がんと向きあう 情報を得る・体験談を読む
最終更新日 2021年10月01日
展示期間 : 08月から09月
展示場所 : 本館一般展示
がんについて知る
『「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで』
国立がん研究センター研究所/編 講談社 2018年
国立がん研究センター研究所が、がん発生のメカニズムや遺伝子の変異、予防、がん根治を目指すゲノム医療までをまとめた1冊です。
小林正伸/著 南江堂 2014年
がんが発生し増殖する仕組み、そもそもがんとは何なのかをやさしく解説しています。診断や様々ながんの治療方法についてわかりやすく説明した入門書です。
元雄良治/著 南山堂 2017年
『がん研が作ったがんが分かる本 初歩から最先端、そして代替医療まで』
ロハスメディア/編集 星の環会 2016年がんになったら
国立がん研究センターがん対策情報センター/編著 学研メディカル秀潤社 2013年
がんになったら、どうすればよいのか、その向き合い方や経済的負担、治療や手術、療養についてなど、がんと向き合うために必要な情報が書かれています。
『国立がん研究センター東病院の管理栄養士さんが考えたがんサバイバーの毎日ごはん』
千歳はるか/著 小学館 2019年『国立がん研究センターのこころと苦痛の本 こころと体のつらさを和らげるためにできること』
清水研/監修 小学館クリエイティブ 2018年
国立がん研究センターがん対策情報センター/編 日経BP社 2013年
国立がん研究センターがん対策情報センター/編著 英治出版 2012年
大腸がんについて
体験談
小野寺久/著 中央公論新社 2017年
大腸がんと闘い続けてきた医師の妻に、病期4の大腸がんが見つかってしまいます。妻は化学療法、4度の大手術、放射線治療など、辛い治療に耐え続けました。現代の医学を信じ、懸命に前向きに病と向きあい、闘い続けた妻の姿を、医師であり夫でもある立場から冷静に綴った日記です。
ビリー・バンバン/著 秀和システム 2017年
ビリー・バンバンの45周年の節目の年に、糖尿病を患っていた弟はステージ3の大腸がんを手術し、その2か月後に兄は脳出血で倒れ、入院します。予定されていた45周年ライブは延期されてしまいますが、半身麻痺になった兄はライブ実現のため必死にリハビリを続けます。二人が病と闘い、復活するまでをユーモアたっぷりにまとめた1冊です。
今井美沙子/著 東方出版 2015年
ガンになったのが家族ではなく「わたしでよかった」と、前向きにとらえ、宣告から元の生活に戻るまでをありのままに描いた闘病記です。
ハルノ宵子/著 幻冬舎 2020年
大腸がんについて知る
福長洋介/著 主婦の友社 2021年
金光幸秀/ほか監修 小学館クリエイティブ 2018年
大腸癌研究会/編 金原出版 2014年
胃がんについて
体験談
大橋洋平/著 双葉社 2019年
医師として緩和ケアに携わる著者が、がんを患ってからの自身の経験を記しています。薬を飲みたくないがために薬を洗面台に流してみたり、食事が思うようにできず焦ったりする様子など、治療中の苦悩や葛藤が生々しく綴られています。「あきらめる、そして頑張る」という言葉がとても印象的です。
『ヒマラヤの風にのって 進行がん、余命3週間の作家が伝えたかったこと』
吉村達也/著 角川書店 2012年
作家である著者が入院中に記した取材ノートや口述筆記を基に、がん治療の様子を記した本です。自身の置かれた状況を客観的に見つめ、冷静にがんに向きあう姿に圧倒されます。また、最期の時まで「作家」であり続けた著者の生き様に感服するばかりです。
高橋三千綱/著 岩波書店 2018年
胃がんについて知る
片井均/ほか監修 小学館クリエイティブ 2018年
比企直樹/著 主婦の友社 2016年
肺がんについて
体験談
ブライアン・フィース/著 高木萌/訳 ちとせプレス 2018年
ステージ4の肺がんを患った母とその家族の様子を描いた本です。独特なイラストとコミカルな表現でがん治療の様子が描かれている一方、がん治療の厳しさや家族の苦悩がありありと伝わってきます。
青木晴海/著 岩波書店 2012年
「がんの告知を受けた患者が、自分の体の状況や心の状態をどんなふうに「ことば」にして伝えていけばいいのか」を、がんから生還した著者が、自らの経験をもとに具体的な事例とともに綴っています。
『がんになった緩和ケア医が語る「残り2年」の生き方、考え方』
関本剛/著 宝島社 2020年肺がんについて知る
坪井正博/著 主婦の友社 2020年
渡辺俊一/ほか監修 小学館クリエイティブ 2018年
国立がん研究センター中央病院呼吸器内科/編著 法研 2016年
乳がんについて
体験談
篠田節子/著 集英社 2019年
認知症の母が施設に入所し、一息ついたのもつかの間、自らの乳がんが判明します。検査、知人からのアドバイス、治療方法の決断、病院の選択、手術、術後の乳房再建など、怒涛の闘病生活を小説家ならではのタッチで冷静に描いた本です。
川崎貴子/著 大和書房 2017年
会社を起業し、会社の経営や執筆活動、講演に忙しく順風満帆だった著者に、乳がんであることが発覚してします。二人の子の子育て中で、仕事への責任もあり、再発のリスクの少ない全摘出の手術を選択します。周りの人たちの助けを借り、無事に手術を乗り越え、乳房を再建するまでの前向きな療養生活を日記風に綴っています。
毎日新聞生活報道部/著 毎日新聞出版 2016年
乳がんについて知る
山内英子/著 主婦の友社 2020年
木下貴之/ほか監修 小学館クリエイティブ 2018年
国立がん研究センター中央病院乳腺外科/ほか編著 法研 2017年
その他のがんについて
体験談
26人のがんサバイバーあの風プロジェクト/著 左右社 2021年
がんを患った患者さんが、闘病中の思いを詩歌に込めた闘病記です。一首一首がお守りのように心に届きます。
増田昭子/著 日東書院 2019年
民俗学者の著者は、40年間で「子宮体がん」「大腸がん」「肛門部胆管がん」「十二指腸がん」と4度がんに罹ります。がんの治療を通して考えたことや経過をまとめた闘病記です。著者が専門とする雑穀を中心に、病後の食事についても触れています。
樹木希林/著 文藝春秋社 2018年
個性的な役者としても知られる樹木希林さんの「ことば」をまとめた1冊です。「第3章 病のこと、カラダのこと」で全身に転移したがんにより変化した人生観について述べています。
藤井満/著 KADOKAWA 2020年
坂井律子/著 岩波書店 2012年
参考になるサイト
日本人に多いがんについての基礎知識から検査方法、がんの進行度に合わせた治療方法まで様々な情報を公開しています。また、がんの種類ごとに『受診から診断、治療、経過観察への流れ』と題して、がんと診断された場合の心構えから、情報の集め方、治療法やセカンドオピニオンや支援について説明した冊子の情報も公開されています。