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いいほんみつけた!2020ねんどばん

最終更新日 2020年08月01日

関連情報

1・2年生

えほん

『王さまの竹うま』

ドクター・スース/さく・え わたなべしげお/やく 偕成社
バートラムという、とてもしごとねっしんな王さまがいました。王さまは、1日のしごとがおわると、竹うまにのるのをたのしみにしていました。ところがある日、王さまの竹うまがなくなってしまい、さあたいへん。竹うまがないと、王さまは、しごとをするげんきもでません…。

『ラン パン パン インドみんわ』

マギー・ダフ/さいわ ホセ・アルエゴ/え アリアンヌ・ドウィ/え 山口文生/やく 評論社
むかしむかしのインドのおはなしです。王さまに、にょうぼうをさらわれたクロドリは、王さまのすむきゅうでんへ、たたかいにいくことにしました。とがったとげをかたなにして、クルミのからで作ったかぶとをかぶります。のこりのからにかわをはって、たたかいのたいこも作りました。さぁしゅっぱつ。クロドリは、たいこをたたいてすすみます。ランパンパン、ランパンパン、ランパンパン パンパン

ものがたり

『デイビッド・マックチーバーと29ひきの犬』

マーガレット・ホルト/ぶん ウォルター・ロレイン/え 小宮由/やく 大日本図書
あたらしいまちにひっこしてきたばかりのデイビッドは、このまちにもしりあいやともだちが、いたらいいのにとおもっていました。そんなとき、おかあさんにおつかいをたのまれて、デイビッドは、スーパーマーケットにでかけます。かえりみち、かいものぶくろがやぶけて、おにくがはいっているふくろをおとしてしまうのですが、デイビッドは、きがつきません。

『番ねずみのヤカちゃん』

リチャード・ウィルバー/さく 松岡享子/やく 松岡享子/やく 福音館書店
おかあさんねずみと4ひきの子ねずみがドドさんの家のかべの中にすんでいました。上の3びきの子ねずみは、おとなしいねずみでした。ところが、4ひきめのヤカちゃんはそのこえの大きさから「やかましやのヤカちゃん」とよばれていました。あるばん、どろぼうがやってきて、チーズまでとろうとしたとき、ヤカちゃんはとても大きなこえでどなりました。

『ちいさなおはなしやさんのおはなし』

竹下文子/作 こがしわかおり/絵 小峰書店
あるところに、ちいさなおはなしやさんが、おはなしをうってくらしていました。おはなしのみは、とてもきれいないろをしています。でも、そのままではたべられません。とてもすっぱくてかたいからです。おさとうをいれて、とろりとするまでにるのですが、おはなしは、できあがるたびにぜんぶちがいます。むらのひとたちは、そんなおはなしやさんのおはなしが、だいすきです。

『おひめさまになったワニ』

ローラ・エイミー・シュリッツ/さく ブライアン・フロッカ/え 中野怜奈/やく 福音館書店
りっぱなじょおうになるために、コーラひめは、まいにちやることがたくさんあります。あそぶひまなんて、ちっともありません。そこであるとき、コーラひめは、ようせいにたすけてくれるようにおねがいしました。するとワニがやってきて、おひめさまのかわりをしてくれるというではありませんか。おひめさまは、おしろをぬけだすことにしました。

かがくのほん

『むしたちのさくせん』

宮武頼夫/文 得田之久/絵 福音館書店
みなさんは、のはらやはらっぱで、むしたちをさがしてみたことがありますか。みつけるのは、なかなかむずかしいですね。なぜなら、むしのからだが、まわりのくさや、じめんのいろとそっくりだからです。じぶんより、大きいものにたべられないように、かくれんぼさくせんをしているんですね。むしたちのなかには、てきがちかづくと、あいてをおどかしてみをまもる、おどかしさくせんをするものもいます。むしたちの、さくせんがわかったら、こんどはみつけられるかも。

『巨大空港』

鎌田歩/さく 福音館書店
くうこうには、まいにちせかいじゅうからひこうきがやってきて、ひとやものが、いったりきたりしています。そして、くうこうには、いろいろなおしごとがあります。くうこうやひこうきにかかわる人を、ささえる人たちもたくさんいます。くうこうは、よるになってもねむりません。なりたくうこうの、あさからつぎの日までの1日が、とてもこまかくえがかれています。

ことば

『ことばのこばこ』

和田誠/さく・え 瑞雲舎
しんぶんし、みるくとくるみ、きつねははねつき、うえからよんでも、したからよんでもおなじだね。しりとり、なぞかけに、かぞえうた。いろんなことばあそびと、ゆかいなえが、たのしいえほんです。

3・4年生

えほん

『犬になった王子』

君島久子/文 後藤仁/絵 岩波書店
むかし、チベットのプラ国に、アチョという心のやさしい王子がいました。王子の国には、こくもつがありませんでした。そこで王子は、国じゅうの人びとにおいしいものを食べさせたいと思い、こくもつのたねをさがすたびに出ます。ところが、ヘビ王のりょうちに入ったところで、王子は金色の犬のすがたにかえられてしまうのでした。

ものがたり

『大力のワーニャ』

オトフリート・プロイスラー/作 大塚勇三/訳 岩波書店
ワーニャは、とほうもないなまけものの青年です。しかし、かまどの上で7年間寝て過ごしたことで、たいへんな大力を身につけました。ワーニャは旅の道中、怪物や魔女とたたかい、人々を救いながら、はるか遠く、白い山々のかなたにある国を目指します。その国にある皇帝のかんむりが、ワーニャを待っているというのです。

『魔女学校の一年生』

ジル・マーフィ/作・絵 松川真弓/訳 評論社
ミルドレッドはカックル魔女学校の1年生。学校はじまっていらいの問題児で、いつも先生にしかられてばかりです。ハロウィーンの日に、ほうきで編隊飛行をすることになったミルドレッドは、いっしょうけんめい練習しました。ところが、いじわるな優等生のエセルが、ミルドレッドに貸すほうきに魔法をかけたので、大変なことがおこります。
シリーズもあります。

『火のくつと風のサンダル』

ウルズラ・ウェルフェル/作 関楠生/訳 久米宏一/絵 童話館出版
チムは、とてもやさしい男の子です。でも、このごろ元気がありません。チビでデブだと、みんながからかうからです。チムの7才のたんじょう日に、おとうさんはくつを、おかあさんはリュックを作ってくれました。新しいくつをはき、リュックをせおい、チムとおとうさんは、夏休みに4週間の大ぼうけんのたびに出かけます。

『アルバートさんと赤ちゃんアザラシ』

ジュディス・カー/作・絵 三原泉/訳 徳間書店
ある日、海でアルバートさんは、お母さんをうしない一人ぼっちになってしまった、赤ちゃんアザラシを見つけます。もう、お乳をもらうことができなくなった赤ちゃんアザラシを、なんとか助けたいと思ったアルバートさん。こっそり、汽車に乗せて自分のアパートに連れ帰ります。そして、みんなにはないしょで、アザラシの赤ちゃんを育てることにしたのです。

『メリサンド姫 むてきの算数!』

E.ネズビット/作 灰島かり/訳 高桑幸次/絵 小峰書店
むかし、ある国に、かわいらしいお姫さまが生まれました。けれど、悪いようせいののろいで、姫はつるつるのはげ頭になってしまいました。良いようせいの贈り物で髪が生えるようになりましたが、今度は、のびすぎてこまってしまいます。なにしろ、切るたびに倍の早さでのびてゆくので、1ヶ月もたつと…。これはたいへんな問題です。

かがくのほん

『スズメのくらし』

平野伸明/文・写真 福音館書店
スズメは、私たちのもっとも身近にいる小さな鳥です。家のまわりや公園、田畑などでよく見かけることがありますが、とてもおくびょうな鳥なので、なかなか近づくことはできません。地面をピョンピョンはねながら草の種を見つけたり、花のみつをすったり、小さな虫たちをつかまえて食べたりしています。スズメはどんなころに巣を作っているのでしょう。1年に4回も子育てをし、いっしょうけんめい生きているスズメたち。もし、近くで見ることができたなら、そっと観察してみてください。

しゃかいのほん

『おじいちゃんの小さかったとき』

塩野米松/文 松岡達英/絵 福音館書店
おじいちゃんは子どものころ、どんなことをして遊んでいたのでしょう?おじいちゃんの子ども時代には、ビー玉やメンコで、友だちと遊んでいたようです。ふろしきのふくめんと、マントもつけて、マンガの主人公になったつもりで、チャンバラをしたりしていたこともあったみたい。学校の休み時間には、よく、おすもうをとっていたようです。
『おばあちゃんの小さかったとき』もおすすめです。

ことば

『みえる詩あそぶ詩きこえる詩』

はせみつこ/編 飯野和好/絵 飯野和好/絵 冨山房
どうぶつや、むし、たべものなど、ことばあそびのたのしい詩がもりだくさん。みて、うたって、おどって、あそべる詩の本です。
姉妹編の『しゃべる詩あそぶ詩きこえる詩』もおすすめです。

5・6年生

物語

『長い長いお医者さんの話』

カレル・チャペック/作 中野好夫/訳 岩波書店
むかし、むかし、ずっと大むかしの魔法つかいのおはなしや、郵便屋さんやおまわりさん、それにカッパや妖精が出てくる9つの楽しいおとぎ話の本です。登場人物や地名は、初めて聞く響きが多いでしょうが、これは、チェコという国で書かれたおはなしです。きっと、あなたもおはなしの世界に誘い込まれることでしょう。

『みどりのゆび』

モーリス・ドリュオン/作 安東次男/訳 岩波書店
チトは、とてもかわいくてりこうな男の子です。ところが、いつも授業中にいねむりをしてしまうので「ほかの子どもと同じではない」と学校を追い出されてしまいました。でも、チトには不思議な力がありました。チトは、種をさわるとたちどころに花を咲かせることができる「みどりのゆび」を持っていたのです。

『ほこらの神さま』

富安陽子/作 小松良佳/絵 偕成社
幼稚園の頃からの幼なじみの3人が拾ったものは「ほこら」でした。3人は秘密の場所に、そのほこらをかくすことにしたのですが、その時から、まわりで不思議なことが起こり始めます。ほこらには神様が住んでいるのか、願い事が次々にかなうようになったのです。ところが、それだけでは終わらず、同時に、面倒なことも持ち上がりはじめました。

『床下の小人たち』

メアリー・ノートン/作 林容吉/訳 岩波書店
借り暮らしやの小人たちの家族が、大きな家の床下に住んでいました。人間から隠れて、少しずつ借りることで暮らしている小人たちでしたが、外の世界にあこがれるアリエッティが人間の男の子に見られてしまい、一家に危機がせまります。
続編に『野に出た小人たち』、『川をくだる小人たち』、『空をとぶ小人たち』、『小人たちの新しい家』があります。

『ウィロビー・チェースのオオカミ』

ジョーン・エイキン/作 こだまともこ/訳 冨山房
ロンドンから遠くはなれた高原にポツンと建つおやしき、ウィロビー・チェース。このおやしきで、ひとり娘のボニーは大切にされ、幸せにくらしていました。ところがある日、両親が船の旅に出ることになります。両親がるすの間、おやしきに住むことになった家庭教師があらわれると、次つぎと事件が起こり始めるのでした。

『二分間の冒険』

岡田淳/著 太田大八/絵 偕成社
悟は拾ったとげぬきを保健室に届けに行く途中、しゃべる黒ねこと出会ったことをきっかけに、見知らぬ深い森のなかに飛ばされてしまいました。黒ねこは「ダレカ」と名乗り、悟がかくれているダレカを見つけることができれば、元の場所にもどしてやると言います。ダレカを探して、悟の「二分間の冒険」が始まります。

『うらからいらっしゃい 七つの怪談』

斉藤洋/作 奥江幸子/絵 偕成社
こわい話が大好きな隆司に、「怪談クラブ」から葉書が届きました。「怪談クラブ」というのは、お兄さんの大学の研究室で毎月1回開かれる、怪談が好きな人の集まりです。この会に参加するには、2つの条件があります。
1、その月のテーマにあった怪談話を1人1つ用意してくること
2、ひとりで来ること
さあ、今回はいったいどんなこわい話が聞けるのでしょうか…。
シリーズ第1作目の『ひとりでいらっしゃい 七つの怪談』もおすすめです。

科学の本

『つかう?やめる?かんがえようプラスチック』

キム ウンジュ/ぶん 田崎智宏/監修・解説 清水知佐子/訳 イジウォン/え
私たちの生活において、今やプラスチックは欠かすことのできないものになっています。家の中を探してみると、お皿やコップ、おもちゃ、シャンプーの容器、自転車のサドルやペダルなど、たくさんのプラスチックせい品が見つかるでしょう。しかし、プラスチックは便利な一方で、ゴミになった後に海や川をよごしたり、そこに住む生き物がけがをしたり、環境をこわす原因にもなっています。プラスチックについて、考えてみましょう。

言葉の本

『詩ってなんだろう』

谷川俊太郎/編著 筑摩書房
詩の世界はふかく、そして多様です。言葉に調子をつけたものもあれば、音だけで意味のないものもあります。早口言葉やわらべうたも詩の仲間です。身近にある言葉が、詩の仲間であるとわかると、詩の世界にもぐっと近づきやすくなりますね。

中学生

物語

『トンネルの向こうに』

マイケル・モーパーゴ/作 杉田/七重/訳 小学館
第二次世界大戦中のイギリスを描いた物語です。バーニーは、空襲で家を焼け出されてしまいます。母親と2人で疎開先に向かうために乗り込んだ汽車も戦闘機の襲撃を受け、危ない目に遭います。暗闇を怖がるバーニーに、汽車に乗り合わせた不思議な男は、マッチを灯し、自分の友人の昔話を語るのでした。その話というのは、第一次世界大戦で、敵の兵士を逃がしてあげたが、その敵兵こそが、後に第二次世界大戦を引き起こすことになる、誰もが知る、あの人物だったというのです。

『オオカミを森へ』

キャサリン・ランデル/作 ジェルレヴ・オンビーコ/画 原田勝/訳 小峰書店
20世紀初頭のロシアで、狼預かり人である母親と暮らす少女フェオ。狼と心を通わせながら成長してきたフェオですが、ある日、狼をよく思っていない軍人が家にやってきて、母親を連れ去ってしまいます。極寒の中、フェオは母親を救い出すため、勇敢で賢い狼と一緒に、友達になった少年兵の力を借りながら、サンクトペテルブルクを目指します。

『ナゲキバト』

ラリー・バークダル/著 片岡しのぶ/訳 あすなろ書房
ハニバルは、9歳の時に両親を不慮の事故で亡くし、祖父に引き取られました。時には厳しいけれど、深い愛情で包み込んでくれる祖父。ハニバルは祖父との二人暮らしの中で、戸惑いや寂しさを感じながらも懸命に乗り越えていこうとします。そんな、夏のある日、ハニバルはナゲキバトを撃ってしまいます。すぐ近くに、ヒナがいることも知らずに。

『えんの松原』

伊藤遊/作 太田大八/画 福音館書店
都に怨霊がうごめく平安時代。音羽丸は、叔母とともに住んでいた屋敷を追い出され、屋敷の主人の姉である伴内侍のもとで、女童 音羽として宮中で暮らすことになります。そこで、東宮・憲平親王と出会いますが、憲平は怨霊にとりつかれていました。音羽は、憲平親王を助けようと、怨霊が巣くう「えんの松原」に出かけます。はたして、憲平親王を助ける方法はあるのでしょうか。

『ニルスのふしぎな旅 上・下』

セルマ・ラーゲルレーヴ/作 菱木晃子/訳 ベッティール・リーベック/画 福音館書店
いたずら好きのニルスは、トムテをからかったために、魔法で小人にされてしまいます。ところが、小人にされてみると、動物たちの言葉が分かるようになっていました。家で飼っていたガチョウが、ガンの群れとともに飛び立とうとするのを見て、ニルスはとっさにガチョウの首につかまり大空高く舞い上がります。スウェーデンを南から北へ、ラップランドを目指す冒険の旅が始まります。

『イシ 二つの世界に生きたインディアンの物語』

シオドーラ・クローバー/作 中野好夫/訳 中村妙子/訳 岩波書店
1911(明治44)年、北カルフォルニアの山麓で、アメリカ・インディアンのヤヒ族の最後の生存者だったイシが発見されます。わずかに生き残っていたイシたちが、絶望的な状況の中で部族のしきたりを守りながら暮らしていた様子や、ヤヒ族がどのように白人に迫害され滅びていったのかなどについて、記録資料を基に描かれています。また、白人世界で起こっていたゴールドラッシュが、イシの目にはどう映っていたのかも興味深く読めます。

『ひとりじゃないよ、ぼくがいる』

サイモン・フレンチ/作 野の水生/訳 福音館書店
キーランの通う学校に転校生がふたりやってきました。ひとりは魅力的な女の子のジュリア。もうひとりはキーランのいとこのボンでした。以前、ボンにおもちゃを盗まれたことがあるキーランはボンが大嫌いです。ふたりがいとこ同士だということも秘密にしています。女の子のように髪をのばしているボンがクラスメイトたちから目をつけられると、キーランも一緒になってボンをいじめるのでした。ジュリアはそんなキーランを叱り、ボンをかばいます。ある夜、ボンが家出するのを見かけたキーランは後を追いかけるのでした。

社会の本

『発明家は子ども!』

マーク・マカッチャン/著 ジョン・カネル/イラスト 千葉茂樹/訳 晶文社
テレビを発明したのは14歳の少年だということを知っていましたか。この本には、素敵なアイディアを思いついた9人の発明家の子ども時代がつづられています。9人に共通しているのは、アイデアを思いついたら、自分を信じて絶対にあきらめなかったこと!

伝記の本

『かくれ家のアンネ・フランク』

ヤニー・ファン・デル・モーレン/作 西村/由美/訳 岩波書店
アンネ・フランクは、1929(昭和4)年にドイツのフランクフルトに生まれました。ドイツの首相になったヒトラーのユダヤ人迫害から逃れるため、1933(昭和8)年、家族はオランダに移住します。しかし、オランダがドイツに占領されることになり、かくれ家に身を潜めなければならなくなります。生きていたら、今年91歳を迎えていたアンネ。『アンネの日記』で知られるアンネ・フランクについての幼い頃からドイツの強制収容所で亡くなるまでを、本人の日記や資料、ナチスの迫害を生き延びた人たちの証言を基に描かれています。