資料名 | 三重吉全作集 第十二編 小鳥の巣 上巻 |
著者名 | 鈴木三重吉 |
出版者 | 鈴木三重吉、発売所は春陽堂 |
出版年 | 1916(大正5)年5月13日 |
収録作品
『小鳥の巣』上巻
解題
奥付には発売所が春陽堂となっているが、実際は自費出版・直販方式であったようだ。本の体裁(特徴)は、袖珍版、天金、全ページ赤枠囲み、函入り、表紙と函の背文字は夏目漱石の筆字を縮小し使用している。装丁は1冊ごと異なり、第十編までが津田青楓、第十一編以降は高野正の絵を木版彩色刷りしている。木版は1-5、9編が伊上凡骨、6-8、10-13編は大蔵半兵衛である。時には金箔・金粉を使用し、青貝の象嵌まで試みた(失敗のため中止)ほどとても凝った美しい本である。また、希望者には肉筆で月日と三重吉の署名を書き入れている。この全作集は、三重吉が作品の集大成として精魂を傾けたものである。津田青楓著『寅彦と三重吉』1947(昭和22)年には、全作集の装丁をしていた時期を中心に、三重吉からの手紙53通(1912(明治45)年4月19日から1916(大正5)年7月30日)とそれにまつわる津田の回想が収められている。これらの書簡は『鈴木三重吉全集』別巻にも収録されている。三重吉の全作集への思い入れや気質等がみて取れる。
(山本佗介 事務局にて一部加筆)
NSIN(書誌ID) | DL20131000280 |
種別 | 書籍 |
細目 | 箱入り |
ページ数 | 276p |
大きさ(縦×横) | 箱 16.0×10.6cm、本 15.4×10.6cm |
資料群名 | 鈴木珊吉氏寄贈の鈴木三重吉資料 |
目録番号 | 38 |
撮影年月日 | 2012/09/12 |
掲載枚数 | 1 枚 |
備考 | 署名入り |
所蔵 | 成田市立図書館 |
分類 | 918.68 |
件名 | 鈴木三重吉 |
件名(成田) | 成田市-鈴木三重吉 |
キーワード(成田) | |
地域コード | 9N |
郷土分類 | 986.8 |