近世の村では、代官や領主ら支配者の必要に応じて、「村絵図」が作成されました。絵図には、人々の生活に関わるものとして家や小集落(小名集落)、宗教・習俗的な施設として寺・神社・墓地、生産に関わるものとして田・畑・野(内野と入会野)・山・林・川、村の公共施設として高札場・郷蔵、村の位置を示すものとして方角・村境・道(隣村へつながる道)などが描かれています。絵図は、当時の村の景観や描いた人々の地域認識などが理解できる貴重な資料です。
今回の展示では、図書館ホームページで公開しているデジタル資料の村絵図19点のうち、江戸時代の6点の絵図パネルを展示しています。主なものとしては、「大室村野論裁許絵図」「長沼村絵図」などを紹介しています。
成田市立図書館デジタル資料「成田地区村絵図」
最終更新日 2018年11月13日