創作の風景

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最終更新日2005/03/23

講師:重松清氏(直木賞受賞作家)


 市制施行50周年と図書館開館20周年に当たる記念すべき年に,直木賞受賞作家で,マスコミにも度々登場されている重松清氏に講演していただき,今年度の最後の講座が静かな熱気のなかで開催されました。
 講師の田舎のはなしや,学生時代のこと,駆け出しのフリージャーナリストの頃の苦労話,結婚,育児のはなしなどを織り交ぜ,それぞれの体験が現在までの作品として結実していることが垣間見えました。「物事は一側面だけでなく,多角的に見る必要がある。そうすれば色々な事が見えてくる」,「一見脇役にみえても皆人生の主人公であり,ドラマもあれば生活もある」など,様々なエピソードを交え,型にはまらない人生の楽しさ,重要性を説かれました。
 精神が萎え,様々な凶悪的な事件が起きている現在,講師の過ごした時間や経験を無駄にしない根太い人生の過ごし方は,聴講している我々にとって将来への明るい展望が開けるヒントとなりました。

主な著書
『ナイフ』  新潮社  1997年
『定年ゴジラ』  新潮社  1997年
『エイジ』  朝日新聞社  1999年
『ビタミンF』  文芸春秋  2000年
『隣人』  講談社  2001年
『トワイライト』  文芸春秋  2001年
『卒業』  新潮社  2004年
『いとしのヒナゴン』  文芸春秋  2004年

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