むかしむかし

ずっと昔から人々に語り伝えられてきた，たくさんの昔話。その豊かで素晴らしい物語の世界をじっくり味わってみませんか？

『うらしまたろう』
時田史郎／再話　秋野不矩／画　福音館書店

「むかしむかしうらしまは　たすけたかめにつれられて…」の歌でもおなじみの，誰もが知っている日本のむかしばなしです。民俗学にも造詣が深い再話者による文章と，日本画家秋野不矩さんの美しい絵が素晴らしい名作です。

『おおかみと七ひきのこやぎ』
グリム／[原作]　フェリクス・ホフマン／え　せたていじ／やく　福音館書店

グリム童話の有名なおはなし。画家のホフマンが自分の子どもたちのために作った絵本と言われています。グリム兄弟の原話を忠実に生かす，練り上げられた構成と美しい色彩が，豊かなイメージを与えてくれます。

『おおきなかぶ』
A.トルストイ／再話　内田莉莎子／訳　佐藤忠良／画　福音館書店

ロシア民話を再話したこの絵本は1962年に出版されてからずっと長く読み継がれてきました。彫刻家の佐藤忠良さんが3回描き直したという無駄のない力強い絵と，リズミカルな言葉の繰り返しが，子どもたちに深い満足をもたらす楽しい作品です。