- 協議事項(1)「図書館サービス計画の令和3年度事業報告について」及び協議事項(2)「令和3年度事業結果の自己評価について」事務局から説明を行い、意見をいただいた。
【委員からの意見・質問等】
【野村委員長】
サービス計画の事業報告について結果をランク付けすることは良いと思う。
「ターゲットに対してアプローチがうまくいかなかった。」「宣伝不足だった。」等の反省が出ていると思うが、それらについて改善するための方法論は出ているのか。
【奥村サービス係長】
調査、研究については初年度ということもあり手探り状態であった。各担当者が調査を行っていたが、反省点として、「どう調査していけばよいか、その手法自体を学ばなければならなかった。」「こんな手段で進めればよかった。」等の報告があった。具体的な対策に関しては、各担当者が今後の課題を、残り2か月でもう一度精査し、改善案を出していく予定です。
【伊藤図書館長】
ターゲットに対してアプローチが不足していたと思われる事例は、図書館講座「法律ってなんのため??」です。ターゲットを中高生に絞っていたが中高生の受講者が集まらなかった。中高生に対するアプローチが、非常に難しいものだという認識が不足していたのが最大の反省点である。
【野村委員長】
図書館講座「法律ってなんのため??」については、講座の開館情報を知った父母が子どもを連れていったということを耳にした。図書館が広報で使っている図書館ホームページ、Twitter(ツイッター)、「広報なりた」などは、こちらが思っているほど中高生は見ていない。従来の方法で宣伝するのは難しいと認識して、中高生の数名をモニターにして調べてみるなど広報ツールを研究してはどうか。
【野村委員長】
電子書籍についてのPRは十分だったのだろうか。
【米田主幹】
館内ではパスワードを発行するための宣伝だけになっていて、どのような資料があるかという宣伝が足りない。図書館のホームページを見ても紙の書籍だけで、電子書籍のホームページを見ないと、どんな電子書籍があるのか分からない。館内で新着図書という形で電子書籍の新しい資料が入った旨の宣伝を来年度に向けて進めていきたいと考えている。
【軸屋委員】
書籍の予約をしたいと思ったときに、電子書籍も一緒に検索することは可能なのか。
【米田主幹】
現時点では、書籍のデータベースと電子書籍のデータベースは全く別なので横断的な検索はできない。令和5年度に図書館システムの更新を予定しているが、その際には、紙と電子の資料を横断検索できるシステムを構築したいと考えている。
【野村委員長】
中高生に対する小さな講座を定期的にやってみてはどうか。好評であれば、大きくしていく等、小さいことから育てる講座も面白いと思う。
- 協議事項(3)「図書館サービス計画の令和4年度計画の方向性について」事務局から説明を行い、方向性については特に意見はなかった。
- 協議事項(4)「第2次成田市子どもの読書活動推進計画の策定について」事務局から説明を行い、策定については特に意見はなかった。
- 協議事項(5)「その他」として、図書館から令和3年度の教育に関する事務の点検及び評価における図書館の図書館整備事業と図書館事業についての報告と、令和3年9月に行った成田市インターネット市政モニター「子どもの読書活動に関するアンケート」について報告し、委員から意見をいただいた。
【委員からの意見・質問等】
【野村委員長】
「子どもの読書活動に関するアンケート」についてですが、アンケートを作るのであれば、資料やデータとして使えるものでなければならない。アンケートは結果に活かしてこそだと思う。
子ども達からアンケートを取るのであれば、いくつかの小学校、中学校を抽出して選ぶ等、いろいろな方法論があって然るべきだと思う。
今後の計画や、改善等のまとめを導き出して初めてアンケートだと思う。
【日暮委員】
子どもの読書活動ということであれば、小中高生が何冊読んだかの統計、幼児期の読み聞かせをやってきたか、また読み聞かせが多かったのか少なかったのか、今の子ども達の読書量の相関関係等、そういったデータの取り方も必要なのかと感じた。
【野村委員長】
子どもの読書活動に関するアンケートならば、小中学生にアンケートを取ってみてはいかがか。
【伊藤図書館長】
このアンケート調査は、回答対象の絞り込みが不十分等、課題があることは図書館でも認識している。子どもの読書活動推進計画策定に必要となる有効なアンケートの実施を改めて検討していく。
【京増委員】
読書活動推進に取り組んでいる学校は多いと思うが、図書担当の教諭と学校司書の読書に対する意識の差が学校ごとにあるように感じる。図書館から遠い学校では自ら図書館に行くことができなかったり、熱心な保護者がいないところでは読み聞かせをしてくれる保護者がいなかったりする。また、図書館教育部会や研修を行っているが日程的に参加が難しい教諭もいる。各学校の司書については週4日来る学校もあれば週1日しか来ない学校もある。学校の環境によって地域の差があると思う。
【関川教育長】
誤解のないようにお話させていただくと、地域によって差があるわけではない。学校司書が週1日しか勤務しないということはない。どこの学校も非常に良くやっている。ものすごく差があるわけでは無い。読み聞かせも殆どの学校でやっている。教諭が研修会に参加できないのは、小規模校は色々な仕事を一人で掛け持ちしているので全ての研修会に参加することができないだけであって、決して意欲がないわけではないので、誤解のないようにお願いしたい。
【野村委員長】
学校司書も「子どもの読書活動」に関するアンケートに参加することはできないのか。
【田中参事】
そのために「子どもの読書活動推進計画」の第2次計画を作ろうとしている。「子どもの読書活動推進計画」は図書館だけで策定するのではなく、学校、保育園、幼稚園、地域、福祉等の協力を得なければいけない。策定委員会には図書館だけでなく、子どもの読書に関わる様々なところの方々に委員になっていただこうと思っている。
【長尾委員】
他の学校の図書室は知らないので加良部小学校の話になるが、図書室が教室の延長みたいな感じだったので、図書館らしくできればいいと思った。また、アンケートについても年齢分け等をして、対象の児童生徒に対してアンケートを取るのがいいのではないかと感じた。
【関川教育長】
これまでの学校の図書室は、校舎の隅にあった。これから大規模改修をする学校は、図書室の前を通らないと教室に行けないような造りにしてみてはどうかと話をしている。そして、通って行くところに本が掲示してあって、ワクワクさせるような気持ちを持たせるような図書室の配置に是非していきたいと思う。
- 伊藤図書館長から庁内の検討会である「赤坂センター地区複合施設等整備推進委員会幹事会」と市議会特別委員会の「JR成田駅西口・赤坂センター地区整備調査特別委員会」の状況について説明した。