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エーリヒ・ケストナー

エーリヒ・ケストナー

最終更新日 2012年10月30日
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展示期間 : 3月から4月

展示場所 : 本館じどうコーナー入口

展示ポスターの写真
みなさんは、ケストナーを知っていますか?
名前だけ聞くと、誰だかわからないかもしれませんが、『ふたりのロッテ』や『エーミールと探偵たち』などで有名なドイツの作家です。今回は、知っているようで知らないケストナーの作品を集めてみました。
この機会に、ケストナーの楽しい作品を読んでみませんか?大人が読んでも楽しい作品ばかりです。懐かしい子ども時代にタイムスリップできるかもしれませんよ。

展示関連情報

ケストナーの作品

『ふたりのロッテ』 エーリヒ・ケストナー/作

池田香代子/訳 岩波書店 2006

高橋健二/訳 岩波書店 1979他

夏休み、ウィーンで父とくらすルイーゼとミュンヘンで母とくらすロッテは、湖のそばの子ども村でぐうぜん出会います。まるでふたごのようにそっくりなふた りは仲よくなり、ほんとうのふたごであることに気づきます。親たちを仲なおりさせようと、おどろくような計画をたてたふたりでしたが・・・
『点子ちゃんとアントン』 エーリヒ・ケストナー/作

池田香代子/訳 岩波書店 2000

高橋健二/訳 岩波書店 1978

点子ちゃんのうちはお金持ち。お父さんはいそがしく、お母さんはパーティに夢中で、夜中に点子ちゃんがマッチ売りをしているのも知りません。友だちのアン トンは貧乏で、病気のお母さんのかわりにいっしょうけんめいはたらいています。点子ちゃんはアントンを助け、アントンは点子ちゃんのお屋敷をねらう悪だく みに気づきます。
『飛ぶ教室』 エーリヒ・ケストナー/作

池田香代子/訳 岩波書店 2006

高橋健二/訳 岩波書店 1980

若松宣子/訳 フジモトマサル/絵 評論社 2005

同じ寄宿舎に暮らす5人の少年、マルチン、ウリー、セバスチアン、マチアス、ヨーニーは、クリスマスにヨーニー作の舞台劇をすることになりました。その劇 のタイトルは『飛ぶ教室』。これは、未来の学校を描いたとても楽しい作品です。ところが、その舞台の練習の最中に、同じ学校の生徒たちが襲撃されたとの情 報が入り・・・。クリスマスに思いがけず起こった素敵な不思議な物語。
『エーミールと探偵たち』 エーリヒ・ケストナー/作

池田香代子/訳 岩波書店 2000

高橋健二/訳 岩波書店 1980

エーミールはベルリンのおばさんの家に行くとちゅう、お母さんからあずかった大切なお金を汽車の中でぬすまれてしまいます。あやしい男を追って知らない駅でおりたエーミールは、まちの少年たちの協力でお金を取りもどそうとがんばります。

『わたしが子どもだったころ』

エーリヒ・ケストナー/作 高橋健二/訳 岩波書店
このお話には、ケストナーが生まれるずっと以前のことから15歳までのことが書かれています。彼の少年小説は、多かれ少なかれ、自分の体験をもとにして生まれています。このお話はケストナーの少年文学のもとになっている作品といえるかもしれません。
『動物会議』 エーリヒ・ケストナー/著

ヴァルター・トリアー/絵 池田香代子/訳 岩波書店 1999

高橋健二/訳 岩波書店 1980

難民、戦争、原子爆弾・紛争・・・会議を開いても、何一つ解決できない人間たち。そんな身勝手な人間たちに嫌気がさした動物たちは、自分たちで子どもたち のための会議を開くことにしました。動物会議です。動物会議は、きっかり四週間後に動物ビルで行われることになりました。会議には、すべての動物の代表に 集まってもらうことになりましたが・・・。

『小さな男の子の旅‐ケストナー短編集‐』

エーリヒ・ケストナー/著 榊直子/訳 小峰書店
小さな男の子が、誰にも内緒でお母さんの入院している病院に電車に乗ってお見舞いに行きます。花屋さんでは、お見舞いにリンドウの花束を買いました。病院につくと、看護婦さんがお母さんの病室に案内してくれました。

ケストナーに関する本

『ケストナー ナチスに抵抗し続けた作家』

クラウス・ゴードン/著 那須田淳/訳 木本栄/訳 偕成社
ケストナーと言えば、『ふたりのロッテ』や『飛ぶ教室』『点子ちゃんとアントン』などで児童文学作家として有名な作家です。ところが、彼はヒトラー体制下のドイツで、反ナチの作家として執筆を禁止され、図書館でもその作品の閲覧が禁止されていたのです。

『ケストナーの生涯 ドレースデンの抵抗作家』

高橋健二/著 駸々堂出版
エーリヒ・ケストナーは、1899年2月23日にドイツのドレースデンに生まれた。母親の愛情を一身に受け育ったエーリヒは、その母親の愛情に応えようと 必死で勉強し、やがて教師を志した。ところが、生まれつき自由平等意識の強かったケストナーは、その当時の保守的封建的な教育内容に我慢がならなかった。 その後、ケストナーは作家へと転身し、子どもやかつて子供だった人たちのためにすばらしい作品をこの世に送り出したのである。これらの作品は、今なおたく さんの人々に愛され続けている。

Webサイトの紹介

Erich Kästner Museum(エーリッヒ・ケストナー博物館)別ウインドウで表示する

ドイツにあるケストナーの博物館です。経歴や作品一覧などがあります。(ドイツ語)

エーリッヒ・ケストナー(wikipedia)別ウインドウで表示する

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