調査によると海外の日本語教育機関で日本語を学んでいる外国人は約365万人。(国際交流基金「海外日本語学習機関調査・2009」)
世界各国の人が、日本の曲を歌ったり、日本漫画の登場人物になりきっている様子が、たびたびテレビで紹介されます。それらを見ると日本語や日本の文化をインターネットなどで楽しんでいる人は世界中に数多くいると推測されます。
図書館でも、日本語学校の先生と外国人学生の日常を紹介した『日本人の知らない日本語』というコミックエッセイシリーズが大人気です。
日本語の魅力ってなんでしょう?
日本に住み、毎日意識せずに日本語を使っていますが、私たちは「日本語」という言語についてどれぐらい知っているのでしょうか。
今回の展示は、日本語の歴史や語源を学ぶ本をはじめとし、日本語の魅力や伝えていきたい美しい日本語、正しい日本語の作法、日本語の持つちからを紹介します。
日本語 -Japanese-
最終更新日 2012年07月03日
歴史や語源を学ぶ
日本語は、どのように誕生し変化してきたのでしょうか。日本語を学ぶというのは、日本文化を学ぶということでもあります。普段、なにげなく使っている言葉の変遷を学んでみましょう。
山口仲美/著 岩波書店 2006年
亀井孝/編 平凡社 2006年
浅川哲也/著 東京書籍 2011年
阪倉篤義/著 平凡社 2011年
堀井令以知/著 岩波書店 2005年
美しい日本語を知る
季節や話す相手によって言い回しが変ったり、使い分けたりと細やかで美しい日本語は豊かな人間関係を築きます。美しい日本語が使えるデキる大人をめざしましょう。
坂東眞理子/著 小学館 2009年
ドナルド・キーン/著 中央公論社 1993年
日経BP社 2012年
梶原しげる/著 日本実業出版社 2010年
大網理紗/著 講談社 2011年
声にだして楽しむ
方言は、その地域の暮らしぶりが感じられて温かく味わい深いものです。方言や流行語、さらには吟味され生き抜いてきた名文など、声に出して楽しんでみましょう。
八幡和郎/著 ベストセラーズ 2008年
井之口有一/著 雄山閣 2011年
齋藤孝/著 草思社 2001年
宮崎里司/著 明治書院 2006年
言葉の持つちから
ちょっとしたひと言に救われたり、誰かの言葉が心の支えになったり、言葉の持つ力に驚いたり感動することがあります。はなし言葉とはひと味違う「書」や「絵」になった言葉の魅力を紹介します。
金澤翔子/著 清流出版 2012年
尾崎洋子/著 日貿出版社 2010年
高木厚人/講師 日本放送出版協会 2009年
徳間書店 2011年
作家の日本語論
言葉を書くことを生業としている作家さんは、日本語が気になるみたいです。日本語について書かれたエッセイを紹介します。
阿川弘之/著 文芸春秋 2012年
柳瀬尚紀 新潮社 2007年
小林信彦 文芸春秋 2011年
柳田邦男/著 新潮社 2002年
阿刀田高 /著 時事通信社 2010年