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2018年度展示情報一覧
介護で疲れるまえに 介護する人を支える本

介護で疲れるまえに 介護する人を支える本

最終更新日 2019年03月06日

展示期間 : 11月から12月

展示場所 : 本館一般展示


展示ポスター
日本は、65歳以上が全人口の21%を占める「超高齢化社会」です。 長寿社会を迎え、老後の生活設計や親の介護について、不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
高齢化に伴う老老介護や認知症介護、遠距離介護の増加は、老後の貧困や老後破産とともに大きな社会問題になっています。 老後にかかる費用や介護保険制度、手続きの方法などを知って将来の不安を解消しましょう。
今回の展示では、介護する人もされる人も快適な生活を送るために役立つ、介護に関する本を紹介します。

展示関連情報

介護入門

家族の介護は、ある日突然始まるかもしれません。いざというときに困らないためにも、在宅介護の手続きや心構えを知っておきましょう。

『家族のための「在宅医療」読本 1時間でわかる!』

内田貞輔/著 幻冬舎メディアコンサルティング 2017年
超高齢化社会では「治す医療」より「支える医療」である在宅医療が注目されています。在宅医療のメリットや受けられる診断・治療のほか、在宅医療を利用するための手続きや、家族の役割が説明されています。

『そろそろはじめる親のこと 気になる介護・施設・お金のこと』

大澤尚宏/著 自由国民社 2018年
晩婚や晩産化を背景に、育児と介護を同時に行う「ダブルケア」や親の介護を会社に相談できないまま勤め続ける「隠れ介護」が深刻化しています。勤務先の介護に関する制度を把握していますか。介護保険に過大な期待をかけてはいませんか。介護離職をしないために必要な対策を紹介しています。

『大切な家族の入院・介護でやるべきことのすべて』

藤林慶子/監修 新星出版者 2018年
親が倒れて入院したら、まず何を用意したらよいのでしょうか。親が入院したら家族の生活はどうするかなど、入院・退院の手続きや介護保険の申請について具体的に解説しています。巻末の「親が元気なうちに確認しておくことリスト」を参考にして、事前に準備をしておきましょう。

『親の介護をする前に読む本』

東田勉/著 講談社 2016年
何の準備もなしに立ち向かえるほど介護は甘くありません。介護に必要な知識は、必要になる前から準備しておくと安心です。介護の基礎知識、介護保険を使いこなすコツ、施設を見つける方法など、今からやっておくことを解説した介護する家族のための入門書です。

介護のお金

老後も自分らしく安心して生活するためには、年金などの収入と医療費、介護費用などの生活するために必要な金額を具体的に把握しておくことが大切です。何とかなると先延ばしにせず、早めの確認と対応で老後の貧困や老後破産にならないように備えましょう。

『夫婦ではじめる快適老後の生活設計(備えて安心)』

溝口博敬/監修 自由国民社 2018年
老後の不安を解消するためには、事前の準備が大切です。家計が破綻するパターンや項目別の問題点を参考にして、老後の暮らしや自分たちの介護、相続や葬儀などを夫婦でしっかりと話し合い、快適な老後に備えましょう。

『親の介護には親のお金を使おう!あなたを救う7つの新ルール』

太田差惠子/著 集英社 2018年
介護に関する情報や制度を事前に収集・理解しておくと、費用の軽減や便利なサービスを上手に利用することができます。家族が罪悪感を持たずに、親の介護費用を分担・負担する方法を紹介し、これからかかる介護費用の不安を解消します。

『身近な人を介護施設にあずけるお金がわかる本(備えて安心)』

高室成幸/監修 自由国民社 2018年
家族の介護と仕事、生活を両立させるために、施設での介護を選ぶことができます。介護施設はどれくらいの費用がかかるのでしょうか。各種施設の特徴や入所・入居費用、その後の生活にかかる費用と資金計画の確認の仕方、良い施設の見分け方や重要事項説明書のチェック方法が載っています。

『親の介護をはじめたらお金の話で泣き見てばかり』

鳥居りんこ/著 ダイヤモンド・ビッグ社 2018年
高齢者を狙った詐欺被害や通信販売での浪費など、母親が起こしたトラブルの数々を綴っています。知らないと損するトラブル回避の方法と介護費用節約のための基礎知識を紹介しています。

『マンガ自営業の老後』

上田惣子/著 文響社 2017年
定年がなく、老後も自分の居場所がある自営業ですが、仕事がなければ生活はできません。老後は年金で暮していけるのか、将来のために何を足せばよいのかを紹介しています。

介護する人を支える

介護する家族の孤立や不安、負担を減らすには、正しい理解と温かく見守る周囲の協力が必要です。増加している認知症介護についてや介護する人の暮らしを大切にするために役立つ本を紹介します。

『マンガでわかる認知症の9大法則と1原則 介護が楽になる12カ条』

杉山孝博/著 法研 2017年
身近な人が認知症になったら、発症前の姿との違いに混乱することでしょう。認知症の症状や認知症の人から見えている世界を、マンガを交えて解説しています。「知は力なり」「割り切り上手は介護上手」など、悩まず抱え込まない「上手な介護の12カ条」を紹介しています。

『認知症予防におすすめ図書館利用術 1』

結城俊也/著 日外アソシエーツ 2017年
地域社会で人と交流機会を持つことは、認知症の予防や改善に有効です。「図書館までウォーキングをする」「本を探したり書名を覚える」など、図書館を利用しながら認知症を予防しましょう。認知症予防に役立つ、五感を刺激する描写がでてくる著者おすすめの児童文学50冊が紹介されています。

『ケアプランの書き方 押さえておきたい記入のポイント(だいじをギュッと!ケアマネ実践力シリーズ)』

後藤佳苗/著 中央法規出版 2018年
ケアマネージャーがケアプランを作成するためのポイントをまとめています。居宅サービス計画書やサービス担当者会議の要点、評価表などの書き方やポイントを実践的にまとめています。作成経験豊富な人も、それぞれの暮らしに寄り添えているかを見直してみましょう。

『そよ風のシニアごはん 人気のケアセンターが食卓の悩みを解決』

ユニマット リタイアメント・コミュニティ/著 誠文堂新光社 2016年
高齢者介護施設の栄養士が考案したシニアのためのレシピが紹介されています。減塩や糖質制限でもおいしく、食べる気にさせるメニューが満載です。しっかり食べて貧血や低栄養を予防し、健康維持を目指しましょう。

『高齢者のすまい IS建築設計テキスト』

長澤泰/監修 市ケ谷出版社 2014年
高齢者が快適に住むことを考えた建築設計のテキストです。グループホームやシニア向けマンションなどで必要なベッド周りやトイレ、浴室やキッチンでの機能やスペースについて紹介されています。老後に向けて、個人の住宅をリフォームするときにも参考になる1冊です。

介護エッセイ

介護を経験した人が何を思い何に悩み、どう克服したかを知ることは、これから介護する人の大きな力となります。介護をする人の支えとなる、介護の体験記を紹介します。

『老夫婦が壊される 老老介護の地獄度と、劣化する社会保障』

柳博雄/著 三五館 2016年
パーキンソン病で苦しむ夫を長年介護してきた妻が、疲れはてて要介護認定を受ける程になってしまいました。老老介護は、外には見えない心と体の痛みを引き起こします。1日1時間しか満足に動けない体で、苦悩と葛藤、忍耐の介護の日々を綴っています。

『親が倒れた日から、いつかくる…その日まで。』

かぶらぎみなこ/著 TOブックス 2015年
介護は大変と言うけれど何がどんな風に大変なのでしょう?夜中に何度も起こされる。お世話を拒否され抵抗される。介護は1人ではもちろん、家族だけでも難しい。訪問介護は気疲れするけれど、周りの「人の力」がどれだけ助けになるかを紹介しています。

『愛と憎しみ奇跡の老老介護』

阿井渉介/著 講談社 2017年
何をどうしたらよいかわからずに「うろうろ介護」で100歳の母を看る、71歳息子の老老介護日記です。病院や施設での怒りや日常の小さな幸せのために奮闘する姿や「もっと側にいればよかった」と悔やむ母への愛に胸を打たれます。

『《決定版》母に歌う子守唄介護、そして見送ったあとに』

落合恵子/著 朝日新聞社 2017年
大切な人を見送ったあとに襲ってくる後悔と大きな悲しみにどう向かい合ったら良いのかを綴ったエッセイです。介護「される人」の存在は「する人」にとって大きなものと語る落合氏は、介護についての講演には母の写真をポケットに忍ばせるそうです。

『認知症鉄道事故裁判 閉じ込めなければ、罪ですか?』

高井隆一/著 ブックマン社 2018年
認知症だった亡父の事故に関し、鉄道会社から損害賠償請求を受けた家族の8年間に及ぶ闘いの日々を綴った記録です。認知症の人を地域で見守る時代に、認知症の人が起こした事故を誰がどう責任を負うのかと、大きな議論を巻き起こした裁判の当事者の視点から書かれた本です。