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いい本みつけた!2012ねんどばん

最終更新日 2012年07月20日

1・2ねんせい えほん

1.『あなはほるもの おっこちるとこ』

ルース・クラウス/文 モーリス・センダック/絵 岩波書店
「かおは いろんなかおを するために あるの」「いぬは ひとを なめる どうぶつ」「ては つなぐためにあるの」「やまは てっぺんまで のぼるとこ」ちいちゃいこどもたちが、ひとつひとつのことばのいみを、すてきなことばでせつめいしてくれます。

2.『うらしまたろう』

時田史郎/再話 秋野不矩/画 福音館書店
はまべでかめをたすけたたろうは、おとひめにつれられて、りゅうぐうじょうへいきました。うみのなかでたのしくくらしていましたが、やがてうちにかえりたくなりました。おなじみのむかしばなしが、うつくしいえほんになりました。

3.『おおきくなりすぎたくま』

リンド・ワード/著 ほるぷ出版
ジョニーはもりのおくふかくで、こぐまをみつけました。こぐまは、ジョニーとともだちになって、どんどんおおきくなりました。ところがあまりおおきくなりすぎて、きんじょのはたけをあらすようになってしまいました。こまったおとうさんは、ジョニーに「くまをもりにかえさなければいけない」といいました。

4.『おばけのひっこし』

さがらあつこ/文 沼野正子/絵 福音館書店
いまはむかし、こだくさんのおとどは いえがせまくてこまっていました。おとどがみつけたあきやには、おばけがすんでいました。おばけたちは、おとどをおどかしておいだそうとします。でも、べんべろべえや くびひょろりんがでてきても、おとどはまけません。

5.『なつのゆきだるま』

ジーン・ジオン/文 マーガレット・ブロイ・グレアム/絵 岩波書店
ヘンリーとおにいさんのピートは、ちいさなゆきだるまをつくりました。ヘンリーは、おつきさまがゆきだるまをとかしてしまわないか、しんぱいでたまりません。ところが、ピートはわらうだけ。でも、ヘンリーはいいことをおもいついたのです。

1・2ねんせい ものがたり

6.『ねずみの家』

ルーマー・ゴッデン/さく 徳間書店
ボニーは小さなねずみの女(おんな)の子。ちかしつにあるうえきばちのいえに、たくさんのかぞくとすんでいます。でも、いえはいつもぎゅうぎゅうで、ボニーはおしだされてしまいました。「あたし、どこにねたらいいの?」ボニーはしょんぼりと、ちかしつからでていきました。そしてその家の女の子、メアリーのへやであるものを見つけました。

7.『わたしのおかあさんは世界一びじん』

ベッキー・ライアー/ぶん 大日本図書
むかしむかし ロシアのウクライナのむらでのおはなしです。こむぎばたけで とりいれのおてつだいをしていた6さいのワーリャは まいごになってしまいました。「わたしのおかあさんは 世界一びじん!」というワーリャのために むらじゅうのびじんのおかあさんが よびあつめられます。

1・2ねんせい ことば

8.『ことばのこばこ』

和田誠/作 瑞雲社
しんぶんし、みるくとくるみ、きつねははねつき、うえからよんでも したからよんでもおなじだね。しりとり、なぞかけに、かぞえうた。いろんなことばあそびと、ゆかいなえが たのしいえほんです。

1.2ねんせい かがくのえほん

9.『きいちごだより』

古矢一穂/絵 岸田衿子/文 福音館書店
どうぶつたちが、じぶんのむらのきいちごのことを、てがみにかきました。
くまの くまたくんへ りすの りすえ
くまたくん げんきですか?けさ、かわへ おりるみちで、きれいな みかんいろの きいちごを みつけました。たべてみたら とても あまいから、りゅっくに いつつ いれてかえったの。おじいちゃんが、「こりゃ うまい うまい、もみじいちごだ」といって、よっつたべちゃった。

3・4ねんせい ものがたり

1.『ぼくは王さま』

寺村輝夫/作 和田誠/絵 理論社
あまくってふーわりした、あったかいたまごやきが大すきな王さまがいました。ある日、王さまのうちに、あかちゃんがうまれました。そこで、国じゅうの人たちをおしろにあつめて、おいわいをすることになりました。そこで、おいわいに出すごちそうは、王さまの大すきなたまごやきにきまりました。ところが、国じゅうの人たちに出すにはたくさんのたまごがひつようです。でも、国にはそんなにたくさんのたまごはありません。そこで王さまは大臣に、ぞうのたまごをもってくればいいと言いました。王さまシリーズの第1作目のお話です。

2.『ポリーとはらぺこオオカミ』

キャサリン・ストー/作 岩波書店
おばかさんのオオカミは、「おまえをくってやる」となんどもポリーのところにやってきます。でも、オオカミがどんな方法をかんがえてもかしこいポリーはへっちゃらです。『はらぺこおおかみがんばる』『まだまだはらぺこオオカミ』もおすすめです。

3.『魔女学校の一年生』

ジル・マーフィー/作 評論社
ミルドレッドはカックル魔女学校の一年生。学校はじまっていらいの問題児で、いつも先生にしかられてばかりです。ハロウィーンの日に、ほうきで編隊飛行をすることになったミルドレッドは、いっしょうけんめい練習しました。ところが、いじわるな優等生のエセルが、ミルドレッドに貸すほうきに魔法をかけたので、大変なことがおこります。シリーズもあります。

4.『みにくいガチョウの子』

ディック・キング=スミス/作 岩波書店
ジャックは小さいときから鳥が大好きで、おとうさんの農場で、じぶんのチャボやアヒルをじょうずに世話していました。ある日、遠足で動物園に行ったジャックは、ダチョウのたまごをひとつ、こっそり持ってかえってしまいます。ジャックはそのたまごをガチョウの巣に置いて、ダチョウのひなをかえし、オリバーと名付けて大事に育てました。オリバーはどんどん大きくなり、いつかは動物園に返さなければと、ジャックは悩むのですが。

5.『山の上の火』

クーランダー/文 レスロー/文 渡辺茂男/訳 岩波書店
むかし、エチオピアのアジス・アベバという町に、アルハという若者がいました。アルハは金持ちのところでめしつかいとして働いていましたが、ある日、主人のハプトム・ハセイとかけをすることになりました。それは、スルタ山の一番高いみねのうえで、はだかでひと晩を過ごし、死なずにすんだら、家畜と土地をもらえるというかけでした。アルハは、無事に山の上でひと晩を過ごすことができるでしょうか。エチオピアに伝わる16の昔話を集めました。

6.『りこうすぎた王子』

アンドリュー・ラング/作 福本友美子/訳 岩波書店
むかしむかし、パントウフリ国にプリジオという王子がいました。プリジオは、たんじょうのお祝いにやってきた妖精に“りこうすぎる王子”にされて、国中のきらわれ者になってしまいます。ところがある日、王子は美しく優しいロザリンドに出会い、恋に落ちます。魔法も妖精も竜も信じなかったプリジオ王子でしたが、ロザリンドとの約束を果たすために、火を吹くおそろしい竜、ファイヤー・ドレイク退治に出かけます。

3・4ねんせい かがくのほん

7.『エジプトのミイラ』

アリキ/文と絵 あすなろ書房
エジプトのミイラは、なんのために作られたのでしょうか。エジプトの人たちは 何百年もかけて、その作り方をくふうしてきました。人間だけではなく、ねこやワニのミイラもあります。あなたもミイラ作りの秘密をのぞいてみませんか?

8.『絵ときゾウの時間とネズミの時間』

本川達雄/文 あべ弘士/絵 福音館書店
ネズミは小さいけれど意外と大食らい、象は大きいけれど意外と小食です。小さいいきものの時間は早く過ぎ、大きいいきものの時間はゆっくり流れます。でも小さくても、大きくても、一生のうちに心臓が打つ回数は実は同じです。小さいこと、大きいことにはそれぞれの良さがあり、それぞれの時間があるのです。

3.4ねんせい 詩

9.『だくちるだくちる-はじめてのうた-』

V・ベレストフ/原案 阪田寛夫/文 長新太/絵 福音館書店
ずーっとむかし、にんげんがうまれるずーっと前に、イグアノドンがいました。イグアノドンはひとりでさびしくくらしていました。ところがあるひ、小さなきょうりゅうプテロダクチルスがやってきて「だくちるだくちる」となきました。それは世界で初めての歌でした。友だちを見つけたイグアノドンは、もうさびしくありません。

5・6年生 物語

1.『おれがあいつであいつがおれで』

山中恒/著 旺文社
おれの名前は斎藤一夫。転校生の女の子斎藤一美に体当たりをくわしたとたん、おれと一美は、身体ごとそっくり、入れかわってしまった。さて、それからがタイヘンなんだ。どうしてかって?わかってくれよなお!男と女がそっくり入れかわると、いろいろややこしいことばっかりでさあ・・・。

2.『消えた王子 上・下』

フランシス・ホジソン・バーネット/作 中村妙子/訳 岩波書店
ヨーロッパの小国、流血の絶えないというサマヴィアには、500年前に姿を消した王子の伝説が伝えられていました。ロンドンの下町で暮らすサマヴィア人のマルコは、祖国に忠誠を誓い、いつか国のために働くことを夢見ていました。ある日マルコは、足の不自由な少年ラットと出会い、彼と一緒にある重要な合図を伝える旅に出ることになります。はたして、伝説の消えた王子は本当に存在するのでしょうか。『秘密の花園』や『小公女』の作者として知られるバーネットが書いた物語です。

3.『子どもに語るアラビアンナイト』

西尾哲夫/訳・再話 茨木啓子/再話 こぐま社
千一夜物語としても知られる『アラビアンナイト』のお話が、おもしろさはそのままで、わかりやすく短くまとめられています。おなじみの「空飛ぶじゅうたん」や「船乗りシンドバードの冒険」など、12の物語を集めました。今までに体験したことのない、美しくて楽しいアラビアンナイトの世界が広がります。

4.『土曜日はお楽しみ』

エリザベス・エンライト/作 谷口由美子/訳 岩波書店
ニューヨークに住む4人の兄弟が結成したのは、土曜日に1人が全員のお小遣いを一度に使い、好きなことができるクラブ。子どもたちは、美術館に行ったり、美容室で髪を切ったり、サーカスで迷子になったり・・・。自分の好きなことをするため、ニューヨークの街をかけまわります。

5.『まよわずいらっしゃい』

斉藤洋/作 偕成社
毎月第二日曜日、隆司のお兄さんの大学で<怪談クラブ>が開かれ、怪談好きが西戸研究室に集まります。10月のテーマは<乗り物>で、隆司は先生から『口裂け女』の話をするようたのまれました。<乗り物>が出てくる怪談を7人が順番に語っていきます。シリーズの『ひとりでいらっしゃい』『うらからいらっしゃい』もおすすめです。

5・6年生 科学の本

6.『宝さがしの旅』

スティーヴン・ビースティ/絵 メレディス・フーパー/文  岩波書店
地球の地殻の中には、やわらかくて、強く、さびないし、腐食もしない金属がほんの少し隠れています。それが、金です。その希少な金の行き先を追うことで、実在の場所や歴史的な出来事を順繰りに見ていくことができます。

7.『台風のついせき竜巻のついきゅう』

かこさとし/作 小峰書店
赤道近くにある熱帯の海では、太陽であたためられたたくさんの水が水蒸気となり、あたたまった空気とともに空の上にあがっていきます。それらの空気は上空で冷やされ、細かい水の粒となり雲になります。そして雲が集まり空気の渦ができ、やがて台風となるのです。台風のできる仕組みのほか、竜巻についても分かりやすく解説しています。同じシリーズの『天地のドラマすごい雷大研究』もおすすめです。

5・6年生 伝記の本

8.『絵本アンネ・フランク』

ジョゼフィーン・プール/文 アンジェラ・バレット/絵 あすなろ書房
アンネが生まれたのは1929年、第一次世界大戦後のドイツでは、人々は貧しく、怒りと不満はつのるばかりでした。やがてヒトラーによってユダヤ人にほこさきが向けられ、差別と迫害が始まりました。アンネの一家は安全のためオランダに移りましたが、ドイツ軍の侵入で、秘密の隠れ家に住むことになります。隠れ家の暮らしでの苦しみや悩みをアンネが記したのが有名な『アンネの日記』でした。アンネの足跡を美しい絵とともにたどる伝記絵本です。

中学生 物語

1.『えんの松原』

伊藤 遊/作 福音館書店
都に怨霊がうごめく平安時代。音羽丸は、叔母とともに住んでいた屋敷を追い出され、屋敷の主人の姉である伴内侍のもとで、女童 音羽として宮中で暮らすことになります。そこで、東宮・憲平親王と出会いますが、憲平は怨霊にとりつかれていました。音羽丸は、憲平親王を助けようと、怨霊が巣くう えんの松原に出かけます。はたして、怨霊の正体は一体何なのか、憲平親王を助ける方法はあるのでしょうか。

2.『戦火の馬』

マイケル・モーパーゴ/著 評論社
ジョーイは、サラブレッドの血が半分混じったやせっぽちの子馬でした。少年アルバートと出会い、信頼と愛に満ちた深い友情で結ばれます。やがて戦争が始まり、アルバートと引き離されたジョーイは、イギリスからフランスの戦場へ送られてしまいます。戦いは続き、ジョーイはドイツ軍で傷病兵を運ぶ馬車を引き、大砲を引き、鉄条網がいっぱいの塹壕地帯を駆けまわります。いつかアルバートに会える日が来ると信じて。

3.『西の善き魔女 全4巻(新書版あり)』

荻原規子/著 中央公論社
フィリエルは、セラフィールドの人里はなれた天文台で、天文博士の父と暮らしていました。15歳になり、女王生誕祝祭日の舞踏会に出かけたフィリエルは、母の形見のペンダントが、消えた第二王女エディリーンのものと知ります。今までの平和で静かな世界は一変、父は姿を消し、弟子のルーンはさらわれてしまいます。フィリエルはグラールの王宮と次代の女王候補をめぐる陰謀にまきこまれていくのでした。

4.『ホビットの冒険』

J.R.R.トールキン/作 瀬田貞二/訳 岩波書店
のんびり平和な毎日を送っていたホビット族のビルボは、魔法使いのガンダルフとドワーフ達とともに、竜に奪われた宝を取り戻す旅に出ます。はじめは、家に帰ることをひたすら願っていたビルボですが、トロルやゴブリンに襲われながらもドワーフ達を助け、次第に勇気と知恵を身につけていきます。さてビルボは、この危険な旅を切り抜けて、無事に帰ることができるでしょうか。

5.『ロビンソン・クルーソー』

デフォー/作 海保真夫/訳 岩波書店
両親の反対を押し切って、イギリスから航海に出た若きロビンソン・クルーソーは、ブラジルの農園経営で成功し、静かな生活を送っていました。ところが、アフリカへの航海に出て嵐に会い、たった1人絶海の孤島に流されてしまいます。船に残った道具を使い、生活できる場所を作り、狩猟や農業で生きる糧を得て必死に生きたロビンソンが、孤島から脱出するまでの30年余りにわたる苦闘の日々を描いた冒険物語です。

中学生 絵本

6.『竜の子ラッキーと音楽師』

ロ-ズマリ・サトクリフ/文 エマ・チチェスタ-=クラ-ク/絵 岩波書店
旅の音楽師が、海辺で、バラ色の斑点のあるクリーム色のきれいなたまごをみつけました。それは、もうすぐかえる竜のたまごだったのです。音楽師は竪琴をとって短い曲を演奏し、竜がたまごの中から出てくるのを助けてやりました。こうして、音楽師は竜の子にラッキーと名前をつけ、一緒に暮らすことになりました。二人はとても幸せに暮らし、三年が経ちました。ところが、そのしあわせは 旅の見せ物師によって 引き裂かれました。ラッキーを失った音楽師は、悲しみにくれながらも、ラッキーを探しつづけます。音楽師は、ラッキーと再会することができるのでしょうか。

中学生 ノンフィクション

7.『いのり-聖なる場所-』

フィリモン・スタージス/文 ジャイルズ・ラロッシュ/絵 光村教育図書
私達は、信仰のために聖なる“いのり”の場所を、世界のあちこちに作ってきました。ヒンドゥー教、仏教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教・・・それらの聖なる場所で、人々は いのり 祝い 願い 心を満たしているのです。

8.『タラの物語 世界をかえた魚』

マーク・カーランスキー/文 S.D.シンドラー/絵 BL出版
タラは大きくてみばえのしない魚ですが、バイキングが北アメリカまでこられたのも、メイフラワー号の一団がニューイングランドに移住したのも、タラのおかげでした。奴隷貿易をささえる働きもしましたし、冷凍された最初の食品で、海洋法をかえる原因にもなり、タラは北アメリカやヨーロッパの歴史に大きな役割をはたしました。『世界を動かした塩の物語』もおすすめです。

中学生 詩

9.『マローンおばさん』

エリナー・ファージョン/著 エドワード・アーディゾーニ/絵 こぐま社
マローンおばさん 森のなかで ひとり貧しく くらしていた・・・ある冬の月曜日に スズメが一羽やってきました。おばさんは、スズメを家の中に入れてやると「あんたの居場所くらい ここにはあるよ」と言いました。心温まる物語が、美しい詩になって語られます。