キュリー夫人のノーベル化学賞受賞から100年目にあたる2011年は「世界化学年」です。化学に対する理解や関心を深めてもらうことを目的として、各地で様々なイベントが開催されています。
さて、「化学」と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?元素記号、化学式、実験、薬品・・・中学や高校の授業で習った言葉が多いかもしれませんね。「実は苦手だった。」とか「テスト前は気が重かった。」など、あまり楽しくない思い出がある人もいるのでは?
実は、化学は生活に密着した学問です。木が燃えて炭になるのも、食べ物が腐るのも、水が凍るのも化学で説明ができるのです。身近なものをきっかけに化学の世界をのぞいてみたら、目からウロコが落ちるかも?!
今回は「生活に密着した化学」を知る本を中心に、化学の基礎や歴史、ノーベル化学賞受賞者に関する本も併せてご紹介します。
楽しむ化学 ‐2011年は世界化学年‐
最終更新日 2017年05月25日
化学のギモンに答えます
「ガラスはなぜ透明なの?」「石けんが泡立つのはなぜ?」「ご飯を炊く時に蓋を開けてはいけないのはどうして?」これらはすべて化学で説明ができます。生活に密着した化学の疑問を、Q&A形式でわかりやすく解説してくれます。
左巻健男/監修 技術評論社 2010年
齋藤勝裕/著 技術評論社 2009年
芝原寛泰・後藤景子/著 化学同人 2009年
左巻健男/監修 山田洋一・吉田安規良/編 東京堂出版 2009年
吉村忠与志/著 技術評論社 2007年
もういちど化学
高校生の時、テストを目前に控えて「化学なんか無ければいいのに」と思った人は、きっと大勢いることでしょう。苦手だったけど、なんだか忘れ物をしたような気分でオトナになってしまった皆さん、今こそ、化学を学び直してみませんか?
宇都宮允俊/著 講談社 2010年
吉野公昭/著 日本実業出版社 2010年
小池興次郎/著 学研 2009年
渡辺正・北條博彦/著 日本評論社 2008年
米山正信/著 講談社 2006年
日本のノーベル化学賞受賞者
2011年までに7人の日本人がノーベル化学賞を受賞しました。各受賞者の生い立ちや足跡、化学への情熱、受賞理由となった研究はどのように生まれたのか、次代を担う若者へのメッセージなどを知ることで、化学への興味が一層書き立てられるのではないでしょうか。
鈴木章/監修 北海道新聞社/編著 北海道新聞社 2011年
根岸英一/著 共同通信社 2010年
下村脩/著 長崎文献社 2010年
田中耕一/著 朝日新聞社 2003年
野依良治/著 名古屋大学出版会 2002年
白川英樹/著 岩波書店 2001年
福井謙一/著 朝日新聞社 1987年
化学の歴史
原始人が起こした炎から現代の社会を支える物質の発明、錬金術、環境問題など、化学の歴史には奥深いものがあります。
アイザック・アシモフ/著 玉虫文一・竹内敬人/訳 筑摩書房 2010年
松本泉/原作 佐々木ケン/漫画 講談社 2010年
アーサー・グリーンバーグ/著 渡辺正・久村典子/訳 朝倉書店 2006年
松本泉/著 講談社 2005年
島尾永康/著 朝倉書店 2002年
いろいろな化学の世界
化学は写真でも楽しめるし、自分の家で楽しい実験もできます。もっと身近に化学を感じてみませんか?
セオドア・グレイ/著 ニック・マン/写真 若林文高/監修 武井摩利/訳 創元社 2010年
各元素の美しい写真が目を引く1冊。それぞれの元素の科学的解説やエピソードも紹介しています。
日本化学会/編 東京書籍 2010年
レアメタルや燃料電池など、現代の社会に役立つ化学項目をカラー写真と共にわかりやすく解説しています。
左巻健男/編著 東京書籍 2010年
小学校や中学校の授業で行いたい、やさしく理解できる実験を解説。実験の危険防止の基本などもわかります。
山崎昶/著 講談社 2008年
電話から聞こえる女性の声が中年男の声になったのはなぜ?30の化学トリックを推理小説風に紹介します。
池本勲/編著 斉藤幸一/編著 丸善 2004年
スーパーや薬局などで手に入る薬品や材料と身近にある道具を使って、親子が家庭でいっしょにできる実験を紹介しています。
増井幸夫/共著 谷本幸子/共著 裳華房 2005年
台所は実験室です。加熱、加圧、抽出など、料理はさまざまな化学的操作を行って作られているのです。
ニュートンプレス 2011年
『すぐわかる!ビジュアル化学 原子から高分子まで 化学の基本が一目瞭然』
ニュートンプレス 2010年
「夢・化学‐21」委員会/監修 山崎友紀/編 講談社 2011年
ニュートンプレス 2010年
守本昭彦/著 ナツメ社 2003年