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最終更新日2009/05/15

展示用ポスター2009(平成21)年5月21日より,裁判員制度がスタートします。
裁判員制度とは,裁判官だけが行ってきた刑事裁判を,国民の中から選任された裁判員が刑事裁判に参加し,有罪か無罪か,有罪の場合はどのくらいの刑を課すのかを,裁判官と一緒に決める制度です。いつか自分も選ばれるかも知れない裁判員。誰にとっても経験がないだけに,それがどういうものか,疑問や不安などを多くの方が感じていることでしょう。そこで今回は,裁判員制度について出版されている本を集めてみました。裁判員制度についてのQ&A,他国の陪審員制度,裁判官,制度についての是非等,さまざまな角度から本を集めてみました。

| まず知りたい!裁判員制度ってどういうもの? | 裁判員に選ばれたら? | 裁判員制度,疑問と期待 | もっとしりたい!法律そして裁判官・裁判所 | 裁判員制度に役立つホームページ |

資料紹介

■まず知りたい!裁判員制度ってどういうもの?
『ガイドブック裁判員制度』 河津 博史/他著 法学書院 2006年4月
市民が裁判に参加する意義,裁判員制度のしくみ,裁判員制度導入のシミュレーション,Q&Aを交えたガイドブックです。
『よくわかる裁判員Q&A』 裁判員制度研究会/編 法学書院 2008年11月
裁判員制度の仕組みから,裁判員に選ばれ,審理し,裁判官とともに判決を下すまでの流れの中で生じる疑問が140のQ&Aで解説されており,さらに法律用語や裁判の例,各国の国民参加制度の比較など,さらに詳しく知りたい事柄についても収録しています。
「ぼくらの裁判員物語」 「裁判員 選ばれ、そして見えてきたもの」
 最高裁判所/企画・制作 最高裁判所 2007
DVDとビデオです。
■裁判員に選ばれたら?
『裁判員 選ばれる前にこの1冊』 清原 博/著 自由国民社 2008年12月
裁判所から通知(裁判員候補者名簿への記載のお知らせ)が届いてから,裁判員に選ばれるまでと,裁判員の選任後冒頭手続きから裁判員の任務が終了するまでの流れが分かりやすく解説されています。
『社員が裁判員に選ばれたらどうするか?-人事・労務担当者のための裁判員制度Q&A-』 安西 愈 /他編 労働調査会 2009年1月
企業の従業員の中から裁判員候補者や裁判員に選任される人が出てくることを踏まえ,企業の人事・労務担当者が,あるいは従業員自身が心得ておく事項をまとめてあります。
『「裁く」ための練習帳』 森 炎/他著 学研 2009年1月
実際にあった事件を例題とし,読者が量刑を考える方式をとり,さらにそれぞれの刑について二人の著者が対談形式で解説。法律に詳しくない人でもわかりやすい内容です。
『エブリワン氏の「裁判員日記」-シミュレーション:あなたがもし指名されたら-』 一橋総合研究所/著 PHP研究所 2008年6月
「エブリワン氏」という,架空の人物を主人公に,実際に起こった事件をモデルにして裁判員を体験できるシミュレーション形式の解説書。
『えっ,わたしが裁判員?』 愛知総合法律事務所/著 第一法規 2008年10月
裁判に関する知識すらなかった「愛子」という主人公が,裁判所からの通知をきっかけに,さまざまな裁判員に関する知識を身につけていくというシミュレーション形式の物語。
■裁判員制度,疑問と期待
『裁判員制度と国民』 土屋 美明/著 花伝社 2009年1月
裁判員制度は,どのような課題を抱えており,将来どのような方向へ向かうべきなのか,制度についてある程度の知識を持っている人を対象にした解説書。裁判員制度がどのような趣旨で構想されたのか,歴史的な経緯や他国との比較,刑事司法の方向性,裁判員制度の課題と未来像について詳しく解説されています。
『アメリカ人弁護士が見た裁判員制度』 コリン・P.A.ジョーンズ/著 平凡社 2008年11月
アメリカ人である著者が,自身の視点から日本人の法意識や法律の特徴をあげ,比較されやすい陪審制度との違い制度の背景を解説し,裁判員制度を考察しています。
『ある日,あなたが陪審員になったら・・・ ‐フランス重罪院のしくみ』 信山社 2005年11月
この本は,フランスの陪審制度について書かれた本です。陪審員になったことのあるフランスの市民たち,裁判官,検察官,弁護士たちの証言を収録しています。日本の裁判員制度に近いところがあるため,参考になる部分が多くあります。
『市民のための裁判入門』 井上 薫/著 PHP研究所 2008年4月
裁判を正しく捉えるために,「裁判の意味」「裁判官の独立」「上告と控訴の違い」などの基礎知識から,現代の司法制度の矛盾点までを解説しており,また裁判員制度の概要や問題点などについても触れています。
■もっとしりたい!法律そして裁判官・裁判所
『法学の基礎』 団藤 重光/著 有斐閣 2003年2月
日本刑事法学の第一人者の書いた本。一般の方には,難しい内容かもしれませんが,多くの法学書・刑法解説書の参考文献として紹介されている,法学を学ぶ人にとっての必読書です。
『裁判官の爆笑お言葉集』 長嶺 超輝/著 幻冬舎 2007年3月
裁判官はどんな職業でどんな人たちなのか。普段はなかなか知る機会がありません。「えっ,こんなことも言うの?」と驚いてしまいそうなユニークな「お言葉」からは,厳しく堅いイメージのある裁判官の別の側面を見出せます。
『裁判員のための刑事法ガイド』 村井 敏邦/著 法律文化社 2008年3月
裁判員のみならず,法律家ではない一般の人にも分かりやすいように,刑事手続や刑法についての解説が分かりやすく解説されています。
『現代の裁判(第5版)』 市川 正人/他著 有斐閣 2008年7月
裁判法,またはそれに相当する法律科目を学ぶ人のための本ですが,実際に裁判を起こしたり起こされたりする人,裁判に興味を持つ人,法廷の傍聴などをやってみたい人などが,裁判の全体像を知っておきたいというような場合に活用でき,さらに司法制度改革の全体像,具体的な実施の状況,改革に基づく司法の姿を多面的に解説しています。
『やさしく読み解く裁判員のための法廷用語ハンドブック』 日本弁護士連合会裁判員制度実施本部法廷用語の日常語化に関するプロジェクトチーム/編 三省堂 2008年5月
報道される刑事裁判をきちんと理解したいと考える人,裁判員になる前に法律用語に対して予備知識をつけたい人に役立つハンドブック。

Webサイト

■裁判員制度に役立つホームページ
「裁判員制度」
最高裁判所が,裁判員制度のQ&Aを解説しています。目次やインデックスから関連項目を探しやすく,リーフレットに近いので裁判員制度について簡単に流れを知りたいときにおすすめです。(最高裁判所)
「裁判所ウェブサイト」
裁判所ウェブサイトは,裁判所全体に関わる情報を掲載するほか,各地の裁判所のウェブサイトへの入り口になっています。(最高裁判所)
「検察庁」
裁判員制度のページあります。(検察庁)
「よろしく裁判員」
法務省 裁判員制度コーナー。(法務省)
「法テラス」
裁判員制度に関する情報提供も行っています。(日本司法支援センター)
「はじまります。裁判員制度」
日本弁護士連合会作成。
「裁判員制度(成田市)」
成田市作成。
「裁判員制度」
最高裁判所,法務省,日本弁護士会のサイトのほか,制度に反対する「裁判員制度はいらない!大運動」へのリンクがあります。(成田市立図書館作成リンク集)