資料名新川大門瓦工場
副書名風景(川・河岸・船・駅・行事)
富澤氏の
キャプション
「瓦焼く」其の1 新川大門工場、窯と職人
著者名富澤庸祐
出版者-
作成年-

解題

製作工程は土練りから始まり、成型と乾燥を繰り返しておこなうので、半月から1ヶ月位かかる根気のいる仕事であった。数日間の乾燥中に雨がかかると形が崩れて製品にならないので急いで雨除けをしなければならず、特に時雨には気を使ったという。土製品のため重く持ち運びに苦労した。乾燥させた瓦をやっと窯入れをしてからも大変で、「窯の周りを3里(約12km)歩く」と云われたように、5時間ほど、火加減の調整に細心の注意を払いながら焼いた。最後の工程で窓を開けて煙を出すのは、熟練の職人の手によったが、大概その家の主人がやっていた。

製品になった瓦は、主に地元と近隣で使われたが、遠方へは、自動車がなかった当時は、馬車で河岸まで運び高瀬船で運ばれた。新川周辺の瓦造りの創業時期ははっきりしないが、洋風建築が始った明治時代から始まり、成田空港の開港(1978(昭和53)年)ころまで造っていた。現在は鬼瓦を注文で焼く家が旧滑川河岸に1軒あるのみだが、最近はその注文もほとんどないということである。

(島田七夫 事務局にて一部編集)

NSIN(書誌ID)DL20151000380
種別写真
細目写真
ページ数1枚
大きさ(縦×横)
資料群名富澤庸祐アルバム
目録番号黄-4-149
撮影年月日2014/01/17
掲載枚数1枚
備考
所蔵成田市下総歴史民俗資料館
分類748
件名富澤庸祐
件名(成田)成田市-富澤庸祐
キーワード(成田)
地域コード9N
郷土分類748