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魔法の世界

最終更新日 2022年04月12日

展示期間 : 03月から04月

展示場所 : 本館児童展示


魔法の世界の展示ポスター
皆さんは「魔法」や「呪文」と聞くと、どのようなことを想像するでしょうか。空を飛んだり、変身したりといった、あり得ないことや不思議なことを思い浮かべる人もいるかもしれません。
しかし、皆さんも一度は呪文を耳にしたことがあるでしょう。例えば「アブラカタブラ」や「開けごま」「ちちんぷいぷい」なども、おまじないの言葉です。「アブラカタブラ」は、1800年ほど前からあったと言われている魔除けの呪文で、病気や災いに効くとされています。
今回の展示で紹介している中には、昔々から伝えられてきた魔法の呪文や、魔法の杖やほうきの作り方などが載っている本もあります。実際に唱えてみたり、作ってみたりすると、魔法がもっと身近なものに感じられるかもしれません。魔法使いや魔女が活躍するお話と一緒に、魔法の世界を楽しんでみませんか。

展示関連情報

魔法・魔法使い・魔女について知るための本

『新魔女図鑑』

角野栄子/著 下田智美/絵 ブロンズ新社
エイコさんは、図書館で見つけた『魔女』と書かれた本の中に入ってしまい、そこで魔女のゾゾさんと出会います。ゾゾさんは、魔女の役割や暮らし、ほうきの作り方、魔女のお茶の淹れ方など、色々なことを教えてくれました。

『魔術学入門 魔術を始める人のための24の教え』

ドゥガルド・A.スティア/作 浜田かつこ/訳 ジョン・ハウほか/画 金の星社
正しく魔法をかけるには、明るく楽しい気持ちで、善いことと人助けをしたいという思いを込めなければなりません。悪い気持ちで魔法をかけると、かけたときの3倍になって自らに返ってきます。魔術学について、天気の魔法、魔法使いの暗号、呪文技術など、24のレッスンを通して学ぶことができる本です。

『魔女学校の教科書』

西村佑子/作 静山社
魔女学校の最初の授業では、魔法使いと魔女についてや、魔法の杖とその作り方など、魔法について学びます。2時間目は魔法の薬草入門、3時間目は魔女の教養入門として、魔女についての知識を学びましょう。ドイツで魔女修行をしてきた魔女ザーゲが書いた、魔女になるための心がまえが書かれた教科書です。

『魔法使いになるための魔法の呪文教室』

ビアトリス・フィルポッツ/文 ロバート・イングペン/絵 神戸万知/訳 東洋書林
古代ケルトの幸運を呼ぶヤドリギの呪文や、19世紀における黒魔術に対抗する呪文など、様々な呪文が紹介されています。また、魔法使いたちの説明もあり、魔法や呪文についての知識を深めることができる1冊です。

『魔法使いの秘密の道具箱 呪文や魔法の薬について学び、世にもふしぎなお話を読もう』

ジャニス・イートン・キルビー/著 デボラ・モーゲンタール/著 テリー・テイラー/著 リンディ・バーネット/イラスト 井口智子/訳 技術評論社
魔法使いに必要な道具や、部屋の飾り、魔法の薬などの作り方が紹介されている本です。透明マントや妖精のタンバリン、見えないインク、フェニックスの灰などを、自分で作ってみませんか。

魔法使いや魔女が登場するお話

『王様に恋した魔女』

柏葉幸子/作 佐竹美保/絵 講談社
昔、人間は魔力を信じていませんでした。魔女も、自らの力を自慢することはなく、魔法を使って生きるものも、人間の女として暮らすものも、それぞれ幸せに暮らしていました。ある時、息子を守るために1人の魔女が朝霧の国の戦いに身を投じました。国々は、魔女が戦いの勝敗を左右する力を持つことを知り、その力を欲しがるようになりました。魔女の人知を超えた力を恐れるあまり、町から追い出したり、亡き者にしようとしたりする人々さえいました。受難の時代を生きた10人の魔女の連作短編集です。

『魔女の宅急便』(シリーズあり)

角野栄子/作 福音館書店
現代っ子の魔女キキは、薬草を育ててくしゃみ薬を作ることと、ほうきで空を飛ぶことの2つの魔法を使うことができます。キキは、13歳の年のある満月の夜に、ひとり立ちするための旅に出て、南へ向かって飛んで行きました。キキが見つけたコリコの町は、海の近くのとても大きな町でした。

『魔女学校の一年生』(シリーズあり)

ジル・マーフィ/作・絵 松川真弓/訳 評論社
ミルドレッドは、カックル魔女学校の1年生です。学校始まって以来の問題児で、いつも先生にしかられてばかりいます。ハロウィーンの日に、ほうきで編隊飛行をすることになったミルドレッドは、いっしょうけんめい練習しました。ところが、いじわるな優等生のエセルが、ミルドレッドに貸すほうきに魔法をかけたので、大変なことが起こります。

『魔法使いのチョコレート・ケーキ マーガレット・マーヒーお話集』

マーガレット・マーヒー/作 石井桃子/訳 シャーリー・ヒューズ/画 福音館書店
あるところに、1人の悪い魔法使いがいました。でも、この魔法使いは、本当は悪い魔法使いではありませんでした。ただ、腕のいい魔法使いではなかっただけなのです。けれどこの魔法使いは、お料理の腕まえは大したもので、とても素晴らしいチョコレートケーキを作ることができました。そこで、魔法使いは、チョコレートケーキパーティーを開いて、町じゅうの子どもを招待したいと思いました。

『ハリー・ポッターと賢者の石』(シリーズあり)

J.K.ローリング/著 松岡佑子/訳 静山社
ハリー・ポッターは、11歳になった嵐の晩に、ホグワーツ魔法魔術学校への入学を許可するという手紙を受取りました。ハリーは、10年前に闇の魔法使いヴォルデモートの悪の呪いから唯一「生き残った男の子」でしたが、そのことを知らされず、魔法族ではない人たちの中で暮らしていました。ホグワーツに入学したハリーは、「薬草学」「魔法史」「妖精の呪文」「変身術」「闇の魔術に対する防衛術」「魔法薬学」などを学び、魔法界のスポーツ「クィディッチ」の選手として活躍するなど、友人とともに学校生活を送ります。ところが、ヴォルデモートは復活を企てており、ハリーはその野望を阻止するべく再び対決することになります。

『魔女からの手紙』(シリーズあり)

角野栄子/著 ポプラ社
ヤヤが受け取った手紙は、あて名に「ふかもりカスレ」と書いてあります。カスレは、ヤヤのひいおばあちゃんの名前です。手紙と一緒に届いた紙には「思い出はひとつの魔法 カスレのともだちより」と書かれていました。もういない、ひいおばあちゃんに届いた不思議な手紙を、ヤヤと一緒に読んでみませんか。

『まじょのふるどうぐや』

佐々木マキ/作 福音館書店
女の子と、犬のイワンが森へ遊びに行くと、前に来た時にはなかった古道具屋が建っていました。中に入ってみると、『なやむおとこ』という置物と、ほこりだらけのたんすとランプとポットが置いてあります。女の子がたんすのひきだしを開けると、「きれいにしてくれえ……」「ほこりをふいて、たすけてくれえ……」という小さなかすれた声が聞こえてきました。

『まほうつかいのでし ゲーテのバラードによる』

ゲーテ/原作 上田真而子/文 斎藤隆夫/絵 福音館書店
魔法使いの弟子は、先生が出かけたすきに魔法を試すことにしました。ほうきに魔法をかけて自分の家来にし、水を汲ませるのです。弟子が呪文を唱えると、ほうきには手足がニョキニョキと生え、水がめを抱えて走り出しました。ところが、弟子は止める呪文を覚えていなかったので、部屋中が水浸しになっても、ほうきは水汲みを止めません。

『まほうのかさ』

R.ファイルマン/原作 E.コルウェル/再話 松岡享子/訳 浅木尚実/訳 ジョン・シェリー/絵 福音館書店
昔、ひとりの魔法使いが1本の傘を持っていました。その傘は、それを手に持ったまま「1・2・3」と「3」まで数えると、次の瞬間にはどこにいても家に帰ってしまう、というような魔法の傘でした。ある日、ひとりのお百姓が、魔法使いが市場の屋台に置き忘れた傘を見つけました。お百姓は、それが魔法の傘だとは知らずに家へ持ち帰り、おかみさんに渡しました。