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南極観測60周年

最終更新日 2017年11月01日
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展示期間 : 09月から10月

展示場所 : 本館一般展示


展示ポスター
日本の南極観測隊が、1957(昭和32)年1月29日に昭和基地を開設し、南極観測を開始してから、今年2017(平成29)年で60年になります。
1957(昭和32)年7月から1958(昭和33)年12月まで、世界の64カ国により国際地球観測年(IGY International Geophysical Year)として地球物理現象の国際協同観測が大規模に行われました。その対象の1つに、当時はまだ未知の世界だった南極大陸も選ばれ、各国が協力して観測・調査を実施しました。
第二次世界大戦の終戦から十数年、敗戦国日本はサンフランシスコ講和条約を経て国際社会への復帰を進めていた頃で、食糧事情もまだまだ十分ではありませんでしたが、この国際協同観測の大事業に参加し、観測隊を送り込むことを決めたのです。その後、越冬中止や数年間の中断はありましたが、現在まで観測を継続しています。
この展示では、南極観測の歴史や様々な問題について、主に日本の観測隊やそれに関わった人々が書いた資料から振り返ります。

展示関連情報

南極とはどんな所か?

人類の活動による影響がもっとも少ない、地球上に残された最大の原生地域と呼ばれることもある南極とはどんな所でしょうか?

『南極読本』

南極OB会編集委員会/編 成山堂書店 2013年
南極について、その成り立ちから人類との関わり、気候、地理、生物、環境問題など、観測や科学調査により明らかにされてきたことを幅広く解説しています。

『なぜシロクマは南極にいないのか』

デニス・マッカーシー/著 化学同人 2011年
本の表題とは逆に、ペンギンは北極にはいません。進化論や大陸移動説をもとに動植物の分布や進化を紹介します。

『みんなが知りたい南極・北極の疑問50』

神沼克伊/著 ソフトバンククリエイティブ 2010年
アンケートを基に、南極や北極について多くの人の疑問に回答する形で書かれた本です。自然環境や氷、観測や基地などのことから、どうすれば観光旅行に行けるかまで、様々な疑問に答えています。

『南極ないない』

小塩哲朗/著 二平瑞樹/漫画 中日新聞社 2016年
第56次南極観測隊に参加した著者が、南極のすばらしさやおもしろさを、50個の「-ない」話で紹介しています。多くの楽しいイラストが内容をより分かりやすくしています。

探検家達の記録

南極を探検した人物としては、人類初の南極点到達を競ったノルウェーのロアール・アムンセンやイギリスのロバート・スコットが有名です。しかし、日本にも同じ頃に南極を探検した白瀬矗(しらせのぶ)がいました。彼らの探検を記録や小説で振り返ります。

『アムンセンとスコット 南極点への到達に賭ける』

本多勝一/著 教育社 1986年
南極点到達を目指して、アムンセンとスコットによって行われた「史上最大の冒険レース」を同時進行的に検証する方法でまとめたものです。

『エンデュアランス号大漂流』

エリザベス・コーディー・キメル/著 あすなろ書房 2000年
1914(大正3)年、南極大陸に向う「不屈の精神」と命名された船の壮絶な漂流記。絶望的な状況下で1年半をかけて乗組員28人全員が生還しました。当時の写真が数多く残っているのにも驚かされます。

『南極大陸に立つ 私の南極探検記』

白瀬矗/著 毎日ワンズ 2011年
明治期にアムンゼン、スコットが南極点を目指していた時、日本人のみならず欧米人以外初めて南極に足跡をしるした白瀬の探険記。幾多の困難に耐え雪原に日の丸を立てた日々が淡々とした文体で語られます。

日本の第1次南極観測隊

隊員53名で編成された観測予備隊は1956(昭和31)年11月、初代観測船「宗谷」が東京港を出発。翌年1月末に南極・オングル島に到着し一帯を「昭和基地」と命名した。2月から11名で行われた越冬観測を含めて、幾多の困難に立ち向かう観測隊に関する本を紹介します。

『南極観測事始め 白い大陸に科学の光を』

永田武/著 光風社出版 1992年
第1次南極観測隊隊長の永田武氏が、折にふれて残した手記。日本の南極観測の開始期に主導的な役割を果たした永田氏。未知の白い大陸に科学の光を当てるべく、深い情熱と冷静な視野を併せ持っていたことが分かります。

『南極越冬記』

西堀栄三郎/著 岩波書店 1979年
1957(昭和32)年、昭和基地で日本初の南極越冬を成し遂げた越冬隊長の手記。戦中戦後を生きた西堀氏という1人の科学者のフロンティア精神に驚かされます。観測や研究に没頭する一方で、息抜きの麻雀や映画に興じる隊員の姿が描かれるのにも親近感が湧きます。

『南極越冬隊タロジロの真実』

北村泰一/著 小学館 2007年
第2次越冬隊が中止になり、無人の昭和基地に置き去りされてから1年後、2頭のカラフト犬タロとジロが生存していました。第1次と第3次の越冬隊隊員で「犬係」の著者が、その真実の話を伝えます。

現在までの南極観測と観測隊を支える人々

当初、第2次までの予定の南極観測でしたが、2017(平成29)年現在、第58次観測隊が活動しています。観測隊員の仕事や生活、隊員を支える料理人、歴代観測船の移り変わりなど、様々な視点で捉えた南極観測にまつわる本があります。

『南極大陸大紀行 南極観測60年』

南極OB会編集委員会/編 成山堂書店 2017年
「南極OB会」は南極観測隊の元隊員などが会員となり、南極に関する知識の普及活動などを行っています。この本は、南極観測60年の記念の年に、探検や観測、基地建設などについて隊員が語った貴重な記録をまとめて出版したものです。

『南極大紀行(NHKスペシャル)』

NHK「南極」プロジェクト/編著 日本放送出版協会 2003年
NHKテレビ放送開始50年の2003(平成15)年に放送したNHKスペシャル「南極大紀行」を基に書き下ろしたものです。第44次南極観測隊に同行し、調査の最前線をレポートしています。

『海上自衛官が南極観測船「しらせ」で学んだきつい仕事に潰されない人のルール』

泊太郎/作 秀和システム 2017年
現役の南極観測船「しらせ」が2017(平成29)年8月、船橋港に係留展示されました。海上自衛官として往復5か月間乗務した著者が、同船に蓄えられた厳しい仕事に潰されないための様々な知恵を紹介します。

『面白南極料理人』

西村淳/著 新潮社 2004年
著者は、第30次と第38次の南極観測隊に参加した海上保安官で、この本では第38次にドームふじ観測拠点で越冬した時のことを書いています。標高3800m、平均気温マイナス57℃の世界で最も過酷な観測地帯と言われる場所で、「料理人」の役割を担った著者の抱腹絶倒の体験記です。

南極あれこれ

南極が舞台の小説、南極への旅行ガイドなど、南極がキーワードになっている様々な本を紹介します。

『南極大陸完全旅行ガイド』

ダイヤモンド・ビッグ社 2016年
南極は研究者だけが訪れることができる所という訳ではありません。実際に南極に行くツアーもあります。費用と時間そして装備など実用的な情報がたっぷり載っていますが、今回は読むだけにしておきますか。

『レキシントンの幽霊 文春文庫』

村上春樹/著 光文社 1999年
収録されている短編7編の内、「氷男」は氷男と彼を愛した女性の話で、2人は南極へ旅行にいきます。その結末は?

『南極のペンギン』

高倉健/著 集英社 2001年
俳優高倉健さんが描く10編の自伝的エッセイ。表題作の「南極のペンギン」は、映画の撮影で訪れた酷寒の地で大自然の力に翻弄されるエピソードを綴ります。温かみのある文章に作者の人となりが感じられます。

南極関連Web情報

南極に関連のあるホームページなどを紹介します。

国立極地研究所別ウインドウで表示する

南極大陸と北極圏に観測基地を擁し、極域での観測を基盤に総合研究を進めています。南極観測については、基地の様子を紹介する「昭和基地NOW!!」や基地のライブ映像もあります。

南極OB会別ウインドウで表示する

南極観測隊の元隊員などが会員となり、南極を紹介するイベントなどを各地で開催しています。「南極つながりレポート」では、日本の南極ゆかりの地を紹介しています。

南極観測(国土地理院)別ウインドウで表示する

国土地理院の南極観測についてのページです。観測隊に派遣された職員が測量を行い、作成した地図などを公開しています。