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鉄道旅を楽しもう

最終更新日 2019年08月30日

展示期間 : 07月から08月

展示場所 : 本館一般展示


展示ポスター
鉄道に乗って旅行をすることはありますか。
皆さんは、鉄道旅の何が楽しみでしょう。鉄道は単なる目的地に行くまでの道具でしょうか。
それとも、鉄道に乗ること自体が楽しいイベントでしょうか。
車窓から移り行く景色を眺めることや、車両そのものを見ること撮ること、さらに、時刻表を読むことや、昔の鉄道を調べて、今の鉄道との違いを比べたりすることなど、鉄道に関して「鉄道ファン」の方の楽しみ方は色々あるようです。
鉄道の楽しみ方を知ると、旅行の楽しみが広がります。
今回の展示では、鉄道の旅、鉄道を支える技術・経営、時刻表、路線図、千葉県の鉄道についてなどの、車両と鉄道旅を楽しむいろいろな本を紹介しています。新たな楽しみ方を見つけてみませんか。

展示関連情報

鉄道の旅

『女子と鉄道』

酒井順子/著 光文社 2006年
30年間隠してきた鉄道好きをカミングアウトし、それ以来好きな時に鉄道に乗って旅をするようになった著者の鉄道エッセイです。なぜ電車に乗ると寝てしまうのかと彼女なりの解釈が面白く、男性にはない女性ならではの鉄道の楽しみ方を教えてくれる1冊です。

『食べテツの女 あなたはかき揚げ派?コロッケ派?』

荷宮和子/著 朝日新聞出版 2010年
「食べテツとは、駅弁・駅そば・その他もろもろの鉄道関連の食べ物に対しての思い入れを抱いた鉄道おたくのこと」と著書にあり、食べテツ評論家の著者が全国の駅をめぐって著者おすすめのグルメを紹介した本です。巻末には、東海林さだおさんとの対談が掲載されています。

『定年からの鉄道旅行のススメ』

野田隆/著 洋泉社 2013年
『定年からの鉄道ひとり旅』で鉄道のひとり旅を紹介した著者の第2弾です。鉄道旅の魅力と楽しみを教えてくれます。房総半島一周の旅も紹介しています。

『駅の旅 その1』

種村直樹/著 自由国民社 1999年
レイルウェイ・ライターの著者が東京新聞コラム1995(平成7)年から連載した「駅の旅」をまとめたものです。20年前の作品ですが、取り上げられた駅は今どうなっているのか見に行きたくなる本です。

『熱い支線 見知らぬ小さな駅から、旅が始まる』

カベルナリア吉田/著 三栄書房 2013年

『歴史鉄道酔余の街並み 正』

米山淳一/写真・文 駒草出版 2012年

『日本縦断個室寝台特急の旅』

桜井寛/写真・文 世界文化社 2001年

鉄道を支える技術・経営

『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』

鳥塚亮/著 講談社 2011年
いすみ鉄道をご存知ですか。小湊鉄道の上総中野駅から大原駅までの26.8キロを走る第三セクター方式の鉄道会社です。赤字問題のため経営立直しの策として社長を公募し、選ばれたのが著者の鳥塚亮さんです。彼は、ムーミン列車を走らせ、物販に力を入れ、訓練費用700万円自己負担運転士の募集など、観光との連携で増収を図ろうとした活動を活写しています。今現在のいすみ鉄道の状況を調べてから読むと興味深いです。

『鉄客商売 JR九州大躍進の極意』

唐池恒二/著 PHP研究所 2016年
著者は、分割民営化したJR九州に所属し、博多-釜山間の国際航路をスタートさせたり、大赤字の外食事業部を3年で黒字化させたり、特別なテーマを持ったD&S(デザイン&ストーリー)列車を運行したり、クルーズトレインななつ星を企画した方です。鉄道旅行のとき会社のことが気になってしまう1冊です。また、山口晃氏のイラストも本に趣を与えています。

『食堂車乗務員物語 あの頃、ご飯は石炭レンジで炊いていた』

宇都宮照信/著 交通新聞社 2009年
移動時間の短縮により姿を消した食堂車、ビュッフェ。そこに勤務していたコックさんの回想記です。その全盛期に勤務していた職員ならではの体験や食堂車の歴史などが語られ、列車の旅が贅沢であったことを思い出させる1冊です。

『日本おもてなし鉄道 観光列車で楽しむ日本のデザイン』

日経デザイン/著 日経BP社 2015年
「おもてなし」をコンセプトにした鉄道列車を集めた本です。日本伝統の職人技を駆使した美しい内装・デザインの数々が多数の写真で紹介されています。一度は乗ってみたいと思う鉄道の本です。

時刻表

『ツウになる!鉄道の教本 鉄道好きとの会話が盛り上がる!』

土屋武之/著 秀和システム 2017年
鉄道とはどんな交通機関なのかという基本から、車両の構造や鉄路、安全運行を支える技術、鉄道旅行の基本となる「きっぷ」についてまで詳しく書かれています。また、時刻表の使いこなし方などのツウになる情報が満載です。

『列車ダイヤと運行管理』

列車ダイヤ研究会/著 交通研究協会 2016年
列車ダイヤグラムの基本は、明治に日本で鉄道が走ってから変わらず続いているものです。しかし、ダイヤ作成には、鉄道の列車番号のつけ方、到達時間短縮の方法など複雑な要素からなり、ダイヤ改正の仕方も2暦日以上に及ぶ列車はいつから変わるのかなどノウハウの塊です。私たちが普段使っている鉄道のダイヤについて知ってみませんか。

『時刻表2万キロ』

宮脇俊三/著 河出書房新社 1980年
当時の国鉄の旅客取り扱い線区の73%を超えてから意識して全線完乗を目指した記録です。最後の14章に気仙沼線の開通日に乗った記録があります。「ときどき「時刻表に乗る」ための旅行に出かける」くらい時刻表好きの鉄道紀行作家の代表作のひとつです。

路線図

『たのしい路線図 路線図をただ眺めて「いいねぇ」って言いたい!』

井上マサキ/著 西村まさゆき/著 グラフィック社 2018年
路線図好きの視点から全国各地の路線図を紹介しています。駅と駅を繋ぐ路線図は、デザインによって印象も大きく変わります。都営地下鉄の公式路線図をデザインした方の話などサインシステムで人を導く技も載っています。見て良し読んで良しの1冊です。

『世界の美しい地下鉄マップ 166都市の路線図を愉しむ』

マーク・オーブンデン/編著 日経ナショナルジオグラフィック社 2016年
1933(昭和8)年にヘンリー・ベックが作ったロンドン地下鉄路線図が今日の路線図の基本となった偉大な作品と言われています。そこから発展して作られている世界各都市の地下鉄マップを紹介した本です。世界最大級の地下鉄システムから、中小規模の都市の優れた路線図、ライトレールなどの路線図などをカラー図版で紹介しています。また、都市鉄道のデータ一覧もあります。

千葉県の鉄道

『千葉県の鉄道 昭和-平成の記憶』

牧野和人/著 アルファベータブック 2017年
昭和から平成にかけて千葉県内を行き来する鉄道を紹介しています。国鉄時代の列車や駅の様子が年代順と路線準に分けて写真を掲載しています。また、巻末には、廃線となった鉄道も紹介され、成田では成宗電気軌道(成宗電車)や成田鉄道多古線、八街線が掲載されています。

『出発進行!里山トロッコ列車 小湊鐵道沿線の旅』

かこさとし/作/絵 偕成社 2016年
『からすのぱんやさん』やだるまちゃんシリーズでおなじみのかこさとしさんが、小湊鉄道のトロッコ列車沿線の旅を紹介しています。トロッコ列車のことから、景観・歴史・草花やその土地に住む生きものなど文章と絵で綴られています。トロッコに乗ってその土地の文化と自然に触れてみてはいかがでしょう。

車両

『発掘カラー写真昭和30年代鉄道原風景 国鉄編』

J.Wally Higgins/著 小野塚徳明/訳 JTBパブリッシング 2006年
昭和30年代の日本国有鉄道は鉄道の近代化に取り組んでいた時代で、複線化、幹線の電化、運航数の増大、非電化区域へのディーゼル車の進出を実現していきつつ、一方まだまだ蒸気機関も現役であった時代です。この時代をアメリカの鉄道愛好家がカラー写真で記録したものがこの本です。車両とともに当時の風景が興味深い資料です。シリーズで、東日本私鉄編、西日本私鉄編、路面電車編もあります。

『電車基礎講座 “知ってるつもり”から“確かな知識”へ』

野元浩/著 交通新聞社 2012年
電車の技術についてメカニズムまで詳しく「走る」「曲がる・支える」「止まる」のテーマに分けて解説しています。車両設計を長年してきた著者による直流モーター、交流モーターについてや台車とその対となる軌道の設置技術、ブレーキ制御の各技術についてなど、イラスト付きで分かりやすく説明しています。