読みつがれてきた世界の名作絵本
最終更新日 2017年05月25日
展示期間 : 11月から12月
展示場所 : 本館児童展示
バージニア・リー・バートン/文・絵 岩波書店 「岩波の子どもの本」版1954年、「大型絵本」版1965年
ちいさいおうちは、いなかの丘の上で、ひなぎくやりんごの木にかこまれて、しあわせにくらしていました。けれど、あたりは少しずつかわって、電車や大きなビルがいっぱいのまちになってしまいます。100年の時の流れを見つめてきたちいさいおうちのおはなしです。
マリー・ホール・エッツ/ぶん・え 福音館書店 1963年
ぼくが森へ散歩にいくと、ライオンやぞう、くまやカンガルーや、いろいろなどうぶつがみんなぼくについてきました。おやつを食べて、いっしょに遊んで・・・。白黒の美しい絵とやさしい文がぴったり調和して、豊かな想像の世界が広がります。
ワンダ・ガアグ/ぶん・え 福音館書店 1961年
猫を1ぴき探しに出かけたおじいさん。どの猫もとてもきれいに見えて、何百万びきも連れて帰ってしまいます。そこで猫たちに、だれが一番きれいな猫かたずねると、たちまち大げんかが始まり、残ったのはたった1ぴきでした。白と黒の木版で生き生きと描かれた猫たちが魅力的な絵本です。
マージョリー・フラック/著 岩波書店 1954年
今日はおかあさんの誕生日。ダニーはおかあさんにあげるものをみつけに出かけます。むこうの山の森に住むくまさんが、内緒でいいことを教えてくれました。
ロイス・レンスキー/ぶん・え 福音館書店 1971年
スモールさんは、小さい赤い自動車を持っています。車庫で手入れをし、天気のいい日はドライブに出かけます。途中でパンクしても、自分でちゃんと修理します。スモールさんが主人公の乗り物シリーズの1冊です。
フランソワーズ/文・絵 岩波書店 1956年
まりーちゃんは羊のぱたぽんに言いました。おまえに子どもが生まれたら、新しい靴や赤い帽子を買ったり、お祭りに行ってメリーゴーラウンドに乗れるわね。シンプルであたたかな絵で女の子と農場の生活を描いた絵本です。
H.A.レイ/作 岩波書店 1966年
黄色い帽子のおじさんに連れられて来たさるのジョージは、知りたがりやで人まねが大好き。かもめのまねをして海に落ちたり、おじさんをまねして電話をかけたり、風船につかまって飛ばされたり、その度に大騒ぎを巻き起こします。世界中の子どもたちに人気のジョージのお話です。
ルドウィッヒ・ベーメルマンス/作・画 福音館書店 1972年
パリの寄宿学校で暮らすマドレーヌはおちびさんだけどとても元気な女の子。ところがある晩、盲腸になって、救急車で病院へ運ばれます。伸びやかで力強い絵とシンプルな言葉が調和して、読み手を物語の世界に運んでくれる絵本です。
クレール・H・ビショップ/ぶん クルト・ヴィーゼ/え 瑞雲舎 1995年、福音館書店 1961年
昔、そっくりな顔の五人兄弟が、それぞれ特別な力を持っていました。1番上の兄が裁判で首を切られることになりますが、鉄の首を持つ2番めの兄と入れ替わり、海に投げられる時は、足が伸びる3番めの兄と替わり・・・。兄弟のすました顔が楽しい絵本です。
ロバート・マックロスキー/ぶんとえ 福音館書店 1965年
かものマラードさん夫妻の巣で八羽の子がもが生まれました。ある朝マラード奥さんは子がもたちを連れて公園の池に向かいます。かもの一家の行列が道路を渡ろうとして大騒ぎ、おまわりさんが交通整理をしてくれます。
ロジャー・デュボワザン/作 富山房 1999年、佑学社 1978年
ある朝本をひろったがちょうのぺチューニアは、本を持っているだけでかしこくなったと思いこみ大得意。他の動物たちに余計なおせっかいをしてみんなをひどい目にあわせますが、ある時本の中には何か書いてあることに気付きます。
ルース・クラウス/ぶん マーク・シーモント/え 福音館書店 1967年
雪の野山で眠っていた動物たちが目を覚まします。鼻をくんくんさせながら、みんながかけて行くと、雪の中に花がひとつ咲いていました。春の訪れへの喜びをリズミカルに歌い上げる絵本です。
マーガレット・ワイズ・ブラウン/さく レナード・ワイスガード/え フレーベル館 2001年
りんごにとって大切なのは、たっぷり丸いということ。空にとって大切なのは、いつもそこにあるということ。身の回りの物や自然の本質を新しい目で見つめます。あなたにとって大切なのは、あなたがあなたであること。
マーガレット・ワイズ・ブラウン/さく クレメント・ハード/え 評論社 1979年
お部屋には、ベッドの中の子うさぎと揺り椅子で編み物をするうさぎのおばあさん。窓から見えるお月さまや部屋の中のものひとつひとつに静かに「おやすみ」を言っていきます。寝る前に読んであげる絵本の定番として今も人気です。
マーシャ・ブラウン/え 福音館書店 1965年
三びきのやぎが草を食べるため山に登ろうとやってきます。橋の下に住む恐ろしいトロルに食べられそうになりますが、いちばん大きいやぎのがらがらどんがトロルを木端微塵にしてしまいます。ノルウェーの昔話を迫力ある絵で描きます。