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時をこえて

最終更新日 2018年02月28日

展示期間 : 01月から02月

展示場所 : 本館児童展示


展示ポスター
図書館には、100年以上も読み継がれてきた名作がたくさんあります。
皆さんも知っている『不思議の国のアリス』や『三銃士』は、今から150年ほど前に書かれた作品ですし、『ガリヴァー旅行記』は、なんと300年も前に書かれました。
その他にも、イソップ、グリム、アンデルセン、ペローといった作家たちによる寓話や童話、シェイクスピアの戯曲なども長いこと、たくさんの人たちに愛読されてきました。
日本の作家では、夏目漱石や正岡子規など明治の文豪の作品が、今も本棚に並びます。
また、古代都市や中世の城、海賊船、江戸時代の長屋や寺子屋など、今は残っていない建物や場所も、本の中で訪れることができます。
タイムマシンはまだ発明されていませんが、本をめくって、時をこえる旅に出てみましょう。
時間そのものの謎に迫る本も、あわせてどうぞ。

展示関連情報

100年以上読み継がれてきた児童書

『オズの魔法使い』

ライマン・フランク・バウム/作 ウィリアム・W・デンスロウ/画 福音館書店
少女ドロシーは愛犬トトと一緒に竜巻に巻き込まれ、オズという国へと飛ばされてしまいました。故郷に帰るためには、エメラルドの都にいる魔法使いに頼まなければならないといいます。ドロシーはカカシ、ブリキの木こり、臆病なライオンと出会い、旅を続けるのでした。

『ピーターパン』

ジェームズ・マシュー・バリー/作 岩波書店
ある夜、子ども部屋へ忍びこんだピーターパンは窓に影を挟まれてしまいます。ちぎれてしまった影を縫い直してくれた少女ウェンディとそのふたりの弟を、ピーターパンはネバーランドに招待しました。

『ロビンソン・クルーソー』

ダニエル・デフォー/作 福音館書店
遭難し、無人島で28年間を過ごしたロビンソン・クルーソーの物語です。
舞台となった島は、今ではロビンソン・クルーソー島という名で呼ばれています。

『不思議の国のアリス』

ルイス・キャロル/作 ジョン・テニエル/絵 岩波書店
少女アリスは、時計を持った白ウサギを追いかけて穴に落ちてしまいます。
たどり着いたのは、食べた人が巨大化してしまうお菓子があったり、ハリネズミをボールにしたゲームが行われたりする不思議な世界でした。
チェシャ猫やハートの女王など、インパクトのあるキャラクターがたくさん登場し、全編に言葉遊びが散りばめられています。
続編『鏡の国のアリス』もどうぞ。

『ガリヴァー旅行記』

ジョナサン・スウィフト/作 チャールズ・エドマンド・ブロック/画 福音館書店
船医ガリヴァーは、嵐にあって遭難し、小人の国や巨人の国、飛ぶ島ラピュータや日本など、様々な国を訪れました。
当初は大人向けに出版された作品で、イギリスの政治を風刺した部分が多く見られます。

『フランダースの犬』

ウィーダ/作 徳間書店
老犬パトラッシュとともにミルク運搬をしている貧しい少年ネロは、画家になる夢をもっています。
けれど、一緒に暮らしていた祖父が亡くなり、放火の疑いをかけられて、吹雪の中、住む家を追い出されてしまいました。

『アンクル・トムの小屋』

ハリエット・エリザベス・ビーチャー・ストー/作 岩崎書店
黒人のトムは、農場主レグリーに買われて、過酷な労働をさせられます。それでも、魂まで買うことはできないとトムは叫びます。
黒人奴隷の悲惨な状況を訴え、解放運動を盛んにした歴史的な物語です。

『レ・ミゼラブル』

ヴィクトル・ユーゴー/作 偕成社
ジャン・ヴァルジャンはパンひとつを盗んだことから19年間も牢屋に入れられていました。その後、心を入れ替えて働き、工場を経営して、ついに市長にまでなります。けれど、昔の盗みの罪で別人が逮捕されたと知ったジャン・ヴァルジャンは自首することに決めました。
ジャン・ヴァルジャンが養育する少女コゼットと弁護士マリユスの恋や、フランス革命前夜の緊迫感など、見どころたくさんの壮大な物語です。

『アルプスの少女ハイジ』

ヨハンナ・スピリ/作 岩崎書店
父母を早くに亡くしたハイジは叔母に育てられていましたが、5歳になると、アルプスの山小屋で暮している気難しい祖父に預けられます。天真爛漫なハイジは村人たちとも動物たちともすぐに仲良くなりました。

『舞姫』

森鴎外/著 講談社
著者がドイツに留学した際、現地の女性に恋した経験を帰国後に書き記した『舞姫』は、国語の教科書にも取り上げられました。
その他、江戸時代の京都を舞台に、裁くことが難しい罪について考えさせられる『高瀬舟』などの短編を集めた本です。

『吾輩は猫である』

夏目漱石/著 偕成社
「吾輩は猫である。名前はまだない。」という有名な文章で始まる夏目漱石の出世作です。
猫の視点から見た人間たちのおもしろい生態が描かれており、漱石自身を連想させる「苦沙弥先生」の他、当時の漱石の周辺人物をモデルにしたキャラクターがさまざまな形で登場します。

昔の暮らしを覗いて見る

『絵で見る日本の歴史』

西村繁男/作 福音館書店
氷河期から戦後の高度成長期まで、人々の暮らしを中心に、一時代が見開きとなるように、まとめられています。
巻末には、描かれている場面の説明や道具の名前などが記されていて、より詳しく理解することができます。

『くらべてみよう100年前と』(全5巻)

小西聖一/著 岩崎書店
2巻では「日本の子ども」をテーマに、平均身長・体重や小学校の通学率、運動会の様子や起床・就寝時間など、100年前の子どもの暮らしを様々な切り口で現在と比較しています。

『図解古代ギリシア』(シリーズあり)

ステュワート・ロス/文 スティーヴン・ビースティ/イラスト 東京書籍
古代ギリシアの11歳の少年ネレウスは、父親と一緒にオリンピック競技会を見に出かけます。
ネレウスの家から競技場までの旅路の途中にある港や銀山といった様々な施設や建物を、外観と透視図を組み合わせて見ることができる大きな本です。
シリーズに『図解古代ローマ』『図解古代エジプト』があります。

『絵で見るある町の歴史』

アン・ミラード/著 スティーブ・ヌーン/絵 さ・え・ら書房
石器時代に川のほとりにできた小さな集落が、1万年の間にどう変わってゆくかを見開きページの絵で見ることができます。
人々の着ているものや橋の違いなど、隅々までじっくり眺めて楽しんでください。

『アメリカ西部開拓史』

スコット・スティードマン/文 マーク・バーギン/画 三省堂
ヨーロッパからアメリカへの移住が本格化し、原住民との争いが増えてくると、移住者たちは砦を築いて身を守るようになりました。大森林を切り開いて木の釘で家を建てていた頃から鉄道の敷設まで、アメリカの開拓時代をイラストで紹介してあります。

時間の不思議

『14歳のための時間論』

佐治晴夫/著 春秋社
どうして時間は目に見えないのでしょうか。
時間に関するさまざまな話題を、日曜日から土曜日までの名前をつけた一週間の章にわけて探ってゆきます。

『さまざまな時間を旅する』

細谷暁夫/著 あすなろ書房
昔の時計やカレンダーを見たことがありますか?
人はいろいろな方法で時間を計ろうとしてきました。
科学としての時間の概念から体内時計まで、物理学者が縦横無尽に説明します。

『時間ってなに?流れるのは時?それともわたしたち?』

クリストフ・ブトン/著 岩崎書店
時間に関する名言を紹介するとともに、時間について考える哲学の本です。
時間という謎に満ちたパズルに、ちょっと時間を割いて取り組んでみませんか。

『とけいのほん』(全2巻)

まついのりこ/さく 福音館書店
「いまなんじ?」と尋ねながら、ちびとのっぽの時計の針が散歩に出かけます。
1973(昭和48)年の刊行から、読み継がれてきている幼児向けの時計の本です。

『時間旅行は可能か?』

二間瀬敏史/著 筑摩書房
1896(明治29)年、イギリスの作家ウェルズが「タイムマシン」という言葉を生み出した頃、アインシュタインは特殊相対性理論を考えていました。
どうすれば人間が過去や未来に行くことが可能になるのでしょうか?

『時間の大研究』

PHP研究所
1日の長さは今と昔では違っていました。
日本と世界の時差、動物や星の一生など、時間に関するさまざまな話題を豊富な図版でわかりやすく取り上げます。