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いい本みつけた!2014ねんどばん

最終更新日 2017年05月25日

関連情報

1・2年生

『あたまをつかった小さなおばあさん』

ホープ・ニューウェル/作 松岡享子/訳 福音館書店
むかしむかしあるところに、ひとりの小さなおばあさんがいました。このおばあさんは、あたまをつかうのがとてもじょうずでした。だから、なにかこまったことがおきても、とてもうまくかいけつしていたのです。ときどき、ちょっぴりおかしなやりかたもしましたけどね…。

『おっこちゃんとタンタンうさぎ』

あまんきみこ/さく 西巻茅子/え 福音館書店
おっこちゃんは、みじかいおかっぱあたまの、ほっぺたの赤い女の子です。おっこちゃんは5さいのおたんじょう日のプレゼントに、はいいろのぬいぐるみうさぎをもらい、その子に「タンタン」という名まえをつけました。この本には、おっこちゃんとタンタンが、おともだちとあそんだり、ぼうけんをしたり、ちょっとふしぎなたいけんをしたり、という10のおはなしがはいっています。

『ねこのオーランドー』

キャスリーン・ヘイル/作・画 脇/明子/訳 福音館書店
オーランドーは、とってもきれいなママレード色のねこです。オーランドーとおくさんのグレイス、それから3びきのこねこのパンジー、ブランシュ、ティンクルの一家は、ご主人におやすみをもらってキャンプにいくことにしました。ねこたちは、テントをはると、川で魚をすくったり、ハイキングにでかけたり、たのしくすごします。

『王さまの竹うま』

ドクター・スース/さく・え わたなべしげお/やく 偕成社
海にかこまれているビン王国に、バートラムという、とてもしごとねっしんな王さまがいました。王さまは、1日のしごとがおわると、竹うまにのるのをたのしみにしていました。ところがある日、王さまの竹うまがなくなってしまい、さあたいへん。竹うまがないと、王さまは、しごとをするげんきもでません…。

『としょかんライオン』

ミシェル・ヌードセン/さく ケビン・ホークス/え 福本友美子/やく 岩崎書店
あるひ、まちのとしょかんにライオンがはいってきました。ライオンは、としょかんのなかをゆっくりあるき、えほんのへやできもちよさそうにねてしまいました。さあ、どうしたらいいのでしょう。でも、としょかんのきまりには、ライオンがきたときのことなど、なにもかいてありません。

『すずめのくつした』

ジョージ・セルデン/ぶん 光吉郁子/やく ピーター・リップマン/え 大日本図書
アンガスのいえは、くつしたこうばをもっていて、つくったくつしたをじぶんのおみせでうっています。でもまちの人は、大きなおみせのほうへかいにいくので、なかなかうれません。あるあさアンガスは、さむさにふるえているすずめに、くつしたをあんであげます。そのくつしたのあたたかいこと。いつのまにか、アンガスのつくるくつしたは、すずめたちに大にんき。まちの人たちは、すずめたちがはいているくつしたを見て、いったいどこでそんなにすてきなくつしたをてにいれたのか、とてもふしぎにおもいました。

『ダンゴムシみつけたよ』

皆越ようせい/写真・文 ポプラ社
ぼくは、ダンゴムシ。いろんなものをたべるし、ウンチだってする。てきにおそわれることもある。そして、なつになると あかちゃんがうまれるんだ。もっと、ぼくたちのことしってほしいなあ。

『かえってきたさけ』

フレッド・フレガー/文 杉浦宏/訳 アーノルド・ローベル/絵 文化出版局
あるひ、アックはかわで、さけのこどもにしるしをつけて、はなしているおにいさんにであいます。おにいさんは、さけのことをしらべるために、しるしをつけていました。おにいさんは、アックのために1ぴきのさけに、あかいひもをつけてくれました。アックは、そのさけに「あかひも」となまえをつけました。あかひもは、ぶじにふるさとのかわにもどってこられるのでしょうか。

『ことばあそびうた』

谷川俊太郎/詩 瀬川康男/絵 福音館書店
「いるかいるか いないかいるか いないいないいるか いつならいるか よるならいるか またきてみるか」
ゆかいなことばあそびの本です。こえにだしてよんでみましょう。こえにだしてみると、ことばのリズムにあわせて、からだもうごきだしたくなるからふしぎです。できれば、いみもかんがえながら、たのしんでみてください。

3・4年生

『がんばれヘンリーくん』

ベバリイ・クリアリー/著 松岡享子/訳 ルイス・ダーリング/絵 学研
ヘンリーくんは小学3年生。どこにでもいるごくふつうの男の子です。ある日、町かどでやせこけた犬をひろい、こっそりバスにのせて家までつれてかえろうとしましたが、とちゅうで犬があばれだして大さわぎに…。それいらい、ヘンリーくんのまわりには、次つぎにゆかいなじけんがおこります。

『ウェン王子とトラ』

チェンジャンホン/作・絵 平岡敦/訳 徳間書店
子どもを人間にころされたために、夜になると村をおそう母トラがいました。王は国のへいおんのために、うらないしの言うとおり、おさない王子を森につれて行きます。トラにさしだすために…。

『ぐらぐらの歯 きかんぼのちいちゃいいもうと その1』

ドロシー・エドワーズ/さく 渡辺茂男/やく 酒井駒子/え 福音館書店
わたしのいもうとが、ちいちゃくてきかんぼだったころのお話です。あるとき いもうとが、りんごを大きくひとかじりすると、そのとたん口の中でへんなかんじがしました。小さい歯が1本ぐらぐらになったのです。いもうとは、歯がぐらぐらするのはとくべつなことだと思って、なかよしのパンやさんや、牛乳やさんに見せびらかしました。

『くしゃみくしゃみ天のめぐみ』

松岡享子/作 寺島竜一/画 福音館書店
むかし「くしゃみのおっかあ」がすんでいました。このおっかあにはむすこがひとりあって、なまえを「はくしょん」といいました。はくしょんは、その名前のせいで、いつもわらいものにされていました。さて、はくしょんはどうなるのでしょう。

『流れ星におねがい』

森絵都/作 武田美穂/画
桃子は、運動会も、走ることも大の苦手。それなのに「体育委員だから」という理由でクラス対抗リレーの選手に選ばれてしまいます。その上、1位になったクラスは校長先生に何でもひとつねがいをかなえてもらえるとあって、責任重大。桃子が落ち込んでいると、用務員の仙さんは「たいしたことじゃあないよ」と言って、仙さんの流れ星にいのってくれました。桃子は仙さんとの「いっしょうけんめいがんばる」という約束を胸に特訓を始めます。

『火のくつと風のサンダル』

ウルズラ・ウェルフェル/作 関楠生/訳 久米宏一/絵 童話館出版
チムは、とてもやさしい男の子です。でも、このごろ元気がありません。チビでデブだと、みんながからかうからです。チムの7才のたんじょう日に、おとうさんはくつを、おかあさんはリュックを作ってくれました。新しいくつをはき、リュックをせおい、チムとおとうさんは、夏休みに4週間の大ぼうけんの旅に出かけます。

『リンゴの木の上のおばあさん』

ミラ・ローベ/作 塩谷太郎/訳 岩波書店
アンディには、生まれたときからおばあさんがいませんでした。ですから、友だちから、おばあさんと遊びに行ったり、おばあさんにプレゼントをもらったりした、という話を聞くたび、むねがちくりとさされたようにいたみました。ところがある日、いつものようにリンゴの木に登ると、そこにはアンディのおばあさんがいました。おばあさんは、アンディをいろいろな場所に連れて行ってくれるし、アンディがやりたいことをなんでもさせてくれました。

『ミツバチのなぞ』

ジョアンナ・コール/文 ブルース・ディーギン/絵 藤田千枝/訳 岩波書店
今日は、スクールバスにのりこみ、ミツバチ観察の校外学習に出発です。すると、いつの間にか先生もみんなも、からだがちぢんでハチそっくりになっていました。みんなは、はたらきバチといっしょに、花のみつを集めたり、ふしぎなハチのダンスをながめたり、ハチの巣の中もたんけんすることに。そこには、女王バチもいました。

『いのちの木 あるバオバブの一生』

バーバラ・バッシュ/文絵 百々佑利子/訳 岩波書店
アフリカの草原に育つバオバブの木は、とてもユニークなかたちをしています。むかし、かみさまが動物たちに1本ずつ木をあたえたときに、そそっかしいハイエナが、木をさかさまに植えてしまったという話が伝わっているほどです。千年も生きるといわれるバオバブの木、雨季になっていっせいに葉がしげり、白い花をさかせると、動物たちがやってきます。鳥は巣を作り、キリンは葉を食べ、ゾウも樹皮を食べる、バオバブはいのちをささえる木なのです。

5・6年生

『ふたごの兄弟の物語 上・下』

トンケ・ドラフト/作 西村由美/訳 岩波書店
ふたごの兄弟ラウレンゾーとジャコモは、見た目はそっくりですが、性格はまったく似ていません。ある時、2人の若者は広い世界を知るために旅に出ます。そして兄は、貴金属細工師の親方のところに弟子入りしますが、冒険に満ちた生き方を求める弟は、ひょんなことから泥棒の親方のところで修業をすることに…。うりふたつであることを利用して、ふたごの冒険がはじまります。

『テーオバルトの騎士道入門』

斉藤洋/作 おぼまこと/絵 理論社
「蟹座生まれの騎士たる者は、竜のなみだを手に入れぬかぎり、一人前とは言えぬ」。テーオバルトが読んだ『騎士道入門』にはこう書かれていました。一人前にならずして家を継ぐことはできないと考えるテーオバルトは、従者のハンスと共に竜退治の旅に出ます。

『天の鹿』

安房直子/作 スズキコージ/絵 ブッキング
村一番の鹿狩り名人の猟師には3人の娘がいました。この3人の娘達は、不思議な鹿に連れられて鹿の市で買い物をします。鹿の市では、とても珍しいものが売られています。娘達は思い思いの買い物をしますが…。

『キツネ山の夏休み』

富安陽子/作 あかね書房
小学4年生の阿部弥(ひさし)は、夏休みを稲荷山のおばあちゃんの家ですごすことになります。稲荷山は、キツネ山とも呼ばれていて、人間のすむよりずうっと前から、キツネたちのすみかでした。そこで弥は、オキ丸という不思議な少年と出会います。さあ、弥のふしぎな夏休みが始まります。

『シャーロットのおくりもの』

E.B.ホワイト/作 ガース・ウイリアムズ/絵 さくまゆみこ/訳 あすなろ書房
ハムにされてしまうと大騒ぎする子豚のウィルバー。一緒に納屋に住んでいる、賢くて美しい灰色クモのシャーロットは、友達のウィルバーを助けるために、毎日毎日、じっと考え続け、いいアイディアを思いつきます。そのアイディアとは?

『トムは真夜中の庭で』

フィリパ・ピアス/作 高杉一郎/訳 岩波書店
トムは、弟がはしかにかかったので、アランおじさんのところにいくことになりました。退屈で眠れないトムは、夜中の1時にホールの大時計が13時をうつのを聞き、月の光の中で裏庭へのドアを開けます。そこは、昼には存在しなかったはずの庭園と昔のお屋敷でした。トムはお屋敷の少女ハティと友だちになります。

『海辺の王国』

ロバート・ウェストール/作 坂崎麻子/訳 徳間書店
ハリーは空襲で両親と妹を失い、混乱して逃げ出してしまいます。やはり空襲で飼い主を亡くした犬、ドンと一緒に北の海辺を歩くうちに、さまざまな人との出会いを体験し、やがてハリーは心の中に自分だけの王国を見出します。

『地球動物記』

岩合光昭/著 福音館書店
1年365日、野生の動物たちは何をしているのか。そんなコンセプトで、37年にも及ぶ膨大な記録の中から吟味して選んでまとめた写真集です。地球の自然のリズムや季節がカレンダーになったこの本。
あなたも自然の中へ旅してみませんか。

『せかいのひとびと』

ピーター・スピアー/えとぶん 松川真弓/やく 評論社
地球には、およそ70億の人がいます。そんなにたくさんの人がいても、生まれた時から一人一人ちがっていて同じ人はいません。でも、みんな同じ空気をすって、同じ太陽に照らされ、同じ地球でくらしているんですよね。

中学生

『獣の奏者1 闘蛇編』

上橋菜穂子/作 講談社
エリンの母は、戦闘用の闘蛇の中でも常に先陣を駆ける最強の闘蛇、「牙」の世話を任されていました。ところがある日「牙」が10頭すべて死んでしまい、その責任を負って処刑されることが決まります。エリンは母を救おうとしますが、失敗。母は最後にエリンを逃がし、処刑されます。流れ着いた先で蜂飼いのジョウンに拾われたエリンは、自然に生きる虫や獣の多彩な暮らしぶりを目にします。中でも、山中で見た王獣に心惹かれ、王獣の医術師になることを目指して学舎へ入るのですが…。
『獣の奏者』シリーズの第1巻です。全4巻、外伝もあります。

『夏を拾いに』

森浩美/著 双葉社
サラリーマンの小木文弘には、大切なひと夏の思い出がありました。それは、ずーっと昔、まだ小学5年生だったときに、友だちと不発弾探しに挑んだこと…。昭和46(1971)年の夏、祖父から「この町にはいくつもの不発弾が埋まっていた」と聞いた文弘は、自分たちも不発弾を探し当てようと捜索に乗り出します。

『楽園のつくりかた』

笹生陽子/作 講談社
私立中学に進学し、エリート街道をまっしぐらに進んでいた中学2年生の星野優(ゆう)。ところが、突然お父さんの実家に引っ越すことになり、公立中学校、しかも分校に通うことになりました。クールなキャラを持ち前としていた優も、田舎のアットホームな(なんと生徒は4人だけ)雰囲気に飲まれてしまいます。これではいけない、エリート街道に戻らなければ、とあがく優。ところが、文化祭の準備の最中に起こった事件でとんでもないことが判明するのです。

『わたしたちの島で』

リンドグレーン/作 尾崎義/訳 岩波書店
ある夏のこと、おっちょこちょいのメルケル父さんとその子供たちは、ウミガラス島にあるスニッケル荘で休暇を過ごすことになります。メルケルソン家の4人の子どもたちは、その島の住人たちといろんなことを経験し、楽しい夏を過ごすのですが…。

『箱船にのった鳥たち』

キット・チャブ/文・絵 黒沢優子/訳 福音館書店
野鳥病院「鳥の箱船」には、様々な鳥が運ばれてきます。時には絶滅の危機に瀕しているペリカンさえも。強い風に飛ばされて群れから離れ、1500キロも旅をしてきたペリカンは、意外にも人と遊ぶのが大好きでした。野鳥の救護に力を尽くしたチャブ夫妻と、保護された様々な鳥たちとのふれあいの物語です。鳥たちの意外な秘密をのぞいてみましょう。

『イシ 二つの世界に生きたインディアンの物語』

シオドーラ・クローバー/作 中野好夫/訳 中村妙子/訳 岩波書店
1911(明治44)年、北カルフォルニアの山ろくで、アメリカ・インディアンのヤヒ族の最後の生存者だったイシが発見されます。わずかに生き残っていたイシたちが、絶望的な状況の中で部族のしきたりを守りながら暮らしていた様子や、ヤヒ族がどのように白人に迫害され滅びていったのかなどについて、記録資料を基に描かれています。また、白人世界で起こっていた西部開拓やゴールドラッシュが、イシの目にはどう映っていたのかも興味深く読めます。

『シェイクスピア物語』

ラム/作 矢川澄子/訳 岩波書店
今年生誕450年を迎えるシェイクスピアは、みなさんもよくご存知の劇作家ですね。この本には、『ロミオとジュリエット』『夏の夜の夢』『リア王』『ヴェニスの商人』など、一度は聞いたことのある作品が収められています。シェイクスピアの戯曲を、ラムが読みやすい物語に書き直した、どなたでも楽しめる1冊です。

『マルコ・ポーロの冒険』

ジアン・パオロ・チェゼラーニ/文 ピエロ・ベントゥーラ/絵 吉田悟郎/訳 評論社
マルコ・ポーロは13世紀半ば、ベネチアの貿易商人の家に生まれました。青年期に差し掛かると父や叔父と共に旅に出て、ユーラシア大陸を東へ東へと進んでいきます。この本では彼らがハンバリク(現・北京)に辿り着き、祖国へ帰還するまでの26年間の旅を、当時を想像した絵で俯瞰(ふかん)することができます。この旅を口述した『東方見聞録』を読んだコロンブスは黄金の国・ジパングへの夢にとりつかれ、15世紀末の新大陸発見へと歴史はつながってゆくのです。

『14歳からの哲学 考えるための教科書』

池田晶子/著 トランスビュー
「哲学」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。難しそう?なんだかよく分からない?それとも、全然興味がない?「好き」って答える人は、少ないかもしれませんね。じゃあ、「自分とはいったい誰なのか」と、考えてみたことはありますか?もしくは「人間の心っていったいどこにあって、何なんだろう」って考えてみたことは?そういう問いをじっくり考えていくこと、「知りたい」と思うこと、それこそ哲学の入り口です。