日本を代表する2つの神社が、今年揃って「遷宮」の年を迎えます。
「遷宮」というのは、簡単に言えば伊勢神宮で20年ごとに新しい社殿に御神体をうつすこと、また出雲大社で60年ごとに社殿を修造することを指します。
この2つの神社が同じ年に遷宮を行うのは1953(昭和28)年以来となります。出雲大社の本殿遷座の行事は5月に行われ、伊勢神宮では10月に遷御の儀が執り行われる予定です。
一定期間ごとに遷宮を行うことを式年遷宮と言うのですが、伊勢神宮で式年遷宮が始まったのが飛鳥時代の690年であり、以来戦乱などで中断の時期を はさみつつも現在に至るまで受け継がれています。ただし遷宮が行われる理由については、神の清らかな空間を保つためであるとか、職人技術の継承のためであ るなど、いくつか説があるようです。
そこで今回は、この遷宮に関することを始めとして、参詣地として大変人気のある伊勢神宮と出雲大社の歴史や背景、参詣のポイントなどを紹介した本を特集します。
それに加えて、昨今いわゆる「パワースポット」としても人気が改めて高まっている神社全般についても本を集めてみました。