テレビが無かった時代では、人々は世の中の情報などを新聞やラジオから言葉で得ていて、動く映像は、映画館の中だけで見られる特別なものでした。
それが、今から70年前の1953(昭和28)年2月1日に日本でテレビの本放送が始まり、合わせて白黒テレビが発売されると、映像はぐっと身近なものになりました。テレビという「もの」により、映像によって情報を得たり、スポーツやバラエティの番組を観て楽しんだりする新しい文化が始まりました。このように、私たちの生活は、発明と技術の進歩によってより便利に、より豊かに変化し続けています。
今回の展示では、「もの」のはじまりや仕組みに関する資料や、発明とそれに伴う生活の移り変わりがわかる資料を紹介します。
「もの」の発明とくらし
最終更新日 2023年02月28日
「もの」のはじまり
『くらしを変えた日本の技術 1 未来技術遺産でわかる工業の歩み』(全5巻)
国立科学博物館産業技術史資料情報センター/監修 くもん出版
国立科学博物館の産業技術史資料情報センターでは、日本の産業技術の発展に関する資料を探し、集め、開発の歴史やできごとについて調査してまとめ、特に重要なものは「重要科学技術史資料(通称・未来技術遺産)」に登録し、その情報を公開、発信する、という取組を行っています。
このシリーズでは、「未来技術遺産」に登録された中から、洗たく機、自動販売機、新幹線、テレビ、電卓、電話機、接着剤などを取り上げ、その仕組みや、開発や発明によってもたらされた日常生活の変化、発展の歴史などを紹介しています。
このシリーズでは、「未来技術遺産」に登録された中から、洗たく機、自動販売機、新幹線、テレビ、電卓、電話機、接着剤などを取り上げ、その仕組みや、開発や発明によってもたらされた日常生活の変化、発展の歴史などを紹介しています。
田中裕二/監修 ポプラ社
回転ずし、あんパン、めがね、注射器、テレビ、エレベーター、博物館など、身近な「もの」について、「食べもの」「ファッション」「家庭のくらし」「まちの中のくらし」「子どものくらし」「スポーツ」「乗りもの」の7つのテーマで、いつ、どのように、どうやって生まれたのか、そのはじまりを紹介しています。
発明図鑑編集委員会/編著 岩崎書店
電気製品を持ち運んで使うときに役立つ乾電池、工作などで使うカッターナイフ、お湯を注ぐだけで手軽に食べることができるカップめん、これらは日本の人や会社が、世界で初めて発明や開発をしたものです。
こうした日本生まれの発明やくふうについて、75の項目をとりあげて説明しています。
こうした日本生まれの発明やくふうについて、75の項目をとりあげて説明しています。
スタジオダンク/作 汐文社
身近な「もの」が登場してから2010(平成22)年ごろまでにどのような進化をとげたのかを、写真で紹介しています。第1巻のテーマは「電化製品」で、テレビ、家庭用録画機、冷房器具、電話機、パソコン、冷蔵庫、洗濯機などが取り上げられています。
山口昌男/監修 日本図書センター
湯本豪一/監修 日本図書センター
「もの」の仕組み
ジョエル・ルボーム/著 クレマン・ルボーム/著 村上雅人/監修 村井丈美ほか/訳 世界文化社
そうじ機、テレビ、プリンターなどの家電や、エスカレーター、ATM(現金自動預け払い機)などの街中にあるもの、楽器、乗り物など、いろいろな「もの」の仕組みについてイラストで紹介しています。
コスモピア/著 メイツ出版
ジョン・ファーンドン/文 ロブ・ビーティー/文 門田和雄/監訳 東京書籍
学研プラス
昔のくらしと道具
塩野米松/文 松岡達英/絵 福音館書店
ぼくは、おじいちゃんの小さかったときの思い出話を聞かせてもらいました。
60年ほど前のことですが、まだ自動車も、テレビもめずらしかったそうです。だから、テレビを見たいときは、電気屋さんの店先やテレビのある家にみせてもらいにいったんだって。お友達と遊ぶときは、ビー玉やメンコをしたり、ふろしきのふくめんと、マントもつけて、マンガの主人公になったつもりで、チャンバラをしたりしていたこともあったみたいです。学校の休み時間には、ろうかですもうをとって遊んで、夏休みは近くの川や沼で魚つりに夢中になったそうです。
現在のみなさんのくらしや遊びと、どんなところがいっしょで、どんなところが変わっているのでしょう。
60年ほど前のことですが、まだ自動車も、テレビもめずらしかったそうです。だから、テレビを見たいときは、電気屋さんの店先やテレビのある家にみせてもらいにいったんだって。お友達と遊ぶときは、ビー玉やメンコをしたり、ふろしきのふくめんと、マントもつけて、マンガの主人公になったつもりで、チャンバラをしたりしていたこともあったみたいです。学校の休み時間には、ろうかですもうをとって遊んで、夏休みは近くの川や沼で魚つりに夢中になったそうです。
現在のみなさんのくらしや遊びと、どんなところがいっしょで、どんなところが変わっているのでしょう。
おちとよこ/文 ながたはるみ/絵 福音館書店
わたしは、おばあちゃんの家で茶箱に入っていたおばあちゃんの宝物を見せてもらいました。おばあちゃんの宝物は、おままごとに使っていたお玉や石けりの石、駄菓子屋さんのくじで当たった鳥のブローチなど。おばあちゃんの小さかったときは、まだ洗たく機も、そうじ機もなかったから、お手伝いもいっぱいして大変だったそうです。お家におふろがなかったから、おふろ屋さんにもよく行ったんですって。
スマホもゲームもない、おばあちゃんの小さかったときのお話を、みなさんも聞いてみませんか。
スマホもゲームもない、おばあちゃんの小さかったときのお話を、みなさんも聞いてみませんか。
イワン・ポモー/文・絵 ニコル・ポモー/彩色 ときありえ/訳 西村書店
1953(昭和28)年のフランスの街では、もちろんパソコンはまだありませんし、テレビもめったにありません。冷蔵庫がある家も少ないし、電話のある家はもっと少ないけれど、いたるところに映画館はありました。そんな時代にくらしているアランという8歳の男の子の生活は一体どのようなものだったのでしょうか。
『昔の道具 1 もののうつりかわりを見てみよう!』(全2巻)
国土社編集部/編 国土社
私たちが現在使っているいろいろな道具には、安全に、便利に使えるように進化を重ねてきたものが多くあります。昔の道具と今の道具の違いについて、そのうつりかわりを説明しています。
『くらべる100年「もの」がたり 1 昔のくらしと道具がわかる』(全5巻)
新田太郎/監修 学研プラス