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哲学の世界へようこそ

最終更新日 2023年01月25日

展示期間 : 12月から01月

展示場所 : 本館一般展示


哲学の世界へようこその展示ポスター
「哲学」と聞くと、何だか難しそうと感じる人が多いのではないでしょうか。哲学とは様々な物事の本質を考察し、真理を追究する学問です。「人はなぜ生きているのか」「愛とは何なのか」「正義とは何なのか」など、哲学者たちは古代より議論を交わしてきました。今回の展示では、入門書から名著まで、「哲学」について知ることができる本を集めました。この機会に、「哲学」の世界に触れてみてはどうでしょう。

展示関連情報

哲学の入口

『中高生のための哲学入門』

小川仁志/著 ミネルヴァ書房 2022年
自ら考え行動し、これから起こる様々な問題や悩みを解決するヒントが、哲学の中にあります。私たちが生きていくために一番大切な哲学とは何なのか、哲学で何ができるのか、これから大人になる中高生に向けてわかりやすく解説しています。

『教養として学んでおきたい哲学』

岡本裕一朗/著 マイナビ出版 2019年
「そもそも哲学とは何か」ということから、哲学の変遷、主要な哲学者とその主張、哲学を学ぶことの意味まで、簡潔な文章で記されています。巻末には著者のオススメブックガイドが掲載されており、どの本を読んだらよいかわからないという悩みも解消してくれます。哲学に関するあれこれが凝縮された、哲学の入門書におすすめの1冊です。

『むかしむかしあるところに、哲学者がやってきた。』

小川仁志/著 高橋書店 2021年
桃太郎や浦島太郎など、だれもがよく知る7つの昔話を題材に哲学を学んでいきます。例えば、桃太郎が鬼退治に行く場面では、「鬼退治に行くのは運命か」「鬼はほんとうに悪なのか」をテーマに、サルトルの実存主義やアリストテレスの正義の解説が展開されていきます。哲学の難解なイメージを払拭してくれる1冊です。

『図説・標準哲学史』

貫成人/著 新書館 2008年
ソクラテスより以前から現代までの哲学の歴史を、分かりやすく図説や年表、イラストを用いて説明しています。難しい用語の解説や各哲学者の問題提起の背景、それらへの反論などについても解説しています。

『高校生のための哲学入門』

長谷川宏/著 筑摩書房 2007年

『哲学入門』

バートランド・ラッセル/著 筑摩書房 2005年

『14歳からの哲学 考えるための教科書』

池田晶子/著 トランスビュー 2003年

もっと哲学について知ろう

『名著ではじめる哲学入門』

萱野稔人/著 NHK出版 2020年
哲学書を読んではみたものの、その難解な内容を理解できず、途中で挫折してしまったという経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。この本では、デカルトの『方法序説』やアリストテレスの『ニコマコス倫理学』などの哲学の名著を49のテーマを元に、その読み解き方を解説しています。哲学書の読み方がわからなかったり、読んでみたけれど諦めてしまったことがあったりする人におすすめの入門書です。

『世界十五大哲学』

大井正/著 PHP研究所 2014年
西洋哲学の歴史から、ソクラテスやプラトン、アリストテレスなどの15人の哲学者について、その思想や生涯、著作などを体系的に分かりやすくまとめた1冊です。巻末には用語解説もあり、入門書としておすすめです。

『生きる場からの哲学入門』

大阪哲学学校/編 新泉社 2019年

哲学の名著を読んでみよう

古代

『ソクラテスの弁明・クリトン』

プラトン/著 久保勉/訳 岩波書店
古代ギリシアの哲学者・ソクラテスが裁判にかけられた際の様子を記した『ソクラテスの弁明』と、脱獄を勧めるクリトンとソクラテスのやりとりを記録した『クリトン』が収録された1冊です。「哲学の父」と称されるソクラテスが自らの信念を貫く姿を、彼の弟子であるプラトンが描きます。

『政治学』

アリストテレス/著 中央公論新社 2009年

中世

『君主論』

マキアヴェッリ/著 岩波書店 2001年
近代政治哲学の祖と呼ばれるマキアヴェッリが、「権力とは何か」「君主がなすべきことは何であるのか」を説いた、政治思想の古典的名著です。

『生の短さについて 他二篇』

セネカ/著 岩波書店 2012年

近代

『パンセ』

パスカル/著 岩波書店

『自由論』

ジョン・スチュアート・ミル/著 日経BP社 2011年

『死にいたる病』

キルケゴール/著 白水社 2008年

『社会契約論』

ルソー/著 中央公論社 1979年

現代

『道徳の系譜学』

ニーチェ/著 光文社 2009年

『人間の条件』

ハンナ・アレント/著 筑摩書房 1994年