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バリアフリーを考える

最終更新日 2017年05月25日

展示期間 : 09月から10月

展示場所 : 本館児童展示


展示ポスター
私たちの周りには、目の不自由な人、耳が聞こえない人、歩くことが困難な人など、いろいろな人がいます。
そんな人たちにとっては、ちょっとしたことが障壁(バリア)になっています。
それは、健常者から見るとほんの些細な段差だったり、赤色と緑色の識別だったりします。
すべての人が暮らしやすい社会にするには、いったいどうしたらいいのでしょうか。
また、私たちができること、気をつけることは何でしょうか。ちょっと考えてみませんか。

展示関連情報

障がいを理解するために

『発達と障害を考える本』(全12巻)

日原信彦/監修 ミネルヴァ書房 2008年
外見からは分からない様々な障がいについて、それぞれ詳しく分かりやすく説明されています。それぞれの障がいがどんなものなのか、それらの障がいがある人にどんなふうに接したらいいかなど、具体的な例を出して解説しています。

『バリアフリーの本』(全10巻)

滝沢利行/文 折原恵/写真 偕成社 2000年
障がいをもつ人達の活動を妨げる障壁(バリア)を取り除くにはどうしたらいいでしょう。それには、施設や建物の整備のほかに、私たち一人一人の意識を変えていくことも大切です。

『未来をささえる福祉の現場』(全4巻)

高橋利一/監修 岩崎書店 2007年
社会福祉施設ってどんなところでしょう。またそこで働く人や、利用する人はどんな人たちでしょう。訪問活動犬のマークが、様々な施設をひとつずつわかりやすく紹介してくれます。

目がみえないということは

『みえないってどんなこと?』

星川広子/写真・文 岩崎書店 2002年
児童館の先生すーさんは、ある日めぐみさんを紹介してくれました。めぐみさんは、目が見えないので盲導犬のエルバと一緒に電車に乗ってやってきました。「みえないって、どんなことかなぁ・・・」子どもたちは、遊びながら「めがみえないこと」を考えていきます。

『盲導犬アンドリューの一日』

松井進/作 鈴木びんこ/絵 ポトス出版 2002年
盲導犬のアンドリューは、黒い毛のラブラドールリトリバー。盲導犬の仕事は、ご主人の指示どおりに安全に案内すること。だから目の友だち「アイメイト」とも呼ばれています。この本では、盲導犬のアンドリューが、盲導犬の仕事をわかりやすく説明してくれます。

耳が聞こえないということは

『耳が聞こえないエイミーのねがい わたしのことばは手話です』

ルー・アン・ウォーカー/著 マイケル・エイブラムソン/写真 偕成社 1995年
エイミーは、ほとんど耳が聞こえません。人と話すときは手話を使ったり、補聴器を使ったり音を聞き取ったり、読唇法で口の動きを読んだりして話します。エイミーがいつもどんな風に生活しているのか、100枚の写真で紹介しています。

『耳の聞こえない子がわたります』

マーリー・マトリン/作 日当陽子/訳 フレーベル館 2007年
内気なシンディが引っ越してきた街には、耳の聞こえないミーガンという女の子が住んでいました。引越しの次の日、シンディはミーガンの家に招待されました。ミーガンは耳が聞こえないのに、手話を使って歌うことができるのです。音楽に合わせて手が動きだし、ミーガンの顔も体も音楽に合わせて動いています。シンディは、こんなに美しいものを見たことがありませんでした。

体が不自由ということは

『リバウンド』

E・ウォルターズ/作 小梨直/訳 福音館書店 2007年
「大事なのは、シュートして得点をかせぐことだけじゃない。「失敗したシュートを次にどうやって決めるかだ」」。中学のバスケットボールチーム入りを目指すショーンは、新学期早々車いすの転校生デービッドと衝突し、先生から案内役を命じられてしまいます。バスケットを通じて親しくなった二人は、一緒にさまざまな経験をしながら、次第に心を開いていきます。

『レーナ・マリア物語』

レーナ・マリア/作 遠藤町子/作 金の星社 1993年
生まれつき両腕が無く、左足が右足の半分しかない障がいを負って生まれました。けれども両親は、レーナ・マリアを障がい者として育てず、ひとりの娘として時には厳しく育てました。それは、レーナ・マリアが、ひとりの人間として自立するために大切なことだったのです。

学びやコミュニケーションが苦手ということは

『ありがとう、フォルカーせんせい』

パトリシア・ポラッコ/作・絵 香咲弥須子/訳 岩崎書店 2001年
トリシャは、本が大好き。でも、トリシャには文字がくねくね曲がったものにしか見えません。クラスの友だちは、字の読めないトリシャを笑いました。ところが、5年生になったとき、新しくフォルカー先生がやってきました。フォルカー先生は「きみは、かならずよめるようになる。やくそくするよ」と励ましてくれました。それから、放課後の特訓が始まりました。

『ぼく、カギをのんじゃった!』

ジャック・ギャントス/作 前沢明枝/訳 徳間書店 2007年
ジョーイは、小学4年生の男の子。いつも騒ぎを起こしてばかりで、「問題児」と思われていました。ところが、ある日クラスの女の子に怪我をさせてしまい、<特別支援センター>に通うことになります。そこで、ジョーイは自分をコントロールすることができるようになっていきます。

使いやすく、くらしやすくするために

『みんなでつくるバリアフリー』

光野有次/著 岩波書店 2005年
公共の施設などを中心にバリアフリー化が進んできましたが、それらはまだまだ不十分です。すべての人がさらに暮らしやすく快適な社会にするためにはどうしたらいいのでしょうか。

『だれもが使えるものづくり』

くごうえり/著 大日本図書 2009年
みんなで楽しめるおもちゃ、安心して安全に使える画びょう、使いやすい大根おろし。少しの工夫で、身近な道具も誰もが安心して使えるものになります。そんな使いやすさ(ユニバーサルデザイン)を求めて、ものづくりを考えている人たちのお話が紹介されています。この本を読むと、ユニバーサルデザインとは特定の人が使いやすいものではなく、より多くの人たちが使いやすくデザインされているもののことだということが分かります。

『ユニバーサルデザインがわかる事典』

柏原士郎/監修 どりむ社/編集 PHP研究所 2009年
すべての人が快適に安全に暮らすことができる社会を考える「ユニバーサルデザイン」。暮らしの中のちょっとした所にあるそれらを、分かりやすく紹介しています。

さわる絵本

『バリアフリーえほん』(全3巻)

なかつかゆみこ/さく・え 大内進/監修 福本正幸/監修 岩崎書店 1999年
目の見えない子も、見える子も、一緒にさわって遊べる絵本です。

『はらぺこあおむし 点字つきさわる絵本』

エリック・カール/さく もりひさし/やく 偕成社 2007年
みなさんもよくご存知の『はらぺこあおむし』がさわって楽しめる絵本になりました。点字でお話も楽しめます。

『しろくまちゃんのほっとけーき てんじつきさわるえほん』

森比左志/著 わだよしおみ/著 若山憲/著 こぐま社 2009年
しろくまちゃんは、お母さんといっしょにホットケーキをつくることにしました。たまごをわって、ぎゅうにゅう入れてよくかき混ぜます。さて、じょうずにやけるかな?見るだけでなく絵もさわって楽しめます。