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いいほんみつけた!2021ねんどばん

最終更新日 2021年07月10日

関連情報

1・2年生

えほん

『めっきらもっきらどおんどん』

長谷川摂子/作 ふりやなな/画 福音館書店
かんたは、あそぶともだちがいないので、おおごえで、めちゃくちゃのうたをうたいました。
「ちんぷく まんぷく あっぺらこの きんぴらこ じょんがら ぴこたこ めっきら もっきら どおんどん」
すると、かぜがふき、かんたをよぶこえが、あなのなかからきこえてきました。あなをのぞきこんだ、そのとたんに、かんたはあなにすいこまれてしまいます。ついたところは、ふしぎなよるのやまでした。

『おおきくなりすぎたくま』

リンド・ワード/文・画 渡辺茂男/訳 ほるぷ出版
ジョニーは、もりのおくふかくで、こぐまをみつけました。こぐまは、ジョニーとともだちになって、どんどんおおきくなりました。ところが、あまりおおきくなりすぎて、きんじょのはたけをあらすようになってしまいます。こまったおとうさんは、ジョニーに「くまをもりにかえさなければいけない」といいました。

『はちうえはぼくにまかせて』

ジーン・ジオン/さく マーガレット・ブロイ・グレアム/え もりひさし/やく ペンギン社
なつやすみに、どこにもつれていってもらえないトミーは、みんなのはちうえを、あずかることにしました。
トミーは、せわがとてもじょうずなので、はちうえのしょくぶつは、どんどんのびて、ジャングルになりました。こまったトミーは、としょかんにいって、しょくぶつの本をしらべました。そして、とてもすてきなやりかたをみつけたのです!

ものがたり

『けんた・うさぎ』

中川李枝子/さく 山脇百合子/え のら書店
けんた・うさぎは、いたずらっこです。きょうは、いたずら・うさぎになって、みずたまりでどろだらけになりました。つぎのひは、あべこべ・うさぎで、おかあさんをこまらせます。まいにち、けんた・うさぎは、へんしんします。あしたはいったい、なにうさぎになるでしょうか?

『かえってきたさけ』

フレッド・フレガー/文 杉浦宏/訳 アーノルド・ローベル/絵 文化出版局
あるひ、アックはかわで、おにいさんにであいます。おにいさんは、さけのことをしらべるために、さけのこどもをつかまえて、しるしをつけてから、かわにもどしていました。おにいさんは、アックのために、1ぴきのさけにあかいひもをつけてくれました。アックは、そのさけに「あかひも」となまえをつけました。あかひもは、ぶじに、ふるさとのかわにかえってこられるのでしょうか。

『こわいオオカミのはなしをしよう』

ウィリアム・マクリーリー/作 佐竹美保/絵 小宮由/訳 岩波書店
マイケルは、こわいオオカミが、でてくるおはなしが、だいすきです。あるよる、パパは、レインボーというめんどりと、こわいわるいオオカミのおはなしをしてくれます。つづきをききたいマイケルは、ねるまえや、にちようびのこうえんで、パパに、おはなしをねだります。

かがくのほん

『りんごだんだん』

小川忠博/写真と文 あすなろ書房
りんごを、ながいあいだ、そのままおいていたら、どうなるでしょう。はじめは、つるつるだったりんごが、だんだん、だんだん、しわしわになりました。それでもしまっておいたら、つぎは、ぱんぱんにふくらみました。
1ねんちかく、りんごをおいていたらどうなるか、しゃしんでしょうかいしています。

しゃかいのほん

『はがぬけたらどうするの? せかいのこどもたちのはなし』

セルビー・ビーラー/文 ブライアン・カラス/絵 こだまともこ/訳 石川烈/監修 フレーベル館
みなさんは、「は」がぬけたらどうしていますか?やねに、ほうりなげる?それとも、まくらのしたにおく?
せかいじゅうのこどもたちは、ぬけた「は」をどうしているのでしょうか。

ことば

『むしのあいうえお』

今森光彦/切り絵とことば 童心社
「あめよふれ あめんぼすいすい あめのこども」
「かわにすむ ながいおしりの かわとんぼ」
「せみがとぶ すももばたけに あまいみつ」
きりえでつくられた、むしと、ことばの、こんちゅうずかんです。

3・4年生

えほん

『300年まえから伝わるとびきりおいしいデザート』

エミリー・ジェンキンス/文 ソフィー・ブラッコール/絵 横山和江/訳 あすなろ書房
ブラックベリー・フールは、300年以上前から作られていたデザートです。今なら、このデザートを作るときには、電動あわだてきや、れいぞうこを使うことができます。300年前、200年前、100年前は、それぞれどのようにブラックベリー・フールを作っていたのでしょう。

ものがたり

『いたずらおばあさん』

高楼方子/作 千葉史子/絵 フレーベル館
ある日、68さいのヒョコルさんは、洋服研究家のエラババ先生の弟子に選ばれました。じつは、エラババ先生は、1まい着れば1さい若くなるという、すばらしい服を発明しました。そこで先生は、いっしょに8さいの子どもにもどって、ひみつのぼうけんをしてくれる人をさがしていたのです。

『くしゃみくしゃみ天のめぐみ』

松岡享子/作 寺島竜一/画 福音館書店
むかし「くしゃみのおっかあ」がすんでいました。このおっかあには、むすこがひとりあって、なまえを「はくしょん」といいました。はくしょんは、その名前のせいで、いつもわらいものにされていました。さて、はくしょんは、どうなるのでしょう。

『学校ねずみのフローラ』

ディック・キング=スミス/作 フィル・ガーナー/絵 谷口由美子/訳 童話館出版
学校ねずみのフローラは、とてもしりたがりやです。フローラは、だれにも気づかれずに、子どもたちといっしょに授業を受け、やがて字が読めるようになりました。そして、本からいろいろなことを学び、様々な危険をのりこえていきます。

『ぼくの犬スーザン』

ニコラ・デイビス/文 千葉茂樹/訳 垂石眞子/絵 あすなろ書房
ジェイクは、クリスマスが大きらいです。デコレーションのチカチカする光や、家の中のクリスマスツリー。いつもとちがうことがおこると、ジェイクはパニックになってしまいます。ある日、パニックになって、1人でとび出したジェイクは、犬の「スーザン」に出会います。スーザンといると、とてもおちついていられるのです。

『エーミルはいたずらっ子』

アストリッド・リンドグレーン/作 石井登志子/訳 岩波書店
エーミルは本物の天使のようにかわいらしい男の子でしたが、一方で子牛のように強い、いたずらっ子でした。エーミルの周りでは、いつもごたごたが起こります。ある時はスープばちにつっこんだ頭が抜けなくなり、ある時は妹を柱の先にぶら下げました。

『リンゴの木の上のおばあさん』

ミラ・ローベ/作 塩谷太郎/訳 岩波書店
アンディには、生まれたときからおばあさんがいませんでした。ですから、友だちから、おばあさんと遊びに行ったり、おばあさんにプレゼントをもらったりした、という話を聞くたび、むねがちくりとさされたようにいたみました。
ところがある日、いつものようにリンゴの木に登ると、そこにはアンディのおばあさんがいました。おばあさんは、アンディをいろいろな場所に連れて行ってくれるし、アンディがやりたいことをなんでもさせてくれました。

かがくのほん

『昆虫の体重測定』

吉谷昭憲/文・絵 福音館書店
小さな昆虫の重さは、どうすればはかることができるでしょう。「電子天びん」というデジタル式のとくべつなはかりを使えば、なんと1万分の1グラムから、はかることができます。ためしに、テントウムシの重さをしらべてみると、0.05グラム!1円玉の20分の1、ちょうど切手1枚と同じ重さです。
同じ虫でも、オスとメスで重さはちがう?幼虫から成虫になったら、重さはかわる?色々な昆虫の体重をはかってみましょう。

『カミツキガメはわるいやつ?』

松沢陽士/写真・文 フレーベル館
印旛沼(いんばぬま)と、その周りの水べには、カミツキガメがすみついています。このカメは、首は太くて、おは長く、公園の池などで見るカメとは、だいぶちがっています。でも、もともとは、日本にいるはずのないカミツキガメが、どうしてふえているのでしょう。この本は、がいらいせいぶつである、カミツキガメの生たいについても教えてくれます。

5・6年生

物語

『だれも知らない小さな国』

佐藤さとる/作 村上勉/絵 講談社
小学校3年生の夏休みでした。ぼくは、雑木林をぬけた先に、小さないずみがわく、どこかふしぎな感じのする三角形の平地を見つけます。ある日、この場所には「こぼしさま」といって、小さい小さい人が住んでいるというふしぎな話を聞きます。そして、とうとう、小指ほどしかない小さい人が、ぼくに向かって手をふっているのを目にしました。

『キツネ山の夏休み』

富安陽子/著 あかね書房
小学4年生の弥(ひさし)は、夏休みを稲荷山のおばあちゃんの家ですごすことになります。稲荷山はキツネ山とも呼ばれていて、人間のすむよりずうっと前から、キツネたちのすみかでした。そこで、弥はオキ丸という少年と出会います。弥の不思議な夏休みが始まります。

『はじまりの夏』

吉田道子/作 大野八生/絵 あかね書房
かあさんとふたりでくらす5年生のさわだぽぷらは、ハムスターのエンゲルが相棒です。かあさんは、その姿をみて、自分も「エンゲルのような相棒がほしい」と言い出します。
ある日、エンゲルとさんぽをしていると、とつぜん話しかけてくる男の子がいました。男の子は、ぽぷらと同じ「さわだ」という名前の人の家を探しているのだといいます。

『フレンドシップウォー こわれたボタンと友情のゆくえ』

アンドリュー・クレメンツ/著 田中奈津子/訳 講談社
グレースは、夏休みに、おじいちゃんが買い取った工場の中で見つけた大量のボタンをもらいました。その中には、とても珍しいものや、きれいなボタンもありました。このボタンがきっかけで、学校ではボタン交かんが大ブームになりました。ところが、グレースは、1つのボタンをめぐって親友のエリーと仲たがいしてしまいます。

『川べのちいさなモグラ紳士』

フィリパ・ピアス/作 猪熊葉子/訳 岩波書店
ベットは、ある日、人と話ができるモグラと出会います。魔法をかけられて300年も生き続けているモグラと友だちになったベットは、彼を助けようとするのですが、ベットもまた悩みを抱えていました。生まれてすぐ自分を捨てた母が、一緒に暮らそうと言ってきたのです。

『シャーロットのおくりもの』

E.B.ホワイト/作 ガース・ウイリアムズ/絵 さくまゆみこ/訳 あすなろ書房
もうすぐハムにされてしまうと聞いて、大さわぎする子ブタのウィルバー。一緒に農場のなやに住んでいる、かしこくて美しい灰色クモのシャーロットは、友だちのウィルバーを助けるために、毎日毎日、じっと考え続け、いいアイディアを思いつきます。そのアイディアとは?

科学の本

『うちにカブトガニがやってきた!? 生きている化石とすごした1年と2か月』

石井里津子/文 松本麻希/絵 学研プラス
カブトガニは、「生きた化石」と呼ばれています。2億年も前、恐竜の時代から、すがたを変えずに生き残り続けているのです。絶滅危惧種のカブトガニですが、実は山口県の海では、身近な生き物として出会うことができます。この本は、カブトガニを卵から育てることになった、ある家族の自由研究の記録です。小さな命の成長をとおして、長い時を生きのびたカブトガニの秘密にせまります。

『お蚕さんから糸と綿と』

大西暢夫/著 アリス館
みなさんは、「養蚕(ようさん)」という仕事を知っていますか?「蚕(かいこ)を養う」と書くとおり、カイコガの幼虫・お蚕さんに、クワの葉をたくさん食べさせて育てます。そうして大きくなってさなぎになると、成虫になる前に、そのマユから生糸や真綿を作るのです。生糸はじょうぶな布に、真綿は軽くて暖かい布団などに使われています。私たちの身にまとうぬくもりが、命あるものから生まれてくるということがわかります。

『火山はめざめる』

はぎわらふぐ/作 早川由紀夫/監修 福音館書店
火山は、ほとんどの時間を静かにねむってすごします。100年、ときには何万年ものねむりのあいまに、ほんのひととき目をさますのです。昭和時代、江戸時代、平安時代…火山がめざめたとき、いったいどのようなことが起こったのでしょうか。

中学生

物語

『鬼の橋』

伊藤遊/作 太田大八/画 福音館書店
舞台は、9世紀の平安京。少年は、妹が誤って落ちた古井戸をのぞいているうちに、冥界へと迷いこみます。目の前には橋がかかり、すぐそばには、牛鬼と馬鬼があざけるように立っています。すると、そこにもう一人、甲冑すがたの坂上田村麻呂も現れて…。
不思議な伝説が数多く残されている、実在した小野篁(おののたかむら)の少年時代の物語です。

『園芸少年』

魚住直子/著 講談社
高校生になったばかりの達也は、部活には入らず、勉強して適当に息抜きをしながら3年間を過ごすつもりでした。ところが、ひょんなことから、部員0人の園芸部に入り、活動場所を緑と花でいっぱいにすることに。不良少年の大和田と、なぜか段ボールをかぶっている庄司も仲間に加わり、3人はぶつかり合いながら、花と向き合っていきます。

『西の魔女が死んだ』

梨木香歩/著 小学館
おばあちゃんが倒れたと聞いて、まいは2年前のことを思い出します。中学校に入ってまもなく、学校に行けなくなったまいは、田舎のおばあちゃんの家で暮らすようになります。おばあちゃんは外国の人で、少しだけ不思議な力を持った「魔女」でした。毅然とした、でも柔軟なおばあちゃんとの生活は、まいの心を癒し、生きる力をよみがえらせてくれるのですが…。

『貸出禁止の本をすくえ!』

アラン・グラッツ/著 ないとうふみこ/訳 ほるぷ出版
エイミー・アンは、『クローディアの秘密』という本を、もう13回も読んでいます。それでもまだ読み返したいほど大好きなのですが、「小学校の図書室にふさわしくない」という理由で、この本は貸出禁止になってしまいました。子どもにとってその本がふさわしいかどうかを、いったい誰が、どのように決めるというのでしょう。自分の言いたいことを人に伝えるのが苦手なエイミー・アンでしたが、友だちの協力を得ながら自ら行動を起こしていきます。

『うそつきの天才』

ウルフ・スタルク/著 菱木晃子/訳 はたこうしろう/絵 小峰書店
ウルフは、うそをつくのが上手です。本当はテストで落第点ばかり取っているのに、両親は優等生だと信じ切っていました。ところがある時、先生に、うそをついていたことを知られてしまいます。
ウルフが、家に帰ることができずに夜の町をさまよい歩いていると、警官がやってきて家まで送っていくと言いました。

『クラバート』

オトフリート=プロイスラー/作 ヘルベルト=ホルツィング/絵 中村浩三/訳 偕成社
身寄りのない少年クラバートは、不思議な夢に導かれて、荒地の水車場にたどり着きます。そこは魔法の学校で、若い職人たちが、親方から不思議な術を教わっているのでした。見習い職人となったクラバートも、魔法の授業を受けることになります。ところがこの水車場には、恐ろしい秘密があったのです。

科学の本

『レッド・フォックス カナダの森のキツネ物語』

チャールズ・G.D.ロバーツ/作 桂宥子/訳 チャールズ・リビングストン・ブル/画 福音館書店
レッド・フォックスは、5匹のきょうだい中で群を抜いて賢く、強い赤ギツネでした。ハチに刺されて苦しんだり、スカンクにしてやられたり、レッド・フォックスは失敗も含めて様々な経験を積み、荒野を生き抜いていきます。猟師をも打ち負かすレッド・フォックスの評判は、開拓地全体に知れ渡るようになりました。

社会の本

『戦場の秘密図書館 シリアに残された希望』

マイク・トムソン/著 小国綾子/編訳 文溪堂
シリアの街ダリヤは、2012(平成24)年11月に政府軍に包囲され、食べ物も、薬も、何もかも外部からの援助を受けられなくなりました。包囲された街に残っている人々は自分たちの故郷を守りたいと願っており、戦うこと以外にできることを考えていました。「貴重な本を爆撃から救い出す」という活動が始まると、「救出した本をどうするか」という相談が行われ、みんなのための「秘密図書館」へとつながっていきます。
読書を通して過去を学ぶことが、戦争が終わった後の新しい国を作る礎になると考えている人々にとって、秘密図書館は希望そのものでした。

『ことばハンター 国語辞典はこうつくる』

飯間浩明/著 ポプラ社
国語辞典には、小学生用で3万数千語、大人用の小型事典で6万から9万語ものことばがのっています。辞書を作るためには、できるだけ多くのことばを集める必要があります。町に出かけて外の看板などを観察して歩いたり、家に帰ってマンガに出てくることばを集めたり、テレビから聞こえてくることばに耳を澄ませたりします。
国語辞典を作る人は、朝起きてから夜眠るまで、いつも新しいことばや自分の知らないことばを探している「ことばハンター」です。