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国際水協力年

最終更新日 2017年05月25日

展示期間 : 07月から08月

展示場所 : 本館一般展示


展示ポスター
2013(平成25)年は、国際水協力年です。
国連は、各国が水という貴重な資源を平和と開発に資する形で管理することを目指し、協調してこれに取り組むための基盤を提供する、そして人々の関心を高めることを目指してこの国際年を設置しました。
日本は、水に関する危機感は、他国より少ない環境にあります。豊富な雨量と川、海など、水に囲まれているため水に関する意識もしにくいのですが、実は、日 本は必ずしも水資源が豊富というわけではないのです。また、外国の水資源に関する事情は、その国から輸入している食糧の値段に影響するなど、日本にとって も無関心でいられることではありません。
現在、安全な飲料水と基本的な衛生施設を継続利用できない国はたくさんあります。世界人口の半数以上は、複数の国で共有された水資源に頼って暮らしています。
水は地球に住む生命にとって、とても貴重な資源です。環境保全および貧困と飢餓の撲滅において、水はきわめて重要な役割を果たします。
今回は、国際水協力年にちなみ、水や環境に関する資料を集めてみました。

展示関連情報

環境

『川は生きている(新装版)』

富山和子/著 講談社 2012年
「水道のじゃぐちをひねるとき、あなたは、その水が、どこから運ばれてくるか、考えたことがありますか」。雨、川、海と旅を続けてやっと私たちのもとへ届く水。その旅の様子、そして水と私たち日本人とが様々に関わってきた歴史を伝えてくれる、長く親しまれてきた名作です。

『水の手紙 群読のために』

井上ひさし/著 他 平凡社 2013年
「村から水が消えていく」、「川が消えてしまう。…こわい。」。やまがたに世界から届いた、水の手紙。湖の枯渇、地盤沈下、酸性雨…、世界中の人々が水の危機を伝えます。井上ひさしが「国際文化祭 やまがた・2003」の開催に伴って書き下ろした劇に、人気漫画家の萩尾望都が絵を添えています。

『水はめぐる もしも地球がひとつの井戸だったら』

ロシェル・ストラウス/作 ローズマリー・ウッズ/絵 汐文社 2008年
「実は地球上の水は全て繋がっていて、みなもとはひとつの井戸のようなもの。その水の量は100年たっても100万年たっても変わらないのです」。けれども現在私たちの家庭では、100年前に比べて6倍の水を使い、世界は水不足に悩まされています。絵と数字で、水の大切さをわかりやすく伝えてくれる学べる絵本です。

『水惑星の旅』

椎名誠/著 新潮社 2011年
作家の椎名誠が、実際に世界中を旅して世界の水環境の今を伝えます。水格差、雨水利用、浄水技術等、世界の水環境は、日本で暮らす私たちの常識とは大きく異なっています。世界の現状を示す中で、日本人の水への無関心に警告を与えます。

『池上彰のニュースに登場する世界の環境問題2 水』

池上彰/監修 他 さ・え・ら書房 2010年
水不足、汚水による感染症、異常気象等、ニュースにも登場する様々な水に関する問題を取り上げています。児童向けのため写真も多く、とてもわかりやすくまとまっています。

『砂上の船 水上の家 アラル海とツバルふたつの水物語』

会田法行/写真文 ポプラ社 2010年
世界で4番目に大きな湖だったアラル海。今では灌漑によってその一部が干上がり、砂漠化してしまっている。一方、南太平洋に浮かぶツバルという島国。この国では地球温暖化で海水面が上がり、いつか島が沈んでしまうという。今地球に何が起きているのか。写真で語られる2つの国の水物語です。

『水の未来 世界の川が干上がるとき あるいは人類最大の環境問題』

フレッド・ピアス/著 古草秀子/訳 日経BP社 2008年
世界の川が干上がるとき・・農業が死ぬ、湿地帯が滅びる、洪水が人々を襲う・・・。インダス川、ナイル川、黄河・・・、世界の川で起きている危機を伝えることで、水という貴重な資源の大切さを教えてくれる1冊です。

『印旛沼ものがたり』

水資源開発公団千葉用水総合管理所 2001年
印旛沼はその昔、あばれ沼と呼ばれていました。周辺に住む人々にとって暮らしを支える恵みの源であると同時に、洪水を引き起こし、生命と財産を脅かす存在でもありました。そんな印旛沼とともに生きた人々の思い出をまとめた本です。水資源の大切さを教えてくれる身近な印旛沼について紹介します。

雨・雨水利用・水循環

『ムラセ係長、雨水で世直し! No more tanks for war,tanks for peace!』

秋山眞芸実/著 岩波書店 2005年
墨田区環境保全課の係長にして、世界から注目される「ドクトル雨水」ことムラセ係長。「両国国技館の雨水利用」、「雨水タンクの助成金制度」、雨水で世界を救うことを提唱してきたムラセ係長と、彼を支えてきた仲間たちとの世直しの軌跡を紹介します。

『身近な自然に学ぶくらしの知恵 2 雨とわたしたちのくらし』

くもん出版 2002年
「恵みの雨」と呼ばれ、人々のくらしの中で様々に利用されてきた雨。お米作りでの利用や涌き水利用、雨にまつわる言い伝え等、雨に関する暮らしの知恵を知ることができる1冊です。「もっと知りたい、調べたいときは」というコーナーでは、さらに詳しく調べるためのヒントも紹介されており、調べ学習に活用できます。

『水循環システムのしくみ』

伊藤雅喜/編著 ナツメ社 2010年
水循環システムとは、人々の生活のために飲料水を確保し、上下水道、水路等を整備するシステムです。実はこのシステムの中で用いられている、日本のろ過膜技術は世界トップクラス。世界の水不足を解決する技術として期待されています。ろ過膜技術を始め、最新の水処理技術を詳しく図解しています。

『雨と日本人』

宮尾孝/著 パワー社 1997年
雨にかかわる言葉をどのくらい思い出せますか?日本人は、雨に多くの名前をつけています。小雨、五月雨、梅雨、氷雨、涙雨・・・こんなに素敵な表現をする雨に関して、日本人は他の国にはない特別な感情を持っているのかもしれません。そんな、日本人と雨についての関わりをさまざまな角度から捉えた本です。

『雨のことば辞典』

倉嶋厚/監修 講談社 2000年
日本語の「雨」に関する言葉は多く、日本人の暮らしと雨との関係は深いものだといえます。「降りしきる」「横なぐり」「あまのじゃく」など、雨に関する言葉について、辞典形式で紹介しています。

『水の名前』

内山りゅう/写真・文 平凡社 2007年
水の綾,水影,水花火など、四季を通して様々に呼ばれ、親しまれる水のある風景を、美しい写真で紹介しています。撮影場所や撮影方法といったエピソードも語られ、音や匂いまでイメージできる写真集です。

『水風景』

佐藤卓/著 他 原書房 2012年
2009年からラジオCMとして放送されてきた、「水」をテーマにした著名人のトークをまとめた1冊です。田口ランディ、コシノジュンコ、ゴンチチ等、クリエイターやアーティストといった様々な業界の著名人が、水にまつわる記憶や思い出を語っています。

『水のことのは』

ネイチャー・プロ編集室/構成・文 幻冬舎 2002年
曲水、忘れ水、氷輪、銀花・・・写真とともに、水に関する美しい言葉を紹介しています。

『世界の水辺の町』

ピーピーエス通信社/写真 他 パイインターナショナル 2011年
イタリアのアマルフィ、オランダのユトレヒト、ブラジルのサルバドール等、1度は住んでみたいと思うような水辺の町を写した写真集です。穏やかな湖面、夕日に染まる海…、思わず旅にでたくなる景色が満載です。

水戦争・水ビジネス

『世界が水を奪い合う日・日本が水を奪われる日』

橋本淳司/著 PHP研究所 2009年
水泥棒・水殺人が起こる国、国際河川を奪い合う国々、企業と地域住民の水紛争等、世界中で起きている水の奪い合いを克明に伝えます。一見水紛争とは無縁に思える日本ですが、大量の水から育てられた輸入作物や家畜は他国の水環境に依存しています。身近に迫った水の危機について考えさせられる1冊です。

『最新水ビジネスの動向とカラクリがよ~くわかる本』

吉村和就/著 秀和システム 2012年
最新水ビジネスで注目されている技術、各国・各県の最新の取組み、国内外の水ビジネス主要企業の紹介等、水ビジネスの最新動向を簡潔にわかりやすく説明しています。

『中国最大の弱点、それは水だ! 水ビジネスに賭ける日本の戦略』

浜田和幸/著 角川マーケティング 2008年
「中国は世界人口の20%を占めながら、水資源は世界全体のわずか6%しかない」。中国が直面している深刻な水不足と水質汚染。水問題を解消するために日本の森林を買収していることでも話題となっています。そんな中、著者は日本が自国の水資源と水技術を活かして、どのように対抗していけるのかを示しています。

『ウォーター・ビジネス』

中村靖彦/著 岩波書店 2004年
加熱するウォーター・ビジネスの現状を、ヨーロッパ・アメリカ・中国といった諸外国も取材しながら明らかにしています。激化する価格競争、供給を上回る水需要、地下水くみ上げによる住民とのトラブル等、各メーカーの抱える問題を見ていく中で、「水は誰のものなのか」を考えさせられます。

その他の水にまつわる本

『みずものがたり 水をめぐる7の話』

山本良一/企画監修 ダイヤモンド社 2008年
研究者や写真家、漫画家といったバラエティに富んだ寄稿者が、「水と地球」「水と人間」「水の未来」等の7つのテーマをそれぞれに表現しています。中でもしりあがり寿氏寄稿の面白くて学べるみずまんがや、TOTOの節水トイレ、INAXの節水お風呂といった企業の取り組み紹介はユニークで楽しめます。

『水に流せない「水」の話』

吉村和就/著 角川書店 2012年
「ハンバーガーひとつに必要な水はペットボトル2000本」「実は太った人よりやせた人の方が、体内水分が多い」「入浴中や水泳中も脱水症状になり得る」等々、水にまつわる60の不思議を解説します。環境問題等の深刻な問題から、蛇口の語源やトイレの変遷といった水トリビアまで、多様な視点で水を学べます。

『ブルーゴールド』

真保裕一/著 朝日新聞出版 2010年
上司の失敗の責任を押し付けられた薮内之宏は、巨大商社から関連会社「ゴールド・コンサルタント」への出向を命じられる。出向先の社長、伊比と共に酒造会社を買収し、豊富な地下用水を工業用水に活用しようとする薮内達だったが、思わぬ邪魔が入り…。「ブルーゴールド=水」、水に絡んだ巨大な利権が見え隠れする、息を呑む社会派エンターテイメント小説です。

『「放射能汚染水」「水不足」「水道停止」安全な水はどう確保する? 』

橋本淳司/著 主婦の友社 2011年
2011年3月、東日本大震災発生を機に崩れた水の安全神話。私たちは安全な水をどう確保すればよいのか。水のくみおき方や簡易ろ過・簡易消毒の方法、雨水利用法等、写真や絵を交えてわかりやすく説明しています。

『水の惑星を見守る「しずく」』

宇宙航空研究開発機構/編著 毎日新聞社 2013年
水循環観測衛星「しずく」は、主に地球上の水にまつわる気候変動を調べ、シミュレーションを行う衛星です。「しずく」のシミュレーションは水循環の変化をいち早く伝え、世界の水問題への取り組みにも役立っています。本書では「しずく」プロジェクトの紹介を通して、地球の水環境、水循環について考えることができます。

『現代建築家による“水”建築』

マリアロザリア・タリアフェッリ/著 乙須敏紀/訳 産調出版 2007年
海に溶解するような透明のプール、段差を利用した落水を楽しむ庭園、湖面に浮かぶような家の構造等、水と建築とのコラボレーションを楽しめる写真集です。スウェーデン、アメリカ、オランダ、日本・・・、世界中の美しい水の風景が建築と融合し、癒しを与えてくれます。

関連web情報

2013年は国際水協力年(ハイライト:国際連合広報センター)別ウインドウで表示する

国際連合による、国際水協力年の広報サイト。協力年宣言までの過程や、今後の取り組みのビジョン等を紹介しています。

「おいしい水づくり計画」オフィシャルサイト(千葉県水道局)別ウインドウで表示する

雨水が飲み水になるまでの過程を子供向けに開設したサイト。水のQ&Aやクイズもあります。

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印旛沼の水質状況やいんばぬまクイズ等の情報を提供している、印旛沼に関する情報サイトです。