講師 坂口 美佳子氏 (科学読物研究会)
開催日:2008(平成20)年7月24日(木)
講座の内容
科学離れと言われている子どもたちと科学の本の橋渡しを目的としているこの講座が,12回目となる今年も,小学生50人の参加を得て開催されました。
「みなさんは,結晶をみたことありますか?」の質問から始まり,みんな配られた用紙に思い思いに結晶について書き出しました。これを受けて先生が,「ものは、すべてどれも小さなつぶ,原子でできています。これは,とても小さいので目では見えません。このつぶが規則正しくキチンと並ぶと結晶になります。身近なところでは,塩・砂糖などです。」と紹介しました。その後,尿素をお湯で溶かし,結晶を作り,虫めがねで観察をしました。
その次は,鉱物の結晶を紹介し,直に手にとって観察しました。特に方解石は,へき開と言われる規則正しい割れ方をする石で,カナヅチで割ることも体験しました。結晶は美しいだけでなく,よい性質をたくさんもっているので,様々なところで役に立っています。それぞれの結晶の特徴を知ることで結晶への興味を深めていきました。
最後に自宅で作る結晶ツリーのセットをもらい,解散となりました。
よんでみよう本
- 『けっしょうづくり』(偕成社)
- 『鉱物』(あかね書房)
- 『塩』(あかね書房)
- 『台所でみつけた宝石』(大日本図書)
- 『鉱石KIDS』(小学館)
- 『固体=結晶の世界』(仮説社)
結晶ツリーをつくろう!
○材料○
- 尿素(にょうそ)
- 牛乳パック(4センチくらい)
- おゆ
- 紙
- わりばし
- かみをおってツリーをつくる。
- 牛乳パックににょうそをいれる。
(にょうそはけしょうひんにもはいっている。どくではないけどなめない!) - 牛乳パックにあついおゆをいれてよくかきまぜる。
(おゆは3センチのふかさ) - そーっとうごかさない。うごかすと結晶がおちる。とちゅうでおちた結晶も牛乳パックにいれておくと,また結晶になってのびてくる。