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エンデ生誕80周年

エンデ生誕80周年

最終更新日 2010年02月05日
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展示期間 : 1月から2月

展示場所 : 本館じどうコーナー入口

『モモ』や『はてしない物語』の作者として知られる、ミヒャエル・エンデは1929年11月12日に生まれました。1995年に65歳で亡くなるまで数多くの作品を世に送り出してきたエンデの作品は、今なおたくさんの人たちに愛されています。今回は2009年11月12日に生誕80周年を迎えたエンデの作品を集めてみました。物語や絵本のほか、エンデに関する本も展示しています。エンデの作品を読んだことのある方もない方も、この機会に改めてエンデの作品に触れてみてはいかがでしょう。

展示関連情報

物語

『はてしない物語』

ミヒャエル・エンデ/作 上田真而子/訳 佐藤真理子/訳 岩波書店
バスチアンは、いじめられっ子から逃げるために偶然入った古本屋で、店主が読んでいた1冊の本に心を奪われた。それは、ファンタージェンという国を舞台にした『はてしない物語』だった。本の中の国“ファンタージェン”は、正体不明の“虚無”に滅ぼされようとしていた。物語の主人公アトレーユは、女王の命を受けて王国の危機を救うために旅に出る。しかし、なぜかそこには現実の世界にいるバスチアン自身の話が書かれていた。

『モモ』

ミヒャエル・エンデ/作 大島かおり/訳 岩波書店
現代に住む人々は、毎日毎日時間に追われていました。それというのも、時間泥棒が、人々の時間を奪っていたからなのです。それを知ったモモは、時間どろぼうからその時間を取り戻そうとします。

『ジム・ボタンの機関車大旅行』

ミヒャエル・エンデ/作 上田真而子/訳 岩波書店
フクラム国には、王さま、機関士と機関車、ソデワキ氏とナー二おばさんが住んでいました。ある日、フクラム国にふしぎな小包が届きました。開けてみるとその中から、かわいい赤ん坊が出てきました。赤ん坊は、ジムと名づけられ、二—ナおばさんに育てられることになります。ジムはどんどん大きくなっていきました。ところが、小さなフクラム国には、ジムが大きくなっても住むところがありません。そこで、ルーカスと機関車のエマとジムは住むところを探す旅に出ますが・・・。ジム・ボタンの続きのお話『ジム・ボタンと13人の海賊』もおすすめです。

『レンヒェンのひみつ』

ミヒャエル・エンデ/文 J.チャペック/絵 池内紀/訳 岩波書店
レンヒェンは言うことを聞いてくれない両親に、自分の言うことを聞かせるために魔法を使うことにした。それは、レンヒェンの言うことを聞かないと、体が小さくなってしまうという魔法だった。レンヒェンの両親は、どんどん小さくなっていきます。はじめのうちは、とてもうまくいっていたのですが・・・。

※こんな本もあります。

『魔法のカクテル』

ミヒャエル・エンデ/作 川西芙沙/訳 岩波書店

『サンタ・クルスへの長い旅』

ミヒャエル・エンデ/作 レギーナ・ケーン/絵 ささきたづこ/訳 岩波書店

『まほうのスープ』

ミヒャエル・エンデ/作 ティーノ/絵 ささきたづこ/訳 岩波書店

『サーカス物語』

M・エンデ/作 矢川澄子/訳 司修/画 岩波書店

物語集

『魔法の学校』

ミヒャエル・エンデ/作 矢川澄子/[ほか]訳 岩波書店
もうずっと昔のこと、わたしは正式な招待を受けて「望みの国」へ出かけたことがありました。「望みの国」の住人は、魔法が少し使えましたが、ちゃんと使えよるようになるには学校に行かなくてはなりません。「望みの国」に滞在した私は、魔法の学校の授業を見学させてもらうことができました。そこでは、子どもたちが熱心に魔法の練習をしていました。『魔法の学校』ほか『オフェリアと影の一座』など19話のお話を集めた物語集。

絵本

『ゆめくい小人』

ミヒャエル=エンデ/作 さとうまりこ/訳 アンネゲルト=フックスフーバー/絵 偕成社
ぐっすりと眠ることが仕事である「まどろみの国」の王さまには、一人娘の「すやすやひめ」がいました。ところが、 すやすやひめは眠るのを、とてもいやがりました。なぜなら、すやすやひめは時々こわい夢を見るのです。困り果てた王さまは、自分でその方法を見つけるために旅に出ます。そして、こわい夢を食べてくれる「ゆめくいこびと」に出会います。

『哲学するゾウ フィレモンシワシワ』

ミヒャエル・エンデ/作 ダニエラ・シュジンスキー/絵 那須田淳/訳 BL出版
フィレモンシワシワは、とても大きくてと年寄りのゾウです。シワシワはいつもとても深く考えていました。シワシワは一体何をそんなに深く考えていたのでしょう。それは、大きくて美しいもののすべてについてでした。シワシワにとって大切なのは、大きいという事でした。シワシワは、大きな月や夜空を見て、自分はなんてちっぽけな存在なんだろうと思うのでした。

※他にも、こんな絵本があります。

『満月の夜の伝説』

ミヒャエル・エンデ/文 ビネッテ・シュレーダー/絵 佐藤真理子/訳 岩波書店

『テディベアとどうぶつたち』

ミヒャエル・エンデ/文 ベルンハルト・オーバーディーク/絵 ささきたづこ/訳

『オフェリアと影の一座』

ミヒャエル・エンデ/文 フリードリヒ・ヘッヘルマン/絵 矢川澄子/訳 岩波書店

『おとなしいきょうりゅうとうるさいちょう』

ミヒァエル・エンデ/ぶん マンフレット・シュリューター/え ヴィルフリート・ヒラー/おんがく ことうえみこ/やく ほるぷ出版

『がんばりやのかめ トランキラ』

ミヒャエル・エンデ/ぶん マリー=ルイーゼ・プリッケン/え ことうえみこ/やく ほるぷ出版

『カスペルとぼうや』

ミヒャエル・エンデ/ぶん ロスビータ・クォードフリーク/え やがわすみこ/やく ほるぷ出版

『はだかのサイ』

ミヒャエル・エンデ/文 マンフレート・シュリューター/絵 矢川澄子/訳 岩波書店

エンデに関する本

『ものがたりの余白‐エンデが最後に話したこと‐』

ミヒャエル・エンデ/著  田村都志夫/聞き手・編訳
1995年にこの世を去ったエンデは、亡くなる直前まで友人であった田村俊夫氏に自分の人生や作品などについて多くのこと語った。この本は、エンデが語ったこと沢山のこと、そしてエンデの言葉をまとめた1冊。エンデの思いがその語りを通して伝わってきます。

『エンデの贈りもの』

堀内美江/編著 子安美知子/監修 河出書房新社
長野県の信濃町にある黒姫童話館には、エンデに関するほとんどの資料が収蔵されている。「モモ」、「はてしない物語」や数々の名作の誕生秘話などを、同館が収蔵する貴重な自筆資料などとともに紹介する。

関連サイト

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エンデの世界を楽しめる文学館のホームページです。エンデのプロフィールや邦訳著作一覧を見ることができます。