資料名天保3年の松崎村絵図
作成年1832(天保3)年5月

解題

東側に松崎村の集落があり、印旛沼からの水が入らないように360間(約650m)の堤が守っている。堤の南端の悪水落堀には水門が設けられ、堤の脇は土取り場となっている。印旛沼縁の低湿地に開かれた土地は、合わせて11町4反8畝23歩と記されている。1826(文政9)年開発の新畑は、一部が「鍬下用捨」として一定期間年貢が免除され、残りの土地に米1石9升7合の年貢が課されている。隣の土地には、永1貫137文5分(金1両余)が課されている。中ほどの1787(天明7)年の新堤は、前年の利根川の大洪水で被害を受けたことから築かれたと思われる。その脇の土地は、1726(享保11)年から草銭場で、鐚(銭)248文が課せられている。沼側の土地は、水に洗われていて作物の生産が難しいが、それでも年貢は課せられるのである。この絵図の作成は、図中に点線で示されているように土地の境を明確にするのが目的であった。

(鏑木行廣)

NSIN(書誌ID)DL20161000040
種別絵図
細目村絵図
ページ数1枚
大きさ(縦×横)32×46cm
資料群名村絵図
文書番号松崎区有文書 1217
撮影年月日2015/10/31
掲載枚数1枚
備考
所蔵成田市立図書館
分類213.5
件名成田市-歴史
件名(成田)成田市-村絵図
キーワード(成田)
地域コードN
郷土分類208.8