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山の日を楽しもう!

最終更新日 2017年05月25日

展示期間 : 07月から08月

展示場所 : 本館一般展示


展示ポスター
今年2016(平成28)年から、8月11日は国民の祝日「山の日」となりました。この日は「山に親しむ機会を得て、山に感謝する日」として新しく制定された祝日です。
今年は全国各地で山にちなんだ様々なイベントや記念フォーラムが開催され、山に関する知識を得たり、山の自然保護推進活動等が行われています。
また千葉県独自の条例でも5月18日が「里山の日」と制定されており、人と里山との新たな関係を構築し豊かな里山を次の世代に引き継ぐこと等を目的として、里山の保全整備や各種行事が開催されています。
山は昔から私たちの生活に深く関わってきました。今日ではレクリエーションとしての登山やキャンプ、川遊び等様々な場を提供してくれるだけでなく、季節によって色々な表情を見せる山岳景色や山村風景等は、私たちに安らぎを与えてくれたり芸術の源になったりもしています。
「山の日」制定を機会に、あらためて山の楽しみ方や魅力にふれてみてはいかがでしょうか。

展示関連情報

山の楽しみ方の本・ガイドブック

登山の入門から応用まで、山の楽しみ方を教えてくれる本を集めました。

『山、楽しんでますか?』

鈴木 みき/著 講談社 2014年
登山に慣れてきた人向けのステップアップ本です。ほのぼのとした絵のタッチで描かれているコミックエッセイです。

『山の名作 読み歩き』

大森 久雄/著 山と渓谷社 2014年
山を良く知る著者が、山にまつわる名作を厳選して収録した本です。江戸時代に遡り著者不明の作品もあり、山岳文化の流れを感じます。

『やさしい 山のお天気教室』

粟澤 徹/著 えい出版社 2016年
登山に必要な天気の基礎知識等を文章とイラストでとてもわかりやすく書いています。天気のしくみを知ることで山特有の現象についても学ぶことができ、急変する天気から身を守る方法もわかります。

『関東 旬の山歩きガイド』

旬の山愛好会/著 メイツ出版 2016年
関東厳選50コースと題し、関東の山々のおすすめコースを季節ごとに紹介しています。入門者向きに体力や歩行時間等が掲載されており、登山計画を立てる際に役立つ本です。旬の見どころの高山植物等も紹介されています。

『山の病気とケガ』

野口 いづみ/著 山と渓谷社 2013年
自身の体験から学んだ知識等をもとに、山でおこりうる病気やケガの応急措置等について書いた本です。近年の登山ブームから山での事故も増えているので、事前に一読しておきたい本です。

『女子の山登り入門』

小林 千穂/著 学研パブリッシング 2015年
経験ゼロからできる山登りと題して、登山計画や登山用品等、女性目線から書かれている登山入門書です。美肌ケアのグッズや山で楽しむデザートクッキング等も掲載されており女性ならではの視点が満載です。

『富士山ブック2016』

山と渓谷社 2016年
毎年発行されている富士山の登山ガイダンスブックです。日本一の霊山のイベント情報等も掲載されており、登山に限らず食のイベントや地元のイベントも紹介されています。

山の写真集の本

山は、いつも下から眺めるものだと思っていましたが、そんな私たちを山に登らせてくれる本です。多くの人々がカメラの向こうに何を見て、何を感じたのか。一枚一枚の写真に心躍る世界を感じます。

『本当にある世界のファンタジー絶景』

原田 修/著 一迅社 2016年
美しい自然がおりなす各国の絶景を集めた写真集です。日本では熊本県にある阿蘇の外輪山山道が紹介されており、地元ではこの場所を「狩尾峠」等と呼んでいます。そして雲海が発生した時に見せる絶景について、別名「天空の道」「ラピュタの道」とも呼ばれています。

『白はた史朗の変幻富士 写真紀行』

白はた 史朗/著 新日本出版社 1992年 ※白はたのはたは竹かんむりに旗
多くの写真家が魅せられた富士山。美しくときに荒々しく神々しい山、富士山の魅力に溢れた写真を集めた本です。

『墨色 日本の山』

山岳写真同人四季/著 東京新聞出版局 2009年
単色、モノクローム写真で撮られた数々の山。高山植物、樹木を交え四季折々の風景を猛々しくそして優しく映し出しています。

『八ヶ岳』

信濃毎日新聞社編集局/編 2008年
写真集ではありますが、八ヶ岳に関する特徴・歴史がふんだんに書かれ読物としても楽しめる1冊です。2008(平成20)年の出版なので今とは少し違いがあるかもしれませんが、1年を通じて八ヶ岳の風景を紹介しています。荒々しい山の様子や登山者の姿が写し出されています。

『3000メートルのドラマ穂高 小川誠写真集』

小川 誠/著 東京新聞出版局 1997年
アルピニストとしても有名な小川誠氏。四季折々に表情を変える山の自然を登山家としての視線で映し出しています。

『槍ヶ岳讃歌 孤高の峰を見つめて』

近藤 辰郎/著 山と渓谷社 2005年
コンタツさんという愛称でよばれた写真家・近藤辰郎さんの槍ヶ岳の写真集。山の穂先は、まさに孤高といえますが、四季を通しての姿が美しく写し出されています。本当に山と自然が大好きなんだなと感じられる写真集です。

日本の登山家が書いた本

日本の登山家達が書いた本を収集しました。

『落ちこぼれてエベレスト』

野口 健/著 集英社 2003年
7大陸最高峰世界最年少登頂記録を樹立するまでのドキュメントです。勇気を持って新しい行動を始めるという著者の前向きな姿勢に共感できます。

『やめる勇気、やり遂げる心』

三浦 雄一郎/著 PHP研究所 2016年
80歳という年齢で3度のエベレスト登頂を果たした登山家としても有名な著者。仕事や人間関係、健康等について、著者が登山家として経験した人生観が語られています。

『人生、山あり時々谷あり』

田部井 淳子/著 潮出版社 2015年
女性登山家として常に最高峰を目指した著者。自身の生活では癌という病魔との闘いの中、登山をとおして経験した感動や景色を涙と笑顔で綴っているエッセイです。女性として母として力強く生きる姿に勇気をもらえます。

『垂直の記憶』

山野井 泰史/著 山と渓谷社 2010年
著者は日本を代表するクライマー山野井泰史。ギャチュン・カンを登頂後の下降中、嵐につかまり妻とともに決死の脱出を試み、奇跡的に生還。自らのクライミングの半生を初めて振り返り、淡々とした記述の中に生きることの強さ、好きなことに挑戦する潔さを感じます。

山に関する小説や紀行文等

私たち人間が山という自然の中に置かれたとき、どのようなことを考え行動するのか。登山経験者でなくとも、その臨場感を感じながら、山の奥深さを垣間みることができる本を収集しました。

『山登りはじめました』

鈴木 ともこ/著 メディアファクトリー 2009年
運動オンチでインドア、登山未経験だった主人公がリフレッシュや癒しを求めて始めた山登り。気づけば心も綺麗になっていました。女子による女子のための山登りコミックエッセイです。可愛いイラストで登山の知識も満載です。

『山と写真』

野川 かさね/著 実業之日本社 2012年
山をテーマにした写真を撮り続ける著者が初めて綴ったエッセイです。写真の楽しみ方等を6つのテーマで分類し、山の魅力を親しみやすい言葉で表現しています。

『祝山』

加門 七海/著 光文社 2007年
肝試しから始まった不可解で不気味な現象の数々。著者の実体験を下敷きにした究極のリアルホラーです。

『天空の祝宴』

堂場 瞬一/著 PHP研究所 2008年
もっとも孤独なスポーツともいえるフリークライミングを小説にした本です。同志であった親友がなぜ「ザ・ウォール」で命を落としたのかという答えを求めて主人公も同じ場所を辿ります。クライミングの臨場感に圧倒される本です。

『山女日記』

湊 かなえ/著 幻冬舎 2014年
山をテーマにした7つの短編小説集です。登山をする女性たちが自分の悩みと向き合い答えをみいだしていきます。山の描写が美しく、改めて山の魅力を感じることができる1冊です。

『クライマーズ・ハイ』

横山 秀夫/著 文藝春秋 2006年
第1回本屋大賞2位受賞作です。著者が上毛新聞の記者時代に遭遇した日航機墜落事故がもととなっています。群馬県の架空の新聞社を舞台に濃密な数日間が描かれています。

『孤高の人 上・下』

新田 次郎/著 新潮社 20009年
単独行の加藤文次郎をモデルにした山岳小説です。裕福な人々のものだった登山界に社会人登山家としての道を開拓した彼の青春小説です。

『遭難者』

折原 一/著 文藝春秋 2014年
実在する追悼集にヒントを得て書かれた推理小説。笹村雪彦は残雪のある北アルプスで消息を消します。彼の追悼集を持ちかけられた母親は息子の死因に疑惑を持ち…。

『黒部の太陽』

木本 正次/著 新潮社 2009年
昭和30年代、電力不足を補うため巨大ダム「黒四」の建設が始まりました。だが、工事はトラブルの連続。8年の歳月をかけ作業人員延べ1千万人殉職者171名を出し、男たちはいかに困難に立ち向かったのか。三船敏郎、石原裕次郎主演で映画化もされました。

『マークスの山』

高村 薫/著 早川書房 1993年
南アルプス夜叉神峠でおこった親子心中で生き残った少年がマークスと名乗り、連続殺人を犯します。「マークス」とは、何か。第109回直木賞を受賞作。2003(平成15)年に文庫化されるも全面改稿されています。

『ホワイトアウト』

真保 裕一/著 新潮社 1995年
ホワイトアウトとは、激しい吹雪により視界が奪われ、自分の位置がわからなくなること。厳冬期の雪山とダムを舞台にしたアクション小説です。

『春を背負って』

笹本 稜平/著 文藝春秋 2011年
父親の山小屋を継いだ長嶺亨を中心に、そこに集う人々とのふれあいを丁寧に描く短編集です。