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はじまるよ!わくわく どきどき あたらしいせいかつ

最終更新日 2017年05月25日

展示期間 : 03月から04月

展示場所 : 本館児童展示


展示ポスター
春は、入園・入学やクラス替えなど、出会いがいっぱいの季節。
新しい場所、新しい友だち、そして新しい世界に対して「どんなことを勉強するの?」「友だちできるかな?」と、ちょっぴり不安な気持ちもあることでしょう。
今回の展示では、「小学校入学」「幼稚園・保育園入園」「友だち」「クラブ活動・部活動」「世界の小学生・中学生」の5つのテーマで、新生活や学校生活にちなんだ本をご紹介しています。
皆さんの「どきどき」を「わくわく」に変える楽しい絵本やおはなしを読んだら、「自分の新生活も楽しくなりそう!」と、きっと期待や希望に胸が膨らむはずです。
皆さんの新生活が、すばらしいものになりますように!

展示関連情報

小学校入学

小学校って、どんな場所でしょう。楽しいところ?怖いところ?知らない場所に行くのは、どきどきしますよね。
そんな皆さんをわくわくさせるような、すてきな学校、すてきな1年生の登場する本をご紹介します。

『あした、がっこうへいくんだよ』

ミルドレッド・カントロウィッツ/ぶん ナンシー・ウィンスロー・パーカー/え せたていじ/やく 評論社
いつものように眠ったら、明日はぐずったりせず、ぱっちりと元気よく起きなくてはなりません。
なぜって?明日は、学校へいくのです。
「がっこうって、すてきなところさ。せがのびて、としがふえて、大きくならなきゃいかれない。きみぐらいに。」

『1ねん1くみの1にち』

川島敏生/写真・文 アリス館
小学校って、どんなことをするのかな。幼稚園や保育園とは、違うのかな。ある小学校の「1ねん1くみの1にち」をみてみましょう。

『1年生になりました!』

ジャネット・アルバーグ/作 アラン・アルバーグ/作 佐野洋子/訳 文化出版局
時々すっごく楽しくて、時々すっごくむかついて、まごまごしたり、ねむかったり・・・。
ギャビンとエロルとソフィーとスシュマとデイビッドとケイトとロバートとアリスン。8人は、1年生になりました!

『一年生になるんだもん』

角野栄子/文 大島妙子/絵 文化出版局
今日は、さっちゃんのお誕生日。さっちゃんは6歳になったので、来年の春には1年生です。
これから色々と1年生になる支度が始まりますよ。
健康診断に行ったり、お家で名前を書く練習をしたり、もうすぐ2年生になる男の子からは「さっちゃんがくるのまってるよ」というお手紙をもらいました。
お母さんはてさげぶくろを作ってくれたし、お父さんは学校で使う道具に名前を書いてくれました。ランドセルは、おじいちゃんとおばあちゃんから、宅配便で届きました。
さあ、1年生になる支度がすんだら、いよいよ、明日は入学式です。

『うさぎ小学校』

アルベルト・ジクストゥス/文 フリッツ・コッホ=ゴータ/絵 はたさわゆうこ/訳 徳間書店
子うさぎのハンスとグレートヒェンは、今日から学校に行きます。元気に野原を歩いていって、ぴょん ぴょん ぴょーん!と小川を飛び越せば、そこはうさぎ小学校。
1時間目は、植物のお勉強です。校長先生は「さあて たべられるしょくぶつをあげてごらん」とみんなに聞きました。
2時間目は、動物のお勉強。猟師に鉄砲で撃たれない走り方の特訓をする、体育の時間だってあります。

『きょうはいい日だね』

宮川ひろ/さく 藤田ひおこ/え PHP研究所
1年生になって、今日で5日目。しゅうへいは、学校へ来るとおしゃべりができなくなってしまいます。だって、小学校の門のところには目には見えない声泥棒がいて、しゅうへいのことだけ狙っている、そんな気がするのです。

『くんちゃんのはじめてのがっこう』

ドロシー・マリノ/さく まさきるりこ/やく ペンギン社
「ぼく きょうから 一ねんせいなんだ」
くんちゃんは学校に着くと、先生に連れられて自分の席に座ります。
でも、授業が始まると、くんちゃんは椅子の上で小さくなってしまいました。
まだ字が読めないので、先生に指されると困るな、と思ったからです。

『ゆうかんな女の子ラモーナ』

ベバリイ・クリアリー/作 松岡享子/訳 学研教育出版
勇敢で、恐れを知らない6歳の女の子、ラモーナ・クインビー。とうとう、待ちに待った学校が始まるので、楽しみでなりません。ところが、1年生になって1日めの、1番初めの時間から、ラモーナはちょっとした騒ぎを起こしてしまいました。
ラモーナの学校生活は、いったいどうなってしまうのでしょう。

『いちねんせい』

谷川俊太郎/詩 和田誠/絵 小学館

『いちねんせいになったあなたへ』

江國香織/詩 井口真吾/絵 小学館

『一ねんせいになったら』

まどみちお/詞 かべやふよう/絵 ポプラ社

幼稚園・保育園入園

小学校へ行くほど大きくないけれど、ずっとお家の中で過ごすほど小さくもない。そんな皆さんは、幼稚園や保育園に通うかもしれません。今までずっと一緒にいたお家の人と離れて過ごすのは、最初は心細く感じるでしょう。でも、大丈夫。先生とお友だちが一緒なら、きっと楽しい毎日になりますよ。

『いやいやえん』

中川李枝子/さく 大村百合子/え 福音館書店
しげるは、お土産の赤い自動車も、お姉さんのお下がりの洋服も、保育園も、お弁当も、なんでもかんでも「いやだよう、いやだよう」といって、駄々をこねています。
すると、ちゅーりっぷほいくえんのはるのせんせいは「いやいやえんにいらっしゃい。いやいやえんなら、しげるちゃんもすきになりますよ。」と言いました。
せんせいにいわれたとおり、果物屋を曲がって、ポストを曲がると、そこには「いやいやえん」がありました。
全部で7つのおはなしが入っています。

『こぶたほいくえん』

なかがわりえこ/ぶん やまわきゆりこ/え 福音館書店
まきおと はなこと ぶんたは、まいにちふざけるやらいたずらするやら大騒ぎ。そこで、この3びきの子ぶたは、保育園に行くことになりました。
次の朝、おかあさんと3びきは、早速こぶたほいくえんへいきました。

『なきむしようちえん』

長崎源之助/作 西村繁男/絵 童心社
今日は、幼稚園の入園式です。ところが、ひとりだけ「ようちえんなんかきらいだよーっ」と、泣いている子がいます。それは、みゆきちゃんという女の子でした。みゆきちゃんは、それからも事あるごとに泣いてばかり。するとある日、みえこせんせいが、みゆきちゃんの膝の上に、うさぎを乗せてくれました。

『わたしようちえんにいくの』

ローレンス・アンホールト/文 キャスリーン・アンホールト/絵 角野栄子/訳 文化出版局
アンナは、まだちいちゃいから、学校に行けません。働きにも行けません。でも、ママはこう言います。「もう おおきいんだから うちにばかりいちゃだめよ」
では、アンナはどうしたらいいでしょう?そうです、幼稚園に行くのです。

『すみれほいくえん』

鄭春華/さく 中由美子/やく 蔡皋/え 福音館書店

『はじめてのようちえん』

ジェラルド・ステール/作 オオサワチカ/絵 水野千津子/訳 水野尚/訳 新風舎

『ようちえんにいきたいな』

アンバー・スチュアート/文 レイン・マーロウ/絵 ささやまゆうこ/訳 徳間書店

『ようちえんにいくんだもん』

角野栄子/文 佐古百美/絵 文化学園文化出版局

友だち

友だちって、どうやったらなれるのでしょうか。
新しい環境に飛び込む時、「周りの人と上手にやっていけるかな」と不安に思う人も多いと思います。
友だちになる、ということが描かれた絵本やおはなしはたくさんありますが、その中からいくつかご紹介します。

『おともださにナリマ小』

たかどのほうこ/作 にしむらあつこ/絵 フレーベル館
ハルオは、1年生になったばかりです。ある日、ハルオたちの学校に変な手紙が届きました。そこには「おともださにナリマ小。木ミ二、二田もノヨリ」と書いてありました。みんなは、だれが書いた手紙なのか、どういう意味なのか、と困惑しています。でもハルオだけは、それがだれの書いた手紙なのか、すぐにわかりました。というのは、実はこの手紙が届く何日か前に、ハルオはある出来事を体験していたからなのです。

『コッコさんのともだち』

片山健/さく・え 福音館書店
コッコさんは、保育園でひとりぼっち。なかなか、みんなと遊べません。
ある日、せんせいが「さあ ふたりずつ てをつなぎましょ」と言いました。コッコさんは、だれと手をつなげばいいんでしょう。コッコさんが困っていると、もうひとり、だれとも手をつなげずに、もじもじしている女の子がいました。

『こんにちはといってごらん』

マージョリー・W.シャーマット/作 リリアン・ホーバン/絵 さがのやよい/訳 童話館出版
ねずみの女の子・バネッサは「友だちをつくるなんて、きっと、世界でいちばんおっかないことだわ」と思っています。お母さんやお父さんのお友だちにも「こんにちは」が言えません。学校に行ってもだれにも話しかけることができないので、バネッサには友だちがひとりもいないのです。
バネッサのさびしい気持ちを聞いたお母さんは、「こんにちは」と話しかけてみたらどうかしら、とアドバイスをくれました。

『とん ことり』

筒井頼子/さく 林明子/え 福音館書店
かなえは、山の見えるまちに引っ越してきたばかり。まだ、だれにも住所を教えていないのに、玄関の方で「とん ことり」という、小さな音がしました。かなえが玄関に行ってみると、郵便受けの下に、すみれの花束が落ちています。
次の日も、「とん ことり」という音と一緒に、たんぽぽが3本届きました。
このすてきな贈り物は、だれが届けてくれたのでしょう。

『ルドルフとイッパイアッテナ』

斉藤洋/作 杉浦範茂/絵 講談社
ぼくはルドルフ。字が書けるけれど、人間じゃないんだ。えっ、宇宙人かって?まさか、そんなもんじゃないさ。ぼくはねこだ。
ぼくは、ししゃもをくわえて魚屋から逃げているとき、大型トラックの荷台にとびのった。そうしたら、見覚えのない大きな町へやってきてしまったのさ。そこでであったのが、1ぴきの大きなトラねこ。トラねこは「おれの名まえは、いっぱいあってな。」っていったんだ。だから、ぼくはそのトラねこを「イッパイアッテナ」とよぶことにした。イッパイアッテナは、ぼくにいろんなことをおしえて、めんどうをみてくれた・・・。
このおはなしは、くろねこのルドルフが、広告の裏や、ちぎったノートなどに書いた原稿が1冊の本になった「ねこの自伝」です。どうしてルドルフが文字の読み書きができるようになったのか。それは、このおはなしを読み進めていけばわかりますよ。
続きのおはなしに『ルドルフともだちひとりだち』『ルドルフといくねこくるねこ』『ルドルフとスノーホワイト』があります。

『たった3分で友だちになれる!魔法のマップ』

齋藤孝/著 PHP研究所
「友だちはどんなふうにできていくのか」「友だちと出会うことで、何がどう成長していくのか」を研究してきた著者が、その研究結果を大発表!この本には、友だちづくりのコツが14個も紹介されています。きっと、皆さんの友だちづくりにも生かせるアドバイスが詰まっていますよ。

クラブ活動・部活動

学校生活において「これを楽しみにしているんだ!」という人も少なくないのではないでしょうか。そう、部活動です。
今回の展示では、野球や卓球、吹奏楽といった一般的な部活動だけでなく、飛込みや弓道、ボートなど一味違う部活動も取り上げています。

『ぎぶそん』

伊藤たかみ/著 ポプラ社
「コンニチハ。ぼくはガクってよばれてる。きみはだれ?名前は?」
中学2年生のガクは「ガンズ・アンド・ローゼス」に夢中になり、メンバーを集めてバンド練習を始めます。ガクの親友でベースを担当するマロ、ドラム担当のリリィ、そして「ギブソンのフライングV」を持っていて、ギターの名人と噂のかける。
4人は、練習をしたり、喧嘩をしたりする中で、だんだんと仲間になっていきます。

『DIVE!!』

森絵都/著 講談社
存続の危機を迎えているミズキダイビングクラブ(MDC)にやってきた新しいコーチは、現状では平凡以下の成績しか残していない坂井知季に向かって「わたしたちがめざすのはオリンピックよ」と言ってのけます。
両親ともに飛込み選手で、父親は現役コーチでもある富士谷要一。そして、はるばる津軽からやってきた幻の高校生ダイバー、沖津飛沫。
オリンピックまであと1年。彼らは自分だけの飛込みを探しながら、高さ10メートルからの飛翔、時速60キロの急降下、わずか1.4秒の空中演技に挑み続けます。
シリーズは全4巻です。

『チームふたり』

吉野万理子/作 宮尾和孝/絵 学研
東小卓球部の男子部キャプテンである大地は、小学校最後の市大会で6年生同士でダブルスを組みたいと思っていました。しかし、顧問の辻先生が発表した大地のダブルスパートナーは、5年生の杉本純。純は部員の中でたった1人の5年生で、辻先生は来年のことも見据えて大地と純を組ませたのだと言います。自分にとっても県大会行きの切符がかかった大事な最後の大会なのに・・・と納得のいかない大地でしたが、学校でも家でも、それどころではない問題が起こってしまいました。
続編もあります。

『バッテリー』

あさのあつこ/作 佐藤真紀子/絵 教育画劇
「勝ってあたりまえのチームで全国大会に出るより、原田がいたから行けたって言われるほうが、おもしろいじゃないか」
自分のピッチャーとしての才能に絶対の自信を持っている、原田巧。巧は、両親と弟と一緒に新田という山間の市に越してきました。
到着してすぐ、ランニングで向かった神社で、彼は永倉豪という少年に出会います。豪のポジションは、キャッチャー。出会ってまもなく、巧の中には、自分たち2人なら最高のバッテリーになるという感情が起こります。
「バッテリー」は全6巻。その後を描いた『ラスト・イニング』もあります。

『復活!!虹北学園文芸部』

はやみねかおる/作 佐藤友生/絵 講談社
岩崎マイン、ピカピカの中学1年生。
「小説を書くってことは、世界を創造するってことなの。つまり、神様になれるのよ。」と語る従姉妹のお姉さんはものすごくかがやいていて、その話を聞いて以来、マインにとって虹北学園の文芸部員は憧れのヒロインでした。
ところが、入学して早々に虹北学園文芸部は数年前に廃部になっていたことが発覚します。
クラブ創設に関する決まりには、こう書かれていました。
「第一条:新設クラブの申請には、五名以上の入部希望者と顧問教師を必要とする。」
文芸部を復活させるには、マインのほかに4人の部員を集めなくてはなりません。

『ウラナリ』

板橋雅弘/著 玉越博幸/画 講談社

『たまごを持つように』

まはら三桃/著 講談社

『ダッシュ!』

村上しいこ/著 講談社

『ビート・キッズ』

風野潮/作 講談社

『ふぁいと!卓球部』

横沢彰/作 小松良佳/絵 新日本出版社

『レガッタ!』

濱野京子/著 一瀬ルカ/画 講談社

世界の小学生・中学生

世界の小学生や中学生は、日々どのような生活を送っているか知っていますか?
皆さんと同じ学生でも、国や地域によって学校の仕組みや授業の内容は大きく変わります。
それぞれの学校でどのような特色や違いがあるのか、覗いてみませんか。

『ヨーロッパの小学生』 シリーズ1‐6

多田孝志/監修 学研教育出版
イギリスでは、どの小学校にも制服があります。また、12歳までの子どもだけで留守番をすることが法律で禁止されていて、小学生だけで外を歩くこともありません。ですから、登下校には保護者や祖父母、ナニー(ベビーシッター)などの大人が必ず付き添います。
フィンランドの学校では、夏休みが6月の始めから8月の中ごろまで、なんと70日近くあります。これは、短い夏をじゅうぶんに楽しめるようにするためなのだそうです。
ロシアの学校は「一般教養学校810番」や「1239番教育センター」など、番号で呼ばれます。日本では地名に基づく校名が多いので、なんだか不思議な感じがしますね。

『アジアの小学生』 シリーズ1‐6

河添恵子/取材・編集・執筆 学研教育出版
中国の小学校では、1日に1‐2回、10分間ほど音楽にあわせて目の体操を行うのが一般的です。これは、目の疲れを取り除いたり、近眼を防いだりすることを目的としている、伝統的なものです。
韓国の小学生は、全国みんないっしょの教科書を使っているのだそうです。ただし、英語の教科書だけは、学校ごとに選定を行っているといいます。
ブータンの子どもたちは、男子は「ゴ」、女子は「キラ」と呼ばれる、学校ごとに決められた民族衣装の制服を着ます。色柄が学校によって異なっているため、その子どもがどの学校の児童・生徒か、だれもがわかるのだそうですよ。

『世界の中学生 みんなで楽しく国際交流!』 シリーズ1‐16

学研
オーストラリアでは、小学校(プライマリースクール)を修了した子どもたちは、中学と高校が一緒になったハイスクールへ進学します。ハイスクールではクラスという単位がなく、生徒がそれぞれの時間割を決めて、教科別の教室へ移動するのだそうです。
フランスやロシア、カナダなどでは、教科書は学校から貸し出されるもので、1年間書き込んだり、汚したりせずに大切に使います。日本では、1人ひとり自分の教科書があって、線を引いたり文字を書き込んだりすることもありますから、それを見たら驚かれるかもしれませんね。