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ようこそ!YAの世界へ

最終更新日 2022年03月13日

展示期間 : 02月から03月

展示場所 : 本館一般展示


ようこそ!YAの世界への展示ポスター
「ヤングアダルト(Young Adult/YA)」という言葉を知っていますか?「ヤングアダルト」とは、子どもと大人の狭間にいる中高生を中心とした「小さな大人」を指す言葉です。大人に変化していく途中で、自分の生き方や将来のことなど、様々なことに期待と不安を抱えているかと思います。読書についても、児童書は物足りないけれど、大人向けの本は少し難しいと感じるなど、何を読んで良いかわからない人もいるのではないでしょうか。
この展示では、児童書から一般書までたくさんの本の中から、「ヤングアダルト」世代におすすめの本を紹介します。

展示関連情報

生き方のヒント

『学校では教えてくれない自分を休ませる方法』

井上祐紀/著 KADOKAWA 2021年
自分の休ませ方を知っていますか?この本は、疲れたという心からのサインを見つけ、自分を助けるための方法をステップ形式で紹介しています。具体的な悩みと対処法では、勉強や外見などの自分に関する事や、集団・SNSとの関わり方のほか、行事の中止や親のリモートワークなどの、新型コロナウイルス感染症の流行で生まれた新たな問題も取り上げています。

『君たちはどう生きるか』

吉野源三郎/著
この本が最初に出版されたのは、1937(昭和12)年のことです。しかし、コペル君という主人公の少年が抱える悩みや葛藤には、現代を生きる我々と共通する部分が多くあります。生きていく上で大切にしたいことや生き方のヒントがたくさん紹介されています。生き方の参考書として、読んでみてはいかがでしょうか。文章だけの本が苦手な人は、漫画版を読んでみてください。

『自分をたいせつにする本』

服部みれい/著 筑摩書房 2021年

『やりたいことが見つからない君へ』

坪田信貴/著 小学館 2021年

視野を広げる

『100年無敵の勉強法 何のために学ぶのか?』

鎌田浩毅/著 筑摩書房 2021年
勉強は、自分をプロデュースのための手段です。活きた勉強をすることで、人生に大切なことを吸収することができます。完璧主義を目指さない戦術や、時間の使い方や取り組み方の戦略などを解説しています。なぜ勉強や受験をするのか、誰しもが持ったことのある疑問に、京都大学の人気教授が答えた1冊です。

『自由への手紙オードリー・タン』

オードリー・タン/語り クーリエ・ジャポン編集チーム/編 講談社 2020年
オードリー・タン氏は、2016(平成28)年に35歳の若さで蔡英文政権に入閣し、台湾デジタル担当政務委員(大臣)を務める人物です。台湾の新型コロナウイルス感染症対策において、マスクの在庫管理アプリを開発したことでも知られています。この本は、タン氏への2回に渡るインタビューの内容をまとめて書籍化したものです。「自由」とは何なのか、「自由」という言葉の定義を見直すきっかけになる1冊です。

『「読む」って、どんなこと?』

高橋源一郎/著 NHK出版 2020年
「読む」という行為は、そこに書かれている文字をただ「読む」ことを指すのでしょうか。この本では、様々な例文を基に、「読む」とはどういうことなのかを考えていきます。

『ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問-穴からのぞく大学講義』

大阪大学ショセキカプロジェクト/編 大阪大学出版会 2014年
「ドーナツを穴だけ残して食べるには?」という問いに対して、大阪大学に所属する研究者が工学、数学、精神医学などそれぞれの専門領域からアプローチしていきます。一見すると間の抜けた問題に聞こえますが、学問の立場から導かれた様々な見解が提示されており、学問の奥深さに触れることができる1冊となっています。

『14歳から考えたい貧困』

フィリップ・N.ジェファーソン/著 神林邦明/訳 すばる舎 2021年

『SDGs入門 未来を変えるみんなのために』

蟹江憲史/著 岩波書店 2021年

小説

『ウィズ・ユー』

濱野京子/著 くもん出版 2020年
柏木悠人は日課にしているランニングの途中、公園のブランコに腰掛ける少女・富沢朱音と出会います。徐々に惹かれあっていく2人ですが、悠人は、朱音が病気の母親の介護と幼い妹の世話を担う「ヤングケアラー」であることを知ります。

『パンツ・プロジェクト』

キャット・クラーク/著 三辺律子/訳 あすなろ書房 2017年
中学に入学したリヴは、「女子はスカートを着用すること」と決まっている校則に納得がいきません。なぜなら、外見は女でも、内側は男であるという秘密があったからです。クラスメイトに意地悪されたり、先生の理解をなかなか得られなかったりと、学校生活には困難が待ち受けますが、リヴは自分らしくいるために仲間と共に戦います。制服の校則以外にも様々な問題が見え隠れし、「ふつう」とは何かを考えさせられる作品です。

『ワンダー』

R.J.パラシオ/作 中井はるの/訳 ほるぷ出版 2015年
オーガストは、生まれつき顔に障害をもつ男の子です。彼は初めて学校に通うことになりますが、オーガストに気さくに話しかける人もいれば、避けたり、いじめたりする人もいます。学校での新たな友人との出会いや様々な経験を通じて、オーガストとその周りの人々が成長する様を描きます。

『雨の降る日は学校に行かない』

相沢沙呼/著 集英社
毎日学校に行くって、当たり前のようで実は簡単ではありません。居場所が見つけられない、何気ないことでからかわれる、自分の一言がいじめに発展してしまった…。この物語に出てくる主人公たちは、それぞれの事情を抱えながら、教室という狭い世界に居心地の悪さを感じています。「学校だけが、わたしたちの世界ではない」と言う保健室の先生や、クラスメイトの行動に勇気をもらい、一歩を踏み出し希望を見つけるまでを描いています。

『お探し物は図書室まで』

青山美智子/著 ポプラ社 2020年

『ザリガニの鳴くところ』

ディーリア・オーエンズ/著 友廣純/訳 早川書房 2020年

絵本

『すきっていわなきゃだめ?』

辻村深月/作 今日マチ子/絵 瀧井朝世/編 岩崎書店 2019年
みんな、好きなひとに「好き」って言っています。言わなくても、この気持ちを大事に思っちゃだめなの?こうくんが他の人と一緒にいるところを考えると心が痛くなるし、こうくんの一言で見えるものが全部明るくなります。これは友情?それとも…。主人公の葛藤の真意が、ラストで明らかになります。

『竜の子ラッキーと音楽師』

ローズマリ・サトクリフ/文 エマ・チチェスター=クラーク/絵 猪熊葉子/訳 岩波書店 1994年
旅の音楽師が、海辺で、バラ色の斑点のあるクリーム色のきれいなたまごをみつけました。それは、もうすぐかえる竜のたまごだったのです。音楽師は竪琴をとって短い曲を演奏し、たまごの中から出てくるのを助けてやりました。こうして、音楽師は竜の子にラッキーと名前をつけ、一緒に暮らすことになりました。2人はとても幸せに暮らし、3年が経ちました。ところが、そのしあわせは旅の見せ物師によって引き裂かれました。ラッキーを失った音楽師は、悲しみにくれながらも、ラッキーを探しつづけます。音楽師は、ラッキーと再会することができるのでしょうか。

『あんなにあんなに』

ヨシタケシンスケ/著 ポプラ社 2021年

『くろはおうさま』

メネナ・コティン/文 ロサナ・ファリア/絵 うのかずみ/訳 サウザンブックス社 2019年